こばとの独り言

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「はるるみなもに!」 あらすじ・感想その2 山神水緒里編

2017年03月26日 00時05分25秒 | 美少女ゲーム

2人目は、山神水緒里でした~。

山神水緒里 キャラクター紹介
水緒里は人の子として産まれてきた非常に珍しい現人神であり立貴の妹。神名は稚向津水緒里神(ワカムカツミオリノカミ)。2代目の山神様であり先代から非常に強い力を受け継いでる。しかし、先代の「山に退く」という言霊に縛られているため、産まれてからずっと神楽谷を出たことがなかった。後に神様の連盟から要請を受けて叶を助けるために(他にも理由はあるが)神事を執り行い、一時的にだが玉津江に下りられるようになった。
立貴のことを「おにい」と呼び、「うん、知ってた」が口癖。明るく元気な女の子でちょっとイタズラ好きなところがあるが神楽谷の氏子たちには愛されている。頭が良く物事に対しては冷静であまり動じることがない。行動に制約があるため引きこもりでテレビゲームや漫画等が好きな現代っ子。「もんがー」と言う名のモモンガを神使としている。もんがーを代表するようにネーミングセンスだけは非常に悪いw
年下ながらも神様としての能力は他の神様と比べて桁違いで、経験が足りない叶と芽以に色々と教えている。立貴のことは以前自分の世話役から降ろさせたという経緯があり、それからは兄との距離を一定に保ち、兄から世話を焼かれるのを避けている。そうなった経緯は過去のある出来事がキッカケだったが・・・。

