たびびとの写真帳

*小さな旅の思い出写真集*

旅先・散歩中の心に残る写真が中心です。
旅の思い出・滝・風景・花の写真など。

「ハンゲショウ」咲く頃

2021年06月26日 | 花と昆虫


「ハンゲショウ」(半夏生・半化粧・片白草)

ドクダミ科ハンゲショウ属の多年生山野草で日本原産
草丈は60~80cmで花期は6月下旬~7月上旬頃
山あいの水辺などに群生する。
*「半夏生」は一年間の真ん中ごろに咲くことから
暦の上では「半夏生」=7月2日または1日
夏至(6月21日)から11日目を指す。

   *「半化粧」は花期に上の葉が徐々に白くなることから。
   *「片白草」も同じ様に葉が部分的に白くなることから。

花穂はひも状で上に伸び、穂先が垂れ下がる。
それを囲む上の緑の葉だけが徐々に真っ白になる。







ところで上の葉だけが白く変色するのは不思議です。
この奇妙な植物をくわしく調べてみると・・・
それは紫陽花などの装飾花の役割と同様のものでした。

(*つまり半夏生も紫陽花もともに「虫媒花」で)
昆虫たちは目立つ真っ白の葉に誘われて集まり
目立たない花穂に気づいて花粉を雌しべに運ぶ!!

額紫陽花の装飾花に誘われて昆虫たちが近づき
 無数のとても小さな花に気づくのと同じでした。

*またもう一つ不思議なことに、昆虫たちの役割も済み
一年の中ほどの「半夏生」の季節も過ぎると
真っ白だった上の葉は徐々に(お化粧を落として)
元の濃い緑色になり花穂も枯れてしまうのです。

*「半夏生」の花言葉:「内に秘めた情熱」「内気」
そして一年のほぼ真ん中、7月1日の誕生花






「半夏生」を撮った公園で撮影した写真3枚を追加します。

(*撮影場所:千葉市緑区「泉谷公園」)


初めて見た「ウワミズザクラ(上溝桜)」の種子


 その花もこの春初めて見かけて撮影しました。↓
花は千葉市若葉区「平和公園」で撮影(再掲)

今頃平和公園でもこの実が見られるでしょう。






「ウワミズザクラ(上溝桜)」の花(4月11日更新記事)







6月20日の記事に掲載した「ハナバチ(花蜂)」の一種

 装飾花のおかげでちゃんと小さな花の上で吸蜜しています。

「大賀ハス」のふるさと

2021年06月23日 | 千葉県



(6月22日 千葉市中央区千葉公園にて)

今年もまた早朝散歩を兼ねて千葉公園の蓮池へ向かった。
JR千葉駅からも近く、この季節には連日多くの人が訪れる。
この日は午前中にNHKテレビで前日の録画が放映された。

最初に蓮池脇の高台に上がり、全景を見渡して撮影した。
やはり午前中早い時間にきれいな花を見るために
早朝からどんどん人の数が増えてくる。
ほとんどの人がカメラを持って歩き回っている。

*左端の建物は休憩所兼展示室などのある「蓮華亭」







大賀ハスは「三日花」といわれている。
つぼみが開いてから三日間はきれいに咲いて
 四日目には花びらが一枚また一枚と散ってしまう。

*「大賀ハス」は2000年前の古代のロマンを秘めた花*

*1951年(昭26)千葉市内検見川の東大農学部農園内で
大賀一郎博士チームや小学生たちよって
2000年前の古代ハスの種が3粒発掘された。

翌年1952年そのうち2粒が芽吹いて根を伸ばし始め
1953年8月5日には千葉公園の池の株が開花した。
それ以来国内海外あわせて200ヶ所以上に分根され
友好と平和の使者として長く愛され続けている。

   *大賀ハスは 1954年「千葉県天然記念物」に
   1993年には「千葉市の花」に指定された。







風のない朝早く出かけると、花びらについた朝露や

葉っぱの中のきらきら光る水玉も撮影できる。







大賀ハスがきれいに咲きそろう千葉公園の蓮池脇には
もう一つの千葉市のシンボル「モノレール」が見える。
モノレール「千葉公園駅」が画面左端脇の位置にあり
上りも下りも車両のスピードがゆっくりで撮影しやすい。

毎年この構図の写真撮影の練習をするのも楽しい。

まだ若い紫陽花に花蜂

2021年06月20日 | 花と昆虫



関東地方も雨が多くなり紫陽花を楽しめる季節となった。
日当たりの良い所ではもうほとんど満開になっている。
木陰でまだ咲き始めの紫陽花を見て楽しむことにした。

ふと見ると小さな花蜂が装飾花にとまっていた。
昆虫を呼ぶための装飾花もまだ満開ではないが
それでもちゃんと役割を果たしたようだ。😀 

装飾花に囲まれた無数の青い花のほうはまだ蕾が多い。
花粉も少なくよい香りもまだ発していないのだろうか。

「ハナバチ」(花蜂・英名=Bee)とは

ハチ目ミツバチ上科の昆虫のうち幼虫の餌として蜜を蓄える
種の総称で、ミツバチ、クマバチ、マルハナバチ等々。
いずれも農業用には受粉役を担ってくれることから
「益虫」の役割を果たしているが、とりわけ「蜜蜂」は
    「蜂蜜」を採取するために「飼育」されるようになった。





