たびびとの写真帳

*小さな旅の思い出写真集*

旅先・散歩中の心に残る写真が中心です。
旅の思い出・滝・風景・花の写真など。

男鹿川風景

2019年01月25日 | 写真

2019.1.21 撮影

 栃木県北部鬼怒川・川治温泉郷の奥地、南会津へと続く国道121号沿いを流れる男鹿川は関東隋一の清流として知られている。また天然のイワナやヤマメが多く、関東屈指の釣り場として全国から釣りの愛好家が訪れていたが、2015年9月の東北豪雨による大災害で一時は魚も完全に姿を消していた。しかし豪雨災害から3ヶ月後の12月から、全国からの釣り愛好家ボランティアも参加して清流男鹿川をよみがえらせる地道な活動が開始された。当時の活動の様子はNHKの番組でも放映されたことがある。 


 

 山あいを流れる男鹿川も五十里(いかり)ダム湖に近づいてくると川幅が徐々に広がり、豊かなコバルトブルーの流れへと姿を変える。雪はまだ降り始めたばかりだったが、川面は岸辺から凍り始めていた。

 

 

 五十里ダム湖に流れ込む地点になると川幅が極端に広がる。水の流れが止まり氷結が進んで長い橋の上から見渡すと川の全面が真っ白になる。中島や浅瀬にはカワヤナギ(川柳)が群生していて撮影に夢中になり、まずは上流方向に向かって何度もシャッターを切り続けた。


 

 

 次には広い橋の反対側へ移動して下流方向の景色を撮影した。いちばん奥の水面が氷結していないように見える部分が五十里ダム湖の北端部分になる。「五十里ダム」は地名ではなくて「東京からおよそ50里の地点」であることからつけられた名だという。 


五色沼散策

2019年01月24日 | 写真

「瑠璃沼」(2019.1.20撮影)

   福島県裏磐梯の五色沼を散策した。「毘沙門沼」から巡るコースと反対側の「柳沼」から入るコースはともに駐車場は除雪されていたが、コース内の積雪は思ったより深くて踏み跡も少なかった。撮影に夢中になりすぎると足元が危うくなることがよくある。今回は写真よりも安全第一で歩くことにした。スノーシューはこれが四度目でだいぶ動き慣れてきたが、沼の周りの地形は複雑で深雪だと十分気をつけないと危ない。深みにはまるとバランスをくずして抜け出すのが難しくなる。ここは小型カメラ使用で三脚は持たず、ストックを使って慎重に進んだ。


 

以前は水辺まで下りて撮影したことがあったが、今回は上の道から撮影した。

 

「毘沙門沼」

「青沼」


この赤い実は?

2019年01月22日 | 写真

2019.1.20 裏磐梯五色沼にて

 福島県北塩原村裏磐梯の毘沙門沼(五色沼でいちばん大きな沼)へ向かう深い雪道をスノーシューで歩いた。駐車場から沼に向かう途中ふと見上げると、雪が積もった7mくらいの高さの木にからむように細い枝の木が伸びてその枝先にたくさんのきれいな赤い実が垂れ下がっていた。真っ青な空、真っ白な雪と真っ赤な実のコントラストが鮮やかで、しばらく立ち止まって見上げていた。これは何の実だろう?あれこれ考えたがどうしてもわからない。冬の赤い実というと・・・「イイギリ」がまず頭に浮かんだが、イイギリの実はブドウの房のような形で垂れ下がっているのでこれは違う。「ナナカマド」?いやナナカマドは秋に真っ赤な実を楽しませてくれるからこれも違う。


 

 「ウメモドキ」かな?いや、ウメモドキの赤い実もやはり晩秋の頃でこんな厳冬期ではないなぁ・・・?というわけで、いまだにわからないままです。ご存知の方に教えていただければ助かります。メッセージでお願いできたら幸いです。(*メッセージは個人情報の記入は不要です。ハンドルネーム、ニックネームでけっこうです。メールアドレスも記入は不要です。)結果はこの記事の下に追記でお知らせします。よろしくお願いいたします。


「カンボクの花と葉」(福島県会津地方・2008年5月)(*Wikipediaより借用)

[追記]:コアジサイさんからメッセージをいただきました。調べてみたところ、この赤い実は「カンボク」の実だとわかりました。ご自宅の庭園に植栽されているとのことです。白い花が咲く5月ごろにも、来年の冬にもぜひまた裏磐梯へ行きたくなりました。コアジサイさん、ありがとうございました。

「カンボク(肝木)」:レンプクソウ科(以前はスイカズラ科)ガマズミ属の落葉小高木。東アジア北東部に分布する。日本では北海道、本州中部以北に分布。山地の林、やや湿気のある場所に自生する。花は白色で同じ仲間の「ヤブデマリ」に似ている。小さな無数の花は額紫陽花のように装飾花で囲まれている。葉はヤブデマリやガマズミとは異なり、葉先が大きく三つに割れているのが特徴となっている。材は白色で香気があり日本では楊枝に使われてきた。枝葉を煎じた液は止血効果があり民間薬としても利用されてきた。