山神水緒里編 あらすじ
海での部活中、水緒里に色々と言われたものの、やはり妹のことが気になった立貴は、依子と一緒に遊んでいた水緒里に声をかけます。しかし、水緒里は自分よりも未熟な神様がいるから、おにいを必要としている人のところに行った方が良いと突き放そうとします。立貴はそんな態度に少し気になることがあり、水緒里に1つ質問します。何故必要以上に突き放そうとするのかと。水緒里は兄を妹離れさせるために今を良い機会だと思って自分から卒業させるつもりでしたが、それは水緒里も一緒でした。自分もまた兄から卒業しなければならないと。
水緒里が山を下りてきたのは、叶の面倒を見るというだけではなく、兄が他の女の子と仲良くしてるのを見て彼女自身がやきもちを妬いていたことも関係していました。水緒里は小さい頃は兄にベッタリで、英麻と立貴を取り合うくらいでした。ある日を境に急に大人びて兄との距離を持つようになりましたが、根っこの部分は変わっていないようでした。それでも水緒里はもう自分たちは子どもじゃないから、おにいの人生はおにいのものと譲りませんでした。そんな風に自分を言い聞かせる妹を見て立貴は頭を撫でてあげると、水緒里は私まで神殺しにするつもり?と言いつつも嬉しそうにします。しかし、立貴はそんな妹の様子を見て、水緒里が自分を世話役から降ろさせたのも男女を意識したからなのでは・・・と考えます。そこで本人に聞いてみると、水緒里はそこまでは教えてあげないと言つつも、頭は撫でられ続けるのでした。
水緒里が生まれる前、山神家の人間たちは先代の山神様から2代目を頼むという御神託を受け、水緒里が産まれる前の晩から御神体である御滝が流れを止め、水緒里が産まれた瞬間に再び流れ始めたことから、代替わりしたのだと山神家の人間たちは理解。水緒里は現人神として産まれ、周囲の注目を浴びました。しかし、神様とはいえ産まれたばかりの赤子だったことから、山神家では水緒里を外に出さないようにして育てることにしました。水緒里の遊び相手は水緒里のしたいことが何となく理解出来ていた立貴でした。水緒里が初めて発した言葉が「おにい」であり、それを聞いた立貴は、水緒里にとって自分は特別なんだと思い、ずっと水緒里の力になってあげなきゃと思い続けていました。水緒里に「おにい」と言われてからずっと。そして、その思いは「あの日」を境にますます強くなるのでした。
海水浴の翌日。皆に“神殺し”について話した立貴と水緒里。水緒里が自分のおかげで立貴が力を持つようになったと言ったため、叶たちは勘違いするなと釘を刺されたのだと思いましたが、彼女からジャンジャン神殺しの力を使おうと言ってきたため驚きます。そして、水緒里は立貴の力を利用して特訓のメニューを考えると言い出します。その後、2人の関係が気になった叶にせがまれ、自分と水緒里のことを話す立貴ですが、1つだけ皆には言いづらいことがありました。それは、水緒里が1度だけ粗ぶったことがあったことでした。それは、水緒里が兄に迷惑をかけないように大人になることを決め距離を一定に保つことにし、立貴がますます妹のために頑張ろうと思ったキッカケにもなった出来事でした。
立貴が小学校に上がったときのこと。それまではずっと一緒だった兄が自分を置いて学校に行ってしまったことから、水緒里は思いっきり拗ねていました。それでも1年間は我慢してくれました。しかし、翌春になると、その我慢が限界に達します。1年経てば兄と一緒の学校に通えると思っていた水緒里は、先代の言霊のせいで山から下りることが出来なかったのです。兄と一緒に学校に通えないことが分かった水緒里は、泣きながら暴れました。彼女はまだ子どもだったとはいえ、ただの子どもではなく神様だったため、その暴走した力は一歩間違えば災害になるという事態を引き起こしかけました。暴走した力は両親にも自分自身にも止めることが出来ず、怯えた水緒里は立貴に助けを求めます。それを聞いた立貴は無我夢中で水緒里の元へ行って抱きしめ、一緒に学校には通えないけど、外であったことを毎日全部水緒里に話すと約束します。水緒里を一人にはしないからと。すると、水緒里の粗ぶった力は鎮まり、それ以降、水緒里は祭神としての自覚を持つようになりました。そして、この出来事が今の水緒里と立貴の出発点となったのでした。
幼い頃はお互いのことしか見てなくて、水緒里が粗ぶった後は少し距離を置いて接するようになっていましたが、結局元通りになった2人。7月の三連休を迎え、神事が大忙しだった神楽谷神社。特に水緒里は大変でしたが、それでも立貴とのこともあり、絶好調でした。無事神事も終わり夜になりますが、両親と依子が用事があって朝まで不在になることとなり、家には立貴と水緒里の2人だけになります。立貴が今夜限りの世話役復帰と言ったため、水緒里は2人きりになっていることをチャンスだと思い、お風呂に入れてよとお願いします。本当は依子に入れてもらっていましたが、このチャンスを活かしたいと思ってのことでした。そして、そのことを知らない立貴は、水緒里の我儘を聞くことにしましたが・・・。
