徒然なるがままに!

日々気付いたことや感じたことを書き留めている写真日記です
私の備忘録・・・何かのお役に立てば幸いです

「崩れ落ちる兵士」の謎

2013年02月10日 | ■映画やテレビのこと

今月3日に放送されたNHKスペシャル「沢木耕太郎 推理ドキュメント 運命の一枚 ~"戦場"写真 最大の謎に挑む~」を観た
戦場カメラマンのロバート・キャパがスペイン内戦を撮った一枚の写真「崩れ落ちる兵士」、LIFE誌1937年7月12日号に掲載され、フォトジャーナリズムの歴史を変えた傑作とされ一躍有名に
しかし、戦争報道の歴史の中で最大の謎と言われる写真でもある
 謎その1. そもそもネガは勿論、オリジナルプリントもない
 謎その2. 誰が、何時、何処で撃たれたのか全く分かっていない
 謎その3. キャパ自身この写真についてあまり語ろうとしない
で、検証が始まる
そもそも「ロバート・キャパ」とは架空のカメラマン、エンドレ・エルネー・フリードマン(キャパ)とゲルダ・タローとの二人で作り上げた人物
当時キャパは恋人タローと行動を共にし、同じ日に撮られたであろう写真43枚がキャパの遺品整理で出てきた
キャパは長方形に写る「ライカ」を、タローは正方形に写る「ローライ」を愛用カメラとして使用していた
二人の写真を元に、背景の山の稜線などから撮影場所はスペインの小さな街エスペホの丘と特定
この写真が一番最初に発表されたのが1936年9月23日フランスの「VU」誌、9月23日以前にエスペホでは戦闘はなかったので軍事訓練中を撮影
撮影前後の写真などから、この兵士は撃たれたのではなく、丘斜面に足元が滑り転倒した場面を撮ったもの
実際はキャパが撮ったものではなく、タローが撮影したと推理される
なかなか興味深い内容だった
コメント
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