「ハンゲショウ」(半夏生・半化粧・片白草)
ドクダミ科ハンゲショウ属の多年生山野草で日本原産
草丈は60~80cmで花期は6月下旬~7月上旬頃
山あいの水辺などに群生する。
*「半夏生」は一年間の真ん中ごろに咲くことから。
暦の上では「半夏生」=7月2日または1日
夏至(6月21日)から11日目を指す。
*「半化粧」は花期に上の葉が徐々に白くなることから。
*「片白草」も同じ様に葉が部分的に白くなることから。
花穂はひも状で上に伸び、穂先が垂れ下がる。
それを囲む上の緑の葉だけが徐々に真っ白になる。
ところで上の葉だけが白く変色するのは不思議です。
この奇妙な植物をくわしく調べてみると・・・
それは紫陽花などの装飾花の役割と同様のものでした。
(*つまり半夏生も紫陽花もともに「虫媒花」で)
昆虫たちは目立つ真っ白の葉に誘われて集まり
目立たない花穂に気づいて花粉を雌しべに運ぶ!!
額紫陽花の装飾花に誘われて昆虫たちが近づき
無数のとても小さな花に気づくのと同じでした。
*またもう一つ不思議なことに、昆虫たちの役割も済み
一年の中ほどの「半夏生」の季節も過ぎると
真っ白だった上の葉は徐々に(お化粧を落として)
元の濃い緑色になり花穂も枯れてしまうのです。
*「半夏生」の花言葉:「内に秘めた情熱」「内気」
そして一年のほぼ真ん中、7月1日の誕生花
「半夏生」を撮った公園で撮影した写真3枚を追加します。
(*撮影場所:千葉市緑区「泉谷公園」)
初めて見た「ウワミズザクラ(上溝桜)」の種子
その花もこの春初めて見かけて撮影しました。↓
花は千葉市若葉区「平和公園」で撮影(再掲)
今頃平和公園でもこの実が見られるでしょう。
「ウワミズザクラ(上溝桜)」の花(4月11日更新記事)
6月20日の記事に掲載した「ハナバチ(花蜂)」の一種
装飾花のおかげでちゃんと小さな花の上で吸蜜しています。