かつて水緒里が立貴を世話役から降ろさせたのは、立貴の神殺しの力でこのまま気持ちよくしてもらったらどうなるだろうと思って、それ以上踏み込むのが怖かったからでした。しかし、思い切って我儘言って兄と一緒に入って、そのとき水緒里は立貴に触られることで気持ちよくなる感覚を噛みしめてしまいます。その感覚は昔は怖くて踏み込めなかったところでした。一方、立貴は妹に欲情してしまったことに動揺し、自己嫌悪に陥っていました。翌日、2人とも表向きは何事もなかったかのように生活を続けます。しかし、それは本当に表向きで心の中では一緒にお風呂に入ったときの光景が頭から離れず、2人とも相手のことを想ってオナニーをしてしまいます。罪悪感を抱きながら。その翌日の部活中、立貴は「水緒里のおにい」であろうとするため、極力意識しないよう水緒里を避けるようになります。水緒里もまた兄が自分を避ける理由について一緒にお風呂に入ったことが原因だと思っていて、自分が我儘を言ったせいで兄を困らせていると思い、極力兄の行動を尊重するようにしていました。水緒里は今の雰囲気を変えるための緩衝材として芽以を呼び出しますが、それが裏目に出てしまい、芽以が立貴にベッタリだったため、ヤキモチを妬いてしまいます。
立貴が芽以たちと話をしているのを黙って見ていた水緒里は、ずっとヤキモチを我慢していましたが、やがてその我慢が限界に達してしまい、かつてのように力が粗ぶってしまいます。その強力な神力を前に吹き飛ばされる立貴たち。芽衣と叶が必死に彼女を食い止めますが、依子の力を以ってしても鎮めることが出来ませんでした。立貴は以前のように自分が行けば鎮まるかもしれないと思いつつも、昨日のことがあり、自分がそんなことをしていいのかと思ってしまい、身体が動きませんでした。しかし、水緒里が先日のお風呂のことを話しもっと触れてほしいと言ったため、何のことか察した依子は、彼女の要望に応えつつ口をふさぐしかないと立貴に提案します。つまり、キスをして黙らせろということでした。そして、水緒里を挑発するため、依子は立貴にべったりくっ付きます。それを見た水緒里はそれは私がしてもらうと言って近づいてきたため、立貴は咄嗟に彼女を抱きしめキスをします。すると、初めて今の立貴の「神殺し」を受けた水緒里は、あまりの気持ちよさに失禁しながら気絶し、粗ぶった力が鎮まるのでした。
お互い自分の気持ちを誤魔化しきれなくなった2人。しかし、兄妹であるが故に水緒里は芽以に、立貴は大斗にそのことを相談します。そして、結局自分たちは相手のことしか見ていないのだと気付き、その日の晩、自分の気持ちを抑えられなくなった水緒里は立貴の部屋に夜這いに行きます。自分の前で裸になり抱いてほしいと懇願する水緒里に対し、立貴は今すぐ想いを受け止めることはせず、周囲に胸を張るためにその準備をすることにします。それは、家族に自分たちの気持ちを話すことでした。妹を抱くのなら筋を通さなくてはいけないと思い、自分の想いを打ち明け、両親に頭を下げます。すると、2人の両親は怒ることはせず、いつかはこういう日が来るんじゃないかと思っていたと話します。そして、氏子に認められるまでは節度ある態度でいることを条件に2人の交際を許可するのでした。
両親と依子に認められた2人は、次に氏子の家を巡って先日の粗ぶった件の謝罪をし、その上で兄妹で愛し合うことについて許可を貰います。すると氏子たちは揃って2人の交際を認めます。立貴は自分たちの氏神が実の兄と結ばれることについて氏子たちに聞くと、氏子たちは水緒里が神様だから拝んでいるわけではないと言います。2度も粗ぶってしまう上に実の兄に恋をしてしまうくらい完璧じゃない神様。それでも皆は彼女を拝むと言います。それは、彼女が自分たちの山神様として頑張っているのをずっと見てきたからでした。そんな皆の山神様が立貴を求めるのなら喜んで応援したい・・・そう話します。どこの馬の骨かも分からない他所者の男なんかではなく立貴だから納得するのだと。それを聞いた2人は熱いものが込み上げてきて、深々と氏子たちに頭を下げます。その後、神様部の皆にも報告し、全員に祝福され、氏子たちからの署名も貰った2人は、正式な恋人同士として認められたのでした。
正式に恋人同士になった2人。それは依子の役目が終わることを意味していました。依子は2人に今日限りでお役目を降りることを報告。元々依子は一時的な代理でしかありませんでした。水緒里は自分の神力を上手く制御することが出来ず、ある一定の力を超えると制御不能になってしまうという欠点を持った不安定な神様でした。そして、それを鎮めることが出来るのは立貴だけであり、元々立貴以外にお役目を務められる人はいなかったのです。つまり、水緒里は元から立貴在りきの神様でした。しかし、2人は男女である以上、成長するにつれて関係が壊れる可能性があったため、依子は修行を途中で切り上げて神楽谷に帰ってきて水緒里の世話役を引き受けることになりました。2人の関係が壊れないように上手く調整する役目として。立貴が水緒里の世話役を降りたのは、水緒里の意向というだけじゃなく連盟の意向でもあったのです。しかし、2人とも成長し自分達で判断が下せるようになったこと、そして、立貴に“神殺し”の力が備わり水緒里の制御力を引き出せるようになったことから、依子はお役目を降りる事を決意したのでした。もう自分が間に入る必要はないからと。
