「生瀬(なませ)の滝」:滝探しの旅と撮影を始めてからもう十年以上になるが、実は「生瀬(なませ)の滝」はこれまで一度も見たことがない。何度も訪れたことがある「袋田の滝」下の吊り橋を渡ってすぐの「月居山ハイキングコース」入り口の案内看板には、この滝へのルートが示されている。看板前からいきなり急角度の鉄製階段を上がり始め、途中から不安定な狭い石段になる。幸い危険防止のため鉄製の手すりが設置されていて頼りになる。特に危険そうな階段には鎖が添えられている。とても急角度の階段の連続ですぐに息切れしそうになり時々立ち止まって一息入れる。いったい何段上がったことか・・・やっとのことで「生瀬の滝⇒」の案内表示が目に入った。
「袋田の滝」最上段の更に上流の「生瀬の滝」が彼方に見えてきた。崖上に設置された展望台から慎重に何枚か撮影した。今でも秋色に包まれた滝の姿がはっきりと目に焼きついている。
「生瀬の滝」展望台のすぐ手前の崖上から見下ろした「袋田の滝」の最上段の流れ。袋田の滝は高さ120mで四段になって流れ落ちている。にぎやかな「袋田の滝展望台」からではなく、滝の落ち口の上方から初めて見るこの景色にも感激して記念に数枚撮影しておいた。
さてここからあの急な石段と鉄製の階段や鎖場を下ることになる。すこし気持ちにゆとりができたので階段の数を数えながらゆっくりと下ることにした。ほんのすこしは数え間違いがあるかもしれないが(約)450段もあった。上りはだいたい25分くらいで下りは15分程度になる。次回に再び上がるかどうかはその時の気力と体調次第ということにしておきたい。