小網神社blog

東京・日本橋に鎮座する強運厄除の神さま・東京銭洗い弁天の社 小網神社のブログです。

読書の真髄は「体読」にあり。

2014年08月08日 | 小網神社教学
陰暦の今日は、先祖の御霊を各家に迎えるための「迎え火」を焚く7月13日です。
月遅れの盆の時期になり、国内も夏休みの時期を迎えました。

このお休みを読書に費やすという方もいらっしゃいましょう。
古典、名著に触れる読者の姿勢を述べたことばに「口読むにあらず 心読にあらず 体読にあり」があります。
眼と口で書を読んでも、読んでいるとはいえず、ざれば「心」で読むなら、と思われがちですが、心は雑念を抱え易く、集中を保つことは困難なものです。

「体読」とは、人生体験を通して読書した内容を深め、自らのものにしていくこと。
この「体読」が、読者の姿勢として、最も望まれるものだというのです。

道徳や宗教を深めることは、体験体感なしには難しいものです。
聖人と尊ばれる人々は、常にその一生の人生の中で身体全体で学びを続け、やがて究めた境地に達したということでしょう。

単に読むという経験から、つぎは、読を深め、自らのものにしていく「体験」へと展開することが、引いては人生を深めていくことではないでしょうか。

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