立貴に愛を注いでもらった水緒里は絶好調でした。それは神楽谷の土地にも変化を及ぼすほどで、春が旬のはずの作物が急に収穫できるようになったほどでした。そして、それだけじゃなく、御神体である御滝にも変化が現れました。御滝が光り出したのです。それを見て、叶が先代の頃にも「神殺し」はいたんじゃないかと発言したため、立貴は自分もまた水緒里と同じく2代目なんじゃないかと考え、気になった立貴たちは山神のことについて調べ直すことにします。そして、文献を調べて行くうちに、言い伝えられている伝承とは少し違う部分を発見します。それは、元々は玉津江市全体の神様だった先代の高向津見遠理神が外から来た神に海神の座を譲り、自らは山に退いて山神になったとされた部分でした。別院家に残されていた文献を読んでいると、その部分は「山に巫女が入った」と記されており、その巫女とは別に既に山には神がいたという内容になっていました。つまり、今に伝えられている伝承は、その2つが1つにまとめられたものであり、真相は“向津山の御滝が巫女に祀られた”ということではないか・・・ということでした。そのことを立貴たちの両親に聞いてみると、山神家には文献にはない口伝で伝えられていることがあると言って、話を始めます。
奥宮にある御滝。それはそもそも滝ではありませんでした。ただ霊力を噴きだして荒ぶる「まつろわぬ神霊」でした。玉津江もしばしば被害に見舞われていました。つまり、土地に恵みをもたらさなければ、結びつきも持たない独立した存在でした。それを鎮めたのが、玉津江から山に入った巫女であり、その巫女の名前はミオリ。つまり、山神家の先祖である先代は元々は人間の巫女でした。その彼女が、荒ぶる霊穴に身を捧げ鎮めたことで霊穴は滝となり、その二者がひとつのモノとして祀られました。人間の巫女と荒ぶる霊穴が合一して神格化された神が、高向津見遠理神だったのです。水緒里が先代と同じ音の名前を付けられたのも、先代と同じく“滝の神でもあり人でもある山神”だからでした。結局、叶が言っていた「神殺しがいたのではないか」という仮説とは違う結果になりましたが・・・。
それからある日の事。叶は海神社に参拝にきた人から、神楽谷みたいに玉津江のどこかを光らせてほしいという要望を受けます。水緒里はその話を聞いて、試しにおにいの力で叶をいかせてみようと提案し、芽以も交えてやってみることにします。すると、海神社の本殿の中がかすかに光り出します。それだけじゃなく、英麻の家にある芽以の御札も光り出したのです。立貴はそれを聞いて発光現象について疑問が浮上します。叶は土地神だから効果が及ぶのも分かるが、土地神ではない芽以にまでその効果が現れるということは、発光現象自体が「自分の力で神力が高まった土地神が起こすもの」ではないのではないか・・・もっと単純に言えば、神様を気持ちよくさせて神力を高めるだけではないのではないかと考えます。その日、水緒里はやっぱり嫉妬してしまい、立貴に抱いてもらうことで鎮まりましたが、その影響は御滝に現れ始めていました。
水緒里の様子がおかしく、彼女が御滝の様子を見に行きたいと言ったため、家族総出で御滝を見に行くと、滝は増水していました。このままでは下流の玉津江に影響が出るかもしれなということで、水緒里は水の量をコントロールしようとしますが、彼女は自分が生まれ持った力以上のものは制御できないため、滝の増水は抑えることができませんでした。そこで水緒里の力を制御できる立貴が滝の増水を止めようと水緒里にキスをしますが、御滝の水量は減るどころかむしろ増える一方でした。滝は元々は荒ぶる霊穴。このまま力が増したら神楽谷どころか玉津江まで破壊されてしまうということで、2人は一旦引き離されてしまいます。2人が離れれば御滝は元に戻るため、しばらくは離れて暮らすことになりましたが、立貴はこの問題を解決するために、両親と紗智帆と丹菊に集まってもらい、解決策を話し合うことにします。
水緒里は自分の力を制御しきれないとはいえ、先代からも神様連盟からも認められた正式な二代目の山神様。実際、水緒里は自分の神名を言っているし、それは間違いない・・・けど、紗智帆は1つ疑問でした。水緒里の神名である稚向津水緒里神の“稚”という文字は“幼い”ということを意味しており、それは未熟な山神様ということなのではないかと。しかし、だからどうしたという話でもあり、話はあまり進みませんでした。他に山神について詳しい人はいないかということで、紗智帆と丹菊は心当たりがあったようですが、そこへやってきたのは望都先生でした。しかし、望都先生の来訪に単純に驚いたのは立貴だけで、それ以外の皆は違う意味で驚いていました。望都先生は、境界を守る神徳をもつ塞の神であり先代の海神様“塞之波々岐売命”だったのです。彼女は水緒里が産まれたときの騒動を治めるために力を使い、神としての力を失って人として生きてきました。それはともかく、望都は自分の見解を話し始めます。
先代の山神様“高向津見遠理神”は、元々自分の身を捧げて荒ぶる神霊を鎮め一つになった巫女でした。そのため、高向津見遠理神の人格は巫女そのものであり、彼女は今は御滝と呼ばれているモノを「鎮めること」しか出来ませんでした。彼女が神霊を鎮めたことで玉津江は平穏になりましたが、高向津見遠理神は本当はもっと違う形にしたいと考えていました。彼女の理想は、まつろわぬ存在だった神霊を土地に恵みをもたらす存在にするというものでした。土地に結び付け、その力を引き出したかったのです。その果たせなかった理想を元に語った後、高向津見遠理神は自らの意志で代替わりすることを決め隠れました。そうして稚向津水緒里神として御滝の神霊と神力を宿して水緒里が産まれ、不安定だった水緒里を立貴が支えました。立貴も水緒里もミオリの子孫。その血の結びつきを利用して、今まで出来なかったことを出来るようにする・・・そういう意図を持った代替わりであり、つまりは、立貴と水緒里の2人が揃っての2代目山神様ということでした。しかし、望都はそうではなくて、本当の2代目は水緒里ではなく立貴の方ではないかと言います。神霊を土地と結びつけ、力を引き出すというミオリの理想。その力を持っているのは立貴の方だから。力が衰えたわけでもないミオリが代替わりを決意したのは、そういう力を宿した子が産まれたと分かったからではないか・・・ということでした。