 一つだけ疑問なのは、こんなにきれいで美味しそうな赤い実が厳冬期までなぜ鳥たちに食べられずにそのまま残っているのだろうか・・・。これも調べたところ、同じ仲間のガマズミの赤い実は美味しくて栄養豊富だが、カンボクの実は有毒ではないがまずくて食用には適さないと書かれていた。


厳冬の大沼園地(栃木県)

2019年01月18日 | 写真

2018.1.18  栃木県那須塩原市「大沼園地」にて

 早朝から「ハンターマウンテン塩原スキー場」で今シーズン二度目のスキーを楽しんだ帰り道に「大沼園地」に立ち寄った。ここはこれまで夏や秋に何度も訪れたことがある。塩原温泉郷の奥地にある新湯(あらゆ)温泉から近い山中にある。 大沼園地までの車道はきれいに除雪されていた。駐車場には車は一台も見当たらず、大沼まで続くよく整備された木道には深さ10cmくらいの積雪があった。大沼に着いて見渡すと、水面はまったく見えず完全氷結していた。強い冬型の気圧配置で強風が吹き荒れていた。

 

 ここを訪れた時には忘れずにこのポイントで記録写真を撮ることにしている。この根こそぎ倒れた大木は、一昨年秋の台風被害によるものだと聞いたことがある。これを片付けるのは作業車も入れない沼の畔のため容易な作業ではないだろう。木道には自分の足跡だけが残っている。今日は北風が強く寒さが身にしみた。 


 大沼のすぐ脇にそびえている山は「栃木百名山」の一つ「富士山(標高1184.1m)」(=新湯富士)で、塩原自然研究路の一部で登山コースも整備されている。 

 

 散策中に急に雲が切れてほんの短い時間日が差した。大沼の入り口に近い水中には「ヨシ」(葦)が群生している。すぐ近くには沼の全面にヨシが繁茂している「ヨシ沼」もある。 

 

 これまではいつもこの位置から矢板方面へ通じる深い山中の県道「矢板ー塩原線」を走り、栃木県の秘境の撮影ポイント「スッカン沢」や「おしらじの滝」へ向かったが、残念なことに冬季は雪深くて完全に閉鎖されていてきれいな青い流れや青い滝つぼの雪景色などを撮影することはできない。


「セイタカシギ」(水辺の貴婦人)

2019年01月09日 | 写真

2019.1.8 撮影(千葉県習志野市「谷津干潟」にて) 

 「セイタカシギ」:チドリ目 セイタカシギ科 セイタカシギ属の渡り鳥(または留鳥)。絶滅危惧種1B類に指定されている。クチバシから尾の先までの長さは370mmで、脚はきれいなピンク色で細くて長い。すっきりとした姿が美しいので「水辺の貴婦人」と呼ばれている。英名は"Black-winged Stilt"(黒い羽の竹馬)。ほとんどのオスは頭部が黒いが雌は白いのでだいたい見分けがつく。世界的に広く分布し、日本ではほぼ全土で(まれに)見られるが個体数は少ない。



 東京湾奥部の千葉県習志野市谷津・秋津地区に広がる約40haもの「谷津干潟」は、1993年(平成5年)にラムサール条約登録湿地の指定を受けた。過去数年の間に何度かここでセイタカシギの撮影をしたことがあったが、今回はかなり鳥たちの数が少ないように感じられた。広い干潟の周回歩道を歩いているうちに数人の高校生グループと出合った。彼らはすぐ近くの県立高校生だった。ちょうど放課後の課外活動中で、双眼鏡で鳥たちを観察し一人がメモをとっていた。しばらく立ち話をしていろいろ鳥たちの話をすることができたが、やはり最近は鳥の数がかなり少ないということを聞くことができた。彼らが小学生の頃はもっともっとたくさん鳥がいたとも話してくれた。これまでの記憶ではこれからしばらくは渡り鳥が多い季節で、春になれば巣作りも始まる。また近いうちにでかけて観察してみたいと思う。


 

 

 セイタカシギを探して長い干潟周囲の道を歩き回っているうちに夕刻が近づき西空が赤く染まり始めた。望遠レンズで追っていた一羽のセイタカシギが日差しで水面がキラキラと輝いている場所にさしかかったのでシャッターを切り続けた。その時は気づかなかったが、後で写真を見るとその鳥の姿の水面への映りこみと日差しによる特に長い脚の影とが重なっていて驚いた。これはまったくの偶然で、ねらってもなかなか撮れないと思う。夢中で撮影しているとこんな楽しいこともたまにはある。

 


「ロウバイ」(蝋梅)

2019年01月07日 | 写真

                2019.1.7  千葉市中央区青葉の森公園にて(五分咲き)   

