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Kobby loves 埼玉&レッズ

埼玉と浦和レッズを愛する管理者のブログです。

堅守速攻(チェルシー対マンチェスターU)

2014-01-21 21:41:52 | ワールドサッカー
今日はNHK-BSで放送された、プレミアリーグのチェルシー対マンチェスターU(以下マンU)を見ていました。プレミアリーグは3バックのチームがない文化で、戦術と戦術の攻防という面白みはあまりないリーグですが、それでもチェルシーとマンUの間にはカラーの差はあります。

写真のマンUのスタメンを見て、ルーニー(10番)もファンペルシー(20番)もいないことに気付いた方もいらっしゃるでしょう。事実、今のマンUは故障者が続出していて、若手を使わざるを得ない苦しい台所事情です。それでも、前監督ファーガソンの残した伝統はあり、パスをつなぐ組織力はマンUらしさも見られます。

それでも、この試合はチェルシーのしたたかさが目立った試合になりました。モウリーニョ監督の率いるチームは守ってカウンターのチームになりがちですが、今回のチェルシーもそういうチームに仕上がっていました。チェルシーは2試合連続得点中のFトーレス(9番)をあえてベンチに置き、スピード型FWエトー(29番)を1トップで起用してきました。

その采配が的中しました。ゲームの立ち上がりはマンUがポゼッションしていましたが、カウンターでエトーに入れたチャンスにエトーがうまくPジョーンズ(4番)を個人技で出し抜き、思い切り打ったミドルが相手DFに当たってコースが変わる幸運でチェルシーが先制します。

ポゼッション率で下回るチームを勝たせるのはモウリーニョの手腕で、この試合でもオスカル(11番)はあまりボールに触っておらず、ウイリアン(22番)とアザール(17番)も長い距離のドリブルが目立ちましたが、それでも終わってみると3-1のスコアに現れるように、チェルシーがいいところを発揮した試合になりました。

マンUは、スタメンがずいぶん小粒になっている印象は否めません。ヤヌザイ(44番)、ウェルベック(19番)あたりの新進気鋭の若手も、ワールドクラスのベテランに混ざってプレーしていれば問題ないとしても、彼らばかりではまだ機能させるのは困難です。これほど、相手にやりたいサッカーを機能されてしまうマンUの姿を見ると「どうした!」と叫びたくなるほどです。

良くない年もあったファーガソン時代のマンUは、そんなシーズンでもきっちり欧州CL圏内だけは確実に確保していました。しかし、今回はそれも難しく、マンUのいない欧州CLはあまり想像できませんがこれが現実です。作り上げるのは難しく、崩れるのは速いと感じざるを得ません。
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浦和を救ったリスタート(梅崎司)

2014-01-21 18:09:46 | 浦和レッズ
毎度恒例、浦和レッズマッチデーカードからのオフネタは、ミシャサッカーでは左アウトサイドの梅崎司選手を取り上げます。梅崎といえば浦和では故障に次ぐ故障でなかなか力が発揮できませんでしたが、ここ2年で主力に定着し、ミシャサッカーで貴重な戦力になっています。

梅崎と聞いて一番思い出せる場面は、残留争いで苦しかった2011年シーズン、アウェイの横浜FM戦で決めた決勝ゴールです。当時、急な就任で時間がなかった堀監督が、急ごしらえで作った布陣が4-1-4-1で、右MFに梅崎、左MFに原口を置くものでした。当時、梅崎は負傷から戻ってきたばかりでしたが、体に切れがあり、浦和を久々のナビスコ杯決勝に導くなど活躍していました。

それを見た堀監督が、「梅崎システム」とでも呼べる、攻撃を梅崎、原口の両ウイングに託す新システムに残留を賭けました。ただ、この横浜FM戦は堀監督の就任が決まってから2日しかなく、いきなりシステムをいじってくるのはリスクもありました。そんな賭けに応えてくれたのが梅崎でした。

当時の試合は横浜FMに先制される苦しいスタートでした。しかし、PKのこぼれ球を原口が押し込んで同点にすると、センターライン付近でのFKのチャンスを得ます。そのチャンスに柏木が気付いて、相手の戻りが間に合わないうちに素早くリスタートするギャンブルに出ました。

味方が誰も反応していなければ、柏木の判断が疑問視されかねない行動でしたが、それに反応していたのが梅崎でした。長い距離をドリブルで持ち込んだ梅崎は、トーキックで相手の意表を突き、見事に勝ち越し点を決めてみせました。このゴールで浦和は貴重な勝ち点3を獲得し、ぎりぎりながらJ1に残ることができました。

ミシャサッカーで、左アウトサイドに適性があることを証明したのも、彼の選手寿命を延ばしたでしょう。ほぼ一年フル稼働した梅崎は、チームをACLに導いてオフに結婚する、人生の転換期を迎えました。今思えば、そういう出会いもまた、好調の理由だったのでしょう。

梅崎は本来トップ下の選手なので、左アウトサイドで出ても槙野の上がりをサポートするセンスも持っています。こういう位置にゲームメーカーがいることが、相手にとっては一つの脅威になったことと思います。今シーズンも梅崎の突破とパスで、チームを活性化させて欲しいと思っています。
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