神様と玉津江という土地の霊力を結び付け、その力を高め引き出す力。山神家初代の巫女であるミオリ以上の力を持つ立貴こそがその後継者として相応しく、この事態を収める鍵を握るのは立貴しかいない・・・それが望都の結論でした。そうなると水緒里はどういう存在なのかという疑問が出てきますが、望都は水緒里は先代のもう半分だと答えます。巫女である初代の2代目は立貴で、力の在り方からして土地神の資格を有しているのも立貴、けど立貴はあくまで人間。初代も人でしたが、その初代と合一した神霊を宿しているのが水緒里でした。それはすなわち、“水緒里だけでは祭神としては十分ではない山の神”ということを意味していました。けど、立貴がいることで水緒里は山神として機能する。人と神。兄妹で初代の在り方を分業している形になっていました。そして、それは立貴が水緒里を山神にしているということでもありました。かつては荒ぶる霊穴だったモノの2代目でしかない水緒里を。だから水緒里は自分の力を上手く制御できなかったのです。それを制御するのは立貴なのだから。だから、あとは立貴次第でした。
立貴次第とはいってもまだ具体的な解決策が見いだせないまま、事態は悪化の一途を辿っていました。御滝の増水が止まらなくなるどころではなく、神力そのものが溢れてくるようになり、神楽谷の住民に避難警報が発令されたのです。水緒里は御滝に残り他の皆は玉津江まで下りて避難することになりました。依子は自分が水緒里の傍についていながらと謝りつつも、この事態をどうにかできるのは立貴しかいないと言って、立貴に全てを託します。そして、叶と芽以も協力を申し出てきたため、立貴は立ち上がり、父親の許可をもらって水緒里の元へを向かいます。しかし荒ぶる神力を前に跳ね返されてしまい、再び避難場所である学園まで撤退することになります。解決策が見いだせないままでしたが、その方法を知っているとしたら、立貴と水緒里という2人体制にした張本人である先代に聞くしかないのでは・・・という話になり、巫女である依子に依代になってもらいます。しかし、なかなか上手くいかなかったため、立貴は自分の力を利用すれば、土地神である先代と依子を繋ぐことが出来るかもしれないと思い、依子に「神殺し」を使います。すると、依子の様子が一瞬で変わり、誰がみてもミオリの降臨に成功したと分かります。そして、降臨したミオリが言った解決方法とは、水緒里を孕ませることでした。今の事態はミオリの見込み違いであり、こうなった以上、2つになったものを再び1つに戻すしかない。すなわち、立貴と水緒里で本当の意味での2代目を産み落とすしかないということでした。
ミオリとの話が終わった後、ミオリに立貴のことを頼まれた叶と芽以は、自分たちに出来ることで立貴を水緒里の元へ送り届けます。それはかつての嵐のときのように叶が道を作り、空を飛べる芽以が立貴を運ぶというものでした。しかし、それも水緒里が作った結界によって阻まれてしまいます。それはこれ以上神力が外に漏れないための措置でしたが、同時に立貴も水緒里の元へ行けませんでした。立貴と芽以が困っていると、そこへ山神の使いである白いモモンガ・・・もんがーがやってきます。結界をもすり抜けられるもんがーに導かれるように奥へと進む立貴はやがて水緒里の元へとたどり着きます。そして、再会した2人は抱きしめあい、子作りセックスをすると、滝の暴走は止まります。それはすなわち、水緒里が孕んだことを意味していたのでした。
ミオリが言っていた見込み違いというのは、元々彼女は2代目である立貴と海神をくっ付ける想定でした。水緒里に神霊の力が宿されたのも、立貴と海神が結ばれたとしても、立貴と水緒里の兄妹の絆が無くなるわけではないから。そして、山神は元々まつろわぬ神霊を山神として山に封じたものであり、水緒里が縛られていた言霊である「山神は山に退く」というものは、神霊を山神と成して山に隔離し、玉津江に被害を及ぼさないようにするという意味で、そうして平穏になった玉津江を来訪神に委ね、ミオリは後に神楽谷と呼ばれるようになった神霊のいた土地を自ら守護しました。つまり、全ては玉津江ありきだったため、ミオリは立貴と海神が結ばれることを想定していたのです。そして、新しい海神となった叶を助けるために水緒里は玉津江に降りてきましたが、今回の一件を解決できたことについて玉津江の皆が叶の功績だと称えていたため、叶が1人前だと証明された今、恩を返すときがきました。だから、叶は水緒里に向かって、玉津江のことは私に任せて、水緒里ちゃんは元気な赤ちゃん産んで下さいと言霊を発します。そして、水緒里も任せて、任せたと言霊を返します。すると、水緒里に課せられていた誓約が果たされます。そして、水緒里は最初に玉津江に来たときと同じように神事の神輿に乗って神楽谷へと帰っていくのでした。玉津江の住民に温かく見守られながら。

