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初優勝スロー記録(貴闘力)

2012-05-29 18:48:58 | 他スポーツ
今日はネタがないので、困ったときは昔の大相撲からといういつものパターンで、旭天鵬が先日更新するまで初優勝のスロー記録を持っていた、元関脇貴闘力の思い出です。貴闘力は元大関の先代貴ノ花が一大勢力を作った当時の藤島部屋から出てきた力士で、大横綱千代の富士の最後の対戦相手でした。

当時の藤島部屋の猛稽古は有名で、仕切り一回待ったなしで稽古量を増やした結果、親方は力士のオーバーワークに気を配るという活気のある部屋になり、安芸乃島、貴闘力、貴ノ浪、若貴兄弟などが次々育ってきました。

こうして藤島部屋のメンバーを改めて振り返ると、相撲巧者のタイプより相撲はあまりうまくない個性派が多い印象です。貴闘力もそんな個性派の一人でした。自ら、相撲の7割は闘志と語るように、稽古場で培った技を土俵でいかに出すかを重視していた力士でした。

貴闘力の相撲で思い出すのは「二丁投げ」です。柔道の払い腰と同じ技ですが、相撲は道着を着ていませんから、最初から狙うのは難しい技ですが、中学時代に柔道の経験のある貴闘力の勝ちたいという思いが結実した技だと思います。

貴闘力の優勝は、史上初の幕尻優勝でした。場所前の稽古を見ていた親方は「今場所限りで引退だな」と予想していましたが、あれよあれよと白星を重ね、千秋楽は当時大関だった雅山を土俵際ではたき落とす奇跡的な勝利で決めた平幕優勝でした。

それ以前の記録は霧島が持っていましたが、31歳と当時は驚いた記録です。貴闘力の33歳も驚きでしたが、旭天鵬の37歳はあり得ないと思うほどの記録です。羽黒山が持っていた昭和以降の最年長優勝記録は意外な力士によって更新されました。

大正時代までさかのぼると太刀山が38歳で優勝していますが、昔は同じ成績なら番付上位の力士が優勝だった時代もあるので、昭和以降の記録とはいえ旭天鵬の記録の価値は十分だと思います。
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