浦和には半年しかいなかったですが、今でも忘れられない選手がいます。その選手は、浦和の天皇杯初制覇に貢献してくれた、トミスラフ・マリッチ元選手です。マリッチはクロアチア代表歴もある選手ですが、ブッフバルト監督のルートでドイツから移籍金ゼロで加入します。
そんなマリッチですが、最初は欠点の方が目につきました。ヘディング勝負に全然勝てないのです。マリッチより、山田暢久の方がヘディングに強いことに気付いた都築が、途中からロングキックのターゲットを山田暢久に変えたくらいです。
運動量はありましたが、スピード型ではなく、ヘディングも弱いとなると、流れの中では全然効かないことになります。マリッチの経歴を見ると、2部のチームでは得点王に輝くなど活躍するのに、1部のチームでは出場機会を得られず逆戻りというパターンを繰り返しています。
しかし、そんなマリッチの長所もしばらく経つと見えてきました。それは「点だけは取る」というものです。最初の頃はアーリークロスを入れてアシストする側がいいプレーをしたのではと思っていましたが、マリッチの方もいい動きをしていました。
スタジアムでマリッチを見ていた我々サポーターにはマリッチがいつの間にかマークを外しているコツはなかなかわかりませんでした。しかし、たまたまビデオで見た天皇杯準決勝の大宮戦のテレビ中継で、マリッチがマークを外す動きを映してくれました。
それは、走る方向を複雑に変えるものです。一旦右に走って相手DFを釣ったマリッチは、突然逆に走ってニアサイドに突っ込み、相手より一瞬早くボールに追い付きヘディングで押し込みます。
こういう、点さえ取ればいいと割り切っているFWは浦和では初めてでしたが、天皇杯をマリッチのゴールで勝ち進んだことでサポーターの支持をがっちりつかみました。天皇杯の途中で、来季のFWがワシントンになることが発表になりましたが、当時はマリッチの方がいいという意見もあったほどでした。
マリッチは浦和を去った後、ドイツ3部のホッフェンハイムに移籍します。日本での実績を考えると、2部に行くことも可能だったと思いますが、意欲的に補強して、早く1部を狙うという姿勢に共感したようです。今はマリッチはもう現役ではありませんが、ホッフェンハイムが1部にいる事実を見ると彼の決断は正しかったようです。
そんなマリッチですが、最初は欠点の方が目につきました。ヘディング勝負に全然勝てないのです。マリッチより、山田暢久の方がヘディングに強いことに気付いた都築が、途中からロングキックのターゲットを山田暢久に変えたくらいです。
運動量はありましたが、スピード型ではなく、ヘディングも弱いとなると、流れの中では全然効かないことになります。マリッチの経歴を見ると、2部のチームでは得点王に輝くなど活躍するのに、1部のチームでは出場機会を得られず逆戻りというパターンを繰り返しています。
しかし、そんなマリッチの長所もしばらく経つと見えてきました。それは「点だけは取る」というものです。最初の頃はアーリークロスを入れてアシストする側がいいプレーをしたのではと思っていましたが、マリッチの方もいい動きをしていました。
スタジアムでマリッチを見ていた我々サポーターにはマリッチがいつの間にかマークを外しているコツはなかなかわかりませんでした。しかし、たまたまビデオで見た天皇杯準決勝の大宮戦のテレビ中継で、マリッチがマークを外す動きを映してくれました。
それは、走る方向を複雑に変えるものです。一旦右に走って相手DFを釣ったマリッチは、突然逆に走ってニアサイドに突っ込み、相手より一瞬早くボールに追い付きヘディングで押し込みます。
こういう、点さえ取ればいいと割り切っているFWは浦和では初めてでしたが、天皇杯をマリッチのゴールで勝ち進んだことでサポーターの支持をがっちりつかみました。天皇杯の途中で、来季のFWがワシントンになることが発表になりましたが、当時はマリッチの方がいいという意見もあったほどでした。
マリッチは浦和を去った後、ドイツ3部のホッフェンハイムに移籍します。日本での実績を考えると、2部に行くことも可能だったと思いますが、意欲的に補強して、早く1部を狙うという姿勢に共感したようです。今はマリッチはもう現役ではありませんが、ホッフェンハイムが1部にいる事実を見ると彼の決断は正しかったようです。