山神水緒里編 感想
まぁアレですな、18禁だからこそ出来るお話でしたな。終始エロ発言が飛び交ってたしwww 内容的には前半は妹モノのシナリオらしく兄妹の恋愛についての悩みが描かれていて、後半は神楽谷の山神についての真相が分かるお話になっています。特に後半のシナリオは結構な長さでした。玉津江や神楽谷の歴史について大体分かるお話になってるので、話的には最初に見るか最後に見るかのどちらかの方が良いのかな?ただまぁ、シリアスなシーンにも普通にギャグを盛り込むので、それで話の流れが止まってる感じがしたら、そこは好き嫌いが出るかなーって感じですかね。暗くなりすぎない点は良いですけど、それで流れを止めてしまうのはどうなのかなと。水緒里ちゃんと依子ちゃんのやり取りが面白かったですけどねw
水緒里ちゃんは恋人同士になる前は一定の距離を空けようとしていましたが、恋人同士になってタガが外れた途端に甘えんぼになって可愛かったですね。エロエロ発言もいっぱい飛び出しましたし、後半少しシリアスになったとはいえ、気にするほどではなかったかな。イチャラブも多かったし、事の解決も結局は愛だったわけで。最後まで18禁絡みのお話だったなーとw 子作りするという点では、神様のお話らしいといえばそうなるのかも。
Hシーンは5回。最初は水緒里ちゃんのオ○ニーですが、それ以外は全て本番有りです。クロシェット史上でも最も小さい部類にはいる水緒里ちゃんでしたが、積極的だった分、中身はなかなかエロかったですね。特に最後のHシーンは子作りが目的だけあって良かったです。おっぱいいもキッチリ見せてくれましたし、おっぱいが小さいという点を除いては満足でした。こう・・・クロシェットだけに別に巨乳妹でも良かったんじゃないかなー・・・。せめて、プリコレのこのかちゃんくらいあっても良かったんじゃね?って思わなくもないです(爆)
一般シーンだと、エロ発言が色々と飛び出す通常の立ち絵シーンが面白くて印象に残るかなー、コントみたいなw まぁそれで流れを止めてる部分もあったけど、中身は面白かったです。あとはやっぱりエピローグが良いですね。子どもがいる未来というのは。お漏らしがあったのもGOODでしたよ(爆)

