私は少年時代、宇宙が大好きでした。天文学的数字という言葉がすんなり入ってきたのはこの頃の記憶があるからで、宇宙を表す数字は地上の単位のkmなどを使ったらとんでもなく大きな数字になってしまい、「光年」という光が一年間に進む距離で表現することを知りました。
そんな宇宙への憧れを加速させてくれたのは、アニメの「宇宙戦艦ヤマト」です。地球が放射能で汚染され、放射能浄化装置を得る為に銀河の外、イスカンダルまで出かけるという設定になっています。ちょっと前に実写版の映画も出たらしく、古代進役に木村拓哉、森雪役に黒木メイサという配役だったようです。
今でも主題歌を歌えるくらい、少年時代の私には印象的なアニメでした。主砲の「波動砲」の記憶もあります。もっとも、高校生、大学生と進むにつき、理系教育を受けてくると、このアニメは不可能なことがわかってしまいました。
まず最初は天文学で、銀河の外へ出ようとしたら何百万光年です。地球の公転を使って、「年周視差」というわずかな角度の変動で求めていますが、距離を知ると驚異的な数字です。もっとも、当時の宇宙戦艦ヤマトでは光速より早い宇宙船を設定していたと思います。
次には特殊相対論です。この相対論で、光速より速いものはこの世に一切存在しないことを知ります。何百万光年を進むにはとんでもなく時間がかかり、人間の寿命の間にはとても到達し得ないと知り、何か夢が消えたような、脱力感を覚えた記憶があります。
勉強することは常に発見でしたし、最初に何かがわかれば、それに付け加えていろんなことがわかってくる楽しみはありました。しかし、それは時として現実を知ってしまい、SFのような楽しみを奪ってしまうこともあることを知りました。
それでも、勉強したこと自体は得るものが大きかったと思います。大学生になってくると、研究というトップレベルの勉強が耳に入り、その偉大さを知ることができたのも、今となってはいい思い出です。
そんな宇宙への憧れを加速させてくれたのは、アニメの「宇宙戦艦ヤマト」です。地球が放射能で汚染され、放射能浄化装置を得る為に銀河の外、イスカンダルまで出かけるという設定になっています。ちょっと前に実写版の映画も出たらしく、古代進役に木村拓哉、森雪役に黒木メイサという配役だったようです。
今でも主題歌を歌えるくらい、少年時代の私には印象的なアニメでした。主砲の「波動砲」の記憶もあります。もっとも、高校生、大学生と進むにつき、理系教育を受けてくると、このアニメは不可能なことがわかってしまいました。
まず最初は天文学で、銀河の外へ出ようとしたら何百万光年です。地球の公転を使って、「年周視差」というわずかな角度の変動で求めていますが、距離を知ると驚異的な数字です。もっとも、当時の宇宙戦艦ヤマトでは光速より早い宇宙船を設定していたと思います。
次には特殊相対論です。この相対論で、光速より速いものはこの世に一切存在しないことを知ります。何百万光年を進むにはとんでもなく時間がかかり、人間の寿命の間にはとても到達し得ないと知り、何か夢が消えたような、脱力感を覚えた記憶があります。
勉強することは常に発見でしたし、最初に何かがわかれば、それに付け加えていろんなことがわかってくる楽しみはありました。しかし、それは時として現実を知ってしまい、SFのような楽しみを奪ってしまうこともあることを知りました。
それでも、勉強したこと自体は得るものが大きかったと思います。大学生になってくると、研究というトップレベルの勉強が耳に入り、その偉大さを知ることができたのも、今となってはいい思い出です。