新型コロナウイルス感染症の第5波がようやく収まり、国民のワクチン接種も進んだことなどから、国内の新規感染者も減少し、長かった行動自粛の生活も少しずつではありますが、元に戻ってきたような令和3年の師走になりました。コロナ禍で不安を抱えながら迎えた1年も、間もなく暮れようとしています。
本年、ご鎮座555年の佳節を迎えた当神社では、大きさ3尺2寸、重さ1トンを超える本社神輿渡御をはじめ、さまざまな行事が中止を余儀なくされましたが、先の緊急事態宣言が解除された秋口からは、例年にも増して多くの参拝者がいらっしゃっております。
一方、海外に目を向ければ、各国では再びパンデミックが起こっており、欧州諸国やロシア、中央アジアなど50を超える国で感染者数や死者数が増加傾向にあるそうです。世界保健機関(WHO)は先月、感染再拡大について強い懸念を示しました。我が国においても、今後、海外からの渡航者に対する規制緩和が進むと、市中に変異種が広がる可能性もあり、引き続き感染対策の重要性を訴える専門家も少なくありません。ワクチン接種が進んだ国でも感染者の増加が見られることから、国内の感染状況が落ち着いてきたことで気持ちを緩めることなく、基本的な感染対策を引き続き心がけたいものです。つい最近では、より感染力が強い可能性があるというオミクロン株が各国に蔓延の兆しを見せています。
昨年末、政府が全国の社寺への初詣に際して、分散参拝やマスク着用などの徹底を促す提言が出したことはご承知のことかと存じます。明年の初詣に際しても神社本庁は、昨年の政府提言を踏襲し、同様の感染対策を講じるよう全国の神社に通知しています。
ご存じの通り当神社は、境内が狭く車道に面しており、参拝者の安全確保と、近隣住民・企業への配慮から、本年も以下の対策につき、皆様のご理解ご協力をお願いいたしたく存じます。なお今後も引き続き、神社職員らの衛生管理に努めて参ります。
当神社を崇敬される皆様、ご参拝される皆様には、以下のお願いを守っていただき、新年がより良き1年となりますよう、衷心よりご祈念申し上げます。
➀分散参拝のお願い 参拝が集中する2月3日までのお参りは極力お控えいただくよう、ご理解ご協力をお願いします。
➁参拝時のお願い マスクの着用をお願いし、感染が疑われる症状がある方は参拝をお控え願います。重ねてですが分散参拝へのご協力をお願いします。また、混雑時は2列ないし3列でのご参拝をお願いいたします。
➂手水の簡略化 引き続き「ひしゃく」を撤去しております。手のお清めのみをお願いします(口のお清めはご遠慮ください)。
➃「鈴の緒」の撤去 参拝時に鳴らす「鈴の緒」を昨年末より撤去いたしております。
➄会話や、おしゃべりはお控え願います 当社ではソーシャルディスタンスの確保は極めて困難となります。お並びの際には、会話や、おしゃべりはご遠慮ください。
➅「限定御朱印」などの頒布中止 混雑緩和のため、初詣限定の御朱印などの頒布は中止します。なお、「龍のしずく守」「おたから小判」「財運向上守」「弁財天鈴守り」など、これまで限定頒布の御守については、引き続き、年間を通じお授け致しております。