さてさて、お次は春ヶ崎叶です~。

「はるるみなもに!」のあらすじ・感想はこちら↓
松房英麻編】【山神水緒里編】【春ヶ崎叶編】【伊吹明日海編】【幡上芽以編

「はるるみなもに!」のグッズ購入品及び頂き物はこちら↓
幡上芽以B1タペストリー】【フルグラフィックTシャツ&グッズセット】【RTキャンペーン第1弾当選グッズ
C91グッズ】【松房英麻クリアしおり

「はるるみなもに!」の公式サイトはこちらから↓※
※gooブログではクロシェットのURLは貼れないため、クロシェットのツイッター公式アカウントのURLを貼っておきます。そこから公式サイトへ飛んで下さい。

水緒里編は迷言が多くてその点は面白かったですね~。あとはやはりおっぱいがもう少し大きければなぁ・・・って思いました(´ー`)


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ベッド+ゴロゴロ=〇〇 (きまぐれコメンター)
2017-04-02 21:51:55
こんばんはです。芽以ルートプレイ中です。その後ラストに叶ルートをプレイします。

自分も水緒里は2週目です。
このルートも基本的にイチャイチャしてた感じでしたね。立貴の神殺しについても語られていましたね。ただ、英麻ルートと違い、終盤に他のヒロインたちと協力して事態の収拾にあたるシリアス展開がありましたね。カミカゼやサキガケみたいに。やっぱクロシェット作品のシナリオはこうでなくっちゃって思いました。
他に思ったのは実妹ヒロインのルートでは結ばれた時に他のヒロインに祝福される、最後まで他のヒロインに秘密にする、夏ぺルの恋ルートみたいに咎められる展開が多いのに、このルートでは神楽谷住民みんなから祝福される展開で新鮮でした。
まああとは下ネタが多かったですね(笑)。水緒里が主に言っていましたが、依子ばかりか先代山神であるミオリまで(爆)。

水緒里はこのかや璃々子とはまた違った意味でなかなかにクセの強いヒロインでした。面白さ的には英麻より良かったので、もし水緒里が巨乳だったら英麻より好きになっていたと思います。
物語中盤で荒ぶったあと部屋で唸りながらゴロゴロするシーンはCVが遥そらさんということもあってP×H1の聖良みたいで笑いました(爆)。

Hシーンはちっぱいなので当然アウトです。芽以と叶はまだ分かりませんが、英麻と明日海にはなかった全裸Hがあって、「なんで英麻に全裸Hシーンがないんだ!?」って思いました。最後のHシーンは事態を収拾するためのHだったのでminoriっぽい感じがしました。
面白かったですねw (こばと)
2017-04-02 23:49:30
こんばんはです。

