5月2日(月)、MBS(毎日放送)ラジオの番組に、小出裕章氏(京都大学原子炉実験所助教)が出演しました。
ラジオ小出裕章氏「小佐古参与辞任、フィルター取り付け、水棺等について」 の書き起こし(転載)を以下に掲載します。
メインキャスター(以下「MC」):水野晶子 コメンテーター:平野幸夫・毎日新聞「ほっと兵庫」編集長
※完全なテキスト化ではありません。 誤字脱字等ご了承下さい。 ( )は補足等。
MC:小出さん、こんばんは。
小出氏:こんばんは。
MC・平野氏:よろしくお願いします。
小出氏:はい、よろしくお願いします。
MC:まず伺いたいのは、先週からの動きです。
菅総理がわざわざ呼び寄せた内閣首相参与(内閣官房参与) という形で仕事をしていた放射線安全学
の先生、東大の小佐古さん(小佐古敏荘)という教授が、自らお辞めになる事になりました。
これは、とりわけ学校の校庭での子供の被曝の基準について、緩すぎる、と涙の会見となったのですが、
この辞められた小佐古さんという方は、原子力の専門家として、小出先生はご存知の方ですか。
小出氏:はい、私のケンカ相手です。
MC:そうですか、じゃあ本当に議論で180度違うような方ですか。
小出氏:そうです。
MC:これまで、どういうお立場で、お話をなさっていたような方なのでしょうか。
小出氏:例えば、静岡県には浜岡原子力発電所というのがあるのですけれども、その浜岡原子力発電所に
対する静岡県の技術アドバイザーになりまして、浜岡原子力発電所が絶対安全だというふうに言って来た
人です。
MC:そうなのですか。
浜岡原発は、地震の予想されている地域の真上にあるのだから、という話が今いろいろな所で議論になっ
ている原発ではありますよね。
小出氏:そうです。
MC:この、今回お辞めになった小佐古さんがおっしゃっている事自体は、小出先生が先週の前半からおっし
ゃっていた事と同じなのですよね。
小出氏:はい。 今回彼が言っている事は、大変まともです。
私は彼を評価したいと思いますけれども、いつからどうしてこのように変わってしまったのかな、
というのが私の疑問です。
MC:以前だったら、こういう事をおっしゃらないようなお立場の方でしたか。
小出氏:そうでした。
MC:そういう方が、このように、やはり今の政府のやり方は違うのだ、と。
このままであれば、自分の子供にはこんな体験をさせたくない、ともおっしゃり、
こんな事を認めたら学者としての生命を亡くしてしまうのだ、という強い事もおっしゃっています。
ここまでおっしゃるというのは、小出先生からご覧になるとどんなふうに見えますか。
小出氏:小佐古さんがこんな事を言うのは、私は大変意外でした。
ただ今回の彼の発言は、私は正しいと思いますし。 彼を支持したいと思います。