木陰のためまだやさしい色合いの若い紫陽花の花を
楽しみながら散策した。













わずかに残っていた朝露が光っていた。





だんだんと色づいていく淡い色彩がとても美しい。





佐倉城址公園「姥ヶ池」

2021年06月14日 | 千葉県


千葉県内で唯一の日本百名城「佐倉城」城址公園内には
「姥ヶ池(うばがいけ)」という名の池がある。

この池には、姫の散歩に付き添っていた乳母(姥)が
あやまって池に落ちた姫を助けることができず
 自ら池に飛び込んで命を絶ったという伝説がある。





「姥ヶ池」には毎年6月になると水面が隠れるほどに
スイレンの葉が茂り、純白の花が咲きそろう。





すぐ脇の花菖蒲園も6月上旬頃には見ごろを迎える。
城址公園内には「国立歴史民俗博物館」があり
また博物館付属の「くらしの植物苑」もある。

園内では春の桜、初夏の花菖蒲園と姥ヶ池のスイレン
 秋にはすばらしい紅葉の景色を楽しむことができる。





白一色のきれいなスイレンはまだつぼみも多く
これからもしばらくの間は楽しめるでしょう。





同じ佐倉市内の「DIC川村記念美術館庭園」では
紫陽花が見ごろを迎えていたが
 大賀ハス池では、まだ花茎は伸びていなかった。

「水無月」の植物園

2021年06月12日 | 植物・花


木陰の紫陽花も満開(千葉市都市緑化植物園にて)

千葉市では真夏日の暑さが続いている。💦
カメラ散歩中日陰での一休みが多くなってきた。

ところで・・・6月が「水無月」なのはなぜ?

「水の無い月」はどうもわけがわかりにくいので
いろいろ調べてみると・・・
*①「無」は助詞「の」で「水無月」は「水の月」
  という説が新暦・旧暦に関係なくわかりやすい。

 他の説②「田んぼに水引して水がなくなる」
 他の説③ 「夏の猛暑で水が枯れてしまう」

 (*旧暦=夏4~6月・新暦=夏6~8月)






「カシワバアジサイ」も見ごろです。

アジサイ科アジサイ属の落葉低木で北アメリカ原産

葉の形がカシワ(柏)の葉に似ていることから命名された。
枝先の花序は円錐状かピラミッド状で
八重咲き、一重咲きのたくさんの花を咲かせる。
大きな葉も秋には赤く色づき美しい。

花言葉:「慈愛」「汚れなき心」「清純」「元気な女性」






「フェイジョア」の花

フトモモ科アッカ属の常緑樹で中高木・果樹
ウルグアイ・パラグアイ・ブラジル原産
常緑で生け垣にされることが多い。
緑色の卵型の味の良い実をつける。(晩秋に収穫)

花は植物園入口付近の生け垣で毎年6月に鑑賞できる。





木陰に群生する「ホタルブクロ(蛍袋)」

別名「チョウチンバナ」キキョウ科ホタルブクロ属の多年草
日本・東南アジア・朝鮮半島に分布
草丈は30~80cmで白・紫・ピンクの花をつける。
5月下旬~7月頃に開花する。

子どもの頃、文字通り花の中に蛍を入れて遊んだ
 楽しい思い出があり、いつ見ても懐かしい。





まだ若い「キウイフルーツ」の実

マタタビ科マタタビ属のつる性植物で雌雄異株

1906年にニュージーランドで開発された果実で
 その後アメリカへ多く輸出されるようになり
 ニュージーランドの象徴である鳥のキウイ’kiwi’
  にちなみ、1959年に'kiwifruit'と命名された。

「マタタビ」属だけあって猫がこの実を好むために
 被害もあるので棚を組んで高い位置に実が下がる
ように栽培されているという。😊 


スモークツリー(煙の木)

2021年06月10日 | 植物・花


( 千葉市都市緑化植物園にて撮影)

「スモークツリー」:和名= 「煙の木」 「霞の木」
大きな葉とふわふわ綿菓子のようなモールが特徴。
ウルシ科ハグマノキ属の落葉小高木で樹高は3~5m
 ヨーロッパ・ヒマラヤ・中国原産で明治初期に渡来した。

大きな葉は春の燃えるような赤色、秋には紅葉が美しい。
花期は5月で黄色い小さな花をたくさん咲かせる。

樹皮からはタンニンがとれ幹は黄色の染料に利用される。
モール状の毛の色は赤・ピンク・白などがある。

離れて見ると煙のように見えることからこの名がつけられた。






この木は毎年この植物園で見るのを楽しみにしている。

他ではこれまで一度も見たことがない。