イチャラブというかコメディというか、下ネタ上等で1番爆笑したシナリオでしたw
後半のシリアスな展開の中でも下ネタぶちこんでくるので、あまり暗い雰囲気にならなくて良かったですね。
最近の妹シナリオは特に何もなく普通に周りから受け入れられるパターンの方が多いので、自分は特に新鮮には思わなかったですね。住民全員からっていうのは水緒里ちゃんが神様だからっていう部分が大きいですね。

水緒里ちゃんは「うん、知ってる」とか特徴的な話し方が多く、言動も面白かったので、見てて飽きない子だなとは思いましたw
ゴロゴロしてたシーンは自分も聖良ちゃんみたいだなーと思いましたねw

やっぱりHシーンは巨乳じゃなきゃダメですよね!次は御敷仁先生ラインの作品だと思うので、巨乳妹であると信じてます!(爆)
漏れ注意w (Luck4)
2017-04-03 22:08:12
『サキガケ⇒ジェネレーション』の璃々子も魔力漏れ
してたし、Clochette作品の妹はパッキンゆるい?w
ともあれ、明るく妹とのイチャラブに溢れた内容で
楽しかったです。周りもきちんと祝福してくれてたし。
妹ヒロインに関してはClochetteさんは本当安心して
プレイできますね。

>玉津江や神楽谷の歴史について大体分かるお話に
>なってるので、話的には最初に見るか最後に
>見るかのどちらかの方が良いのかな?
ミオリの意向的には叶シナリオの前に見ておくのが
自然な感じかな?
他ヒロインと結ばれても兄妹愛は消えないと
きちんと補足しているのでどの順序でも良さそうですが。
望都先生の設定もきちんと活かされていたのも良かったです。

>ただまぁ、シリアスなシーンにも普通にギャグを
>盛り込むので、それで話の流れが止まってる感じが
>したら、そこは好き嫌いが出るかなーって感じですかね。
笑いがあるほうが楽しいので私は好きですね。
依子さんの爆弾発言とか、神殺しされるシーンとか。

>あとはやっぱりエピローグが良いですね。
>子どもがいる未来というのは。
こんな可愛い娘は嫁にやれないw
というわけで、今度は姉弟婚が続きそうな予感w
お漏らし最高w (こばと)
2017-04-03 23:34:37
水緒里ちゃんはパッキン緩すぎてお漏らししまくりで、お漏らす好きにとっては最高のヒロインでしたねwww

ミオリの意向は玉津江の海神と結ばれることを望んでいたけど、まぁどの順番から見ても大差はないですかねw

シナリオが暗くなりすぎないようにはなっていますが、場合によっては話の流れが切れるからと、Hシーンすらも拒む人もいるので、やはりギャグに関しても同じなんじゃないかなと思います。
まぁHシーンすらも拒む人は、コンシューマに移植するまで待てよって言いたくなりますけどねw 何のためにエロゲやってんだとw

永遠と続く姉弟婚・・・兄妹婚が続くという話なら、月石の妹ぱらだいすシリーズがあ(ry
ようやく二人目ww (通りすがりのエロゲーマー)
2017-04-04 00:38:28
どうもです。

時間がかかりましたが、ようやく二週目をクリアしました。
今回は案外主人公がヘタレなかったので気持ち的にはストレートにクリアできましたww
妹相手でも周りの人たちが反対しなかったのも大きいでしょうけどww

ただやっぱり長いですよね~。
とっても面白い作品なので本来嬉しいことなんですけど、共通ルートを最速で読み飛ばしても、相当の文章量がありますからね。
初見とはいえ、個別ルートを周回するのも大変ですわww
おつかれさまです~。 (こばと)
2017-04-04 00:43:56
こんばんはです。

水緒里編は付き合う前が割とヘタレてたような気がしますけどね・・・っていうか、恋人になるまではほぼ全てのルートでヘタレてました(´ー`)

水緒里編はたぶん1番長いと思います。他のルートは水緒里編ほどじゃないと思うので、アッサリ進められるかもしれませんw
まぁそれでも他のエロゲに比べたら充分すぎるくらい長いですがw

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