  「ロウバイ」(蝋梅):ロウバイ科ロウバイ属の落葉低木。中国原産で江戸時代に日本に渡来した。「蝋細工のように透きとおった梅に似た花」ということでこの名がつけられたという。花はとてもよい香りがする。花期は12月末頃から3月中旬頃で、お正月頃に咲き始めることが多い。花の少ない時期で日本水仙とともに冬場の庭園を彩る貴重な存在になっている。原産地中国でも「梅・水仙・椿・蝋梅」が「雪中四花」として愛されている。写真のロウバイは「ソシンロウバイ(素心蝋梅)」といわれる品種で花全体が黄色一色になっているが、単に「ロウバイ」と呼ばれる品種は花の中心部が赤褐色になっているので見分けがつく。(*千葉市中央区「千葉市都市緑化植物園」にも数株植栽されています。)

      *花言葉:「ゆかしさ」「慈しみ」  *1月2日、21日、27日の誕生花

       蝋梅や 雪うち透す 枝のたけ  芥川龍之介

       蝋梅や 薄雪庭を はきのこす  水原秋桜子

       蝋梅の つやを写しぬ 薄氷   増田龍雨


千葉神社新春「はしご乗り」

2019年01月04日 | 写真


2019年1月3日 撮影

 千葉市中央区中心部にある妙見本宮千葉神社では

例年1月3日午前9時過ぎ頃から

「千葉市鳶伝統文化保存会」による「はしご乗り」が奉納される。

初詣で訪れた多くの人々が見守る中

真新しい竹製の梯子を使った息を呑むような妙技・離れ技が

次々と披露される度に歓声と大きな拍手が沸きあがった。


 

 

 

 


不思議な写真

2019年01月03日 | 写真

2018.12.29 撮影(栃木県奥日光「湯滝」落ち口にて)

 

   新年早々に昨年末に撮影した写真データを編集していて、この一枚を見てびっくり仰天!!これまで冬場にも何度も撮影したことがある「湯滝」の落ち口で、いつものようにできるだけフェンスから身を乗り出してシャッターを切っている間はまったく気がつかなかった物体が映っていました。それは、画面右端の激しく流れる水中からぱっちりとした黒い瞳をした生き物が長い首を伸ばしている(?)かのような被写体です。その横顔とさらに鳥のクチバシ(?)のような氷柱もリアルです。データ編集でできるだけ拡大して見ても、まるで生き物が雪をかぶっているかのようにしか見えません。しかしこの部分は水の深さもせいぜい5cm前後の浅瀬で、この長い首(?)の下に生き物の胴体や足が隠れていることは絶対にありえないのです。考えられるとすれば、枯木の枝のようなものが水面下で石ころか何かにからんで止まっていることはありうるでしょう。それにしてもこの黒い「瞳」があまりに真っ黒で何なのかまったく想像がつきません。家が近ければ今すぐにでも再度見に行くのですが・・・。なにはともあれ今回の撮影旅でとても思い出深い写真が一枚残せたことに満足しているところです。


年末寒波で初滑り

2019年01月02日 | 写真

  「ハンターマウンテン塩原スキー場」最上部(標高1638m)にて

 2018.12.28:年末寒波の襲来で群馬県や栃木県の関東北部山あいには大雪注意報が発令されていた。今シーズンは関東北部のスキー場など例年よりオープンが遅れていたが、年末になってやっと各スキー場の雪便りが届き始めた。タイヤ交換をはじめこの冬の初滑りの準備は整っていたのでさっそくでかけることに決めた。早朝、那須塩原市平野部や塩原温泉郷には積雪はそれほど見られなかったが、塩原温泉郷と鬼怒川・川治温泉郷を結ぶ山岳道路「日塩もみじライン」を上がっていくと辺りはすっかり真冬の雪景色に変わった。


 

 スキー場最上部からはるか右下方向のスキーハウスまで通じる3000mのダウンヒルコース3本のうち2本がオープンしていて上質の粉雪コースとなっていた。


           午後になってからは特に強い北風が吹き荒れて吹雪と地吹雪で視界がかすむほどになった。


         最上部からパトロール詰所のある地点まで急斜面を滑り降りてコースを見上げて一枚撮影した。


        すぐ隣のもう一本の急斜面コースを果敢に滑り降りてくるスキーヤーの姿が小さく見える。 

 

 最上部のロープウェイ頂上駅内の休憩所でしばらく休んでいると、急に吹雪が止んですこし明るくなった。急いで外に出て辺りの雪景色を撮影した。 このスキー場では毎年師走下旬頃から正月にかけて初滑りを楽しんでいる。今回はこれまででいちばん厳しい天候だったが、雪質がとてもよかったのは初滑りとしては幸いだったと思う。 


本年もよろしくお願いいたします

2019年01月01日 | 日記

栃木県奥日光「竜頭ノ滝」雪景色 (2018.12.29 撮影)


皆様のご健康とご多幸を心よりお祈り申し上げます

新しい年が幸多き一年となりますように

[参考]:「竜頭ノ滝」は流域が約210mにも及び、男体山の大噴火による溶岩流が固まった急斜面上を水が流れ落ちる大瀑布となっています。この写真はその最下部の滝つぼの部分だけで、奥日光最深部の「湯ノ湖」から「湯滝」を経て「戦場ヶ原」を貫流した「湯川」がその岩盤上を激しく流れ落ちる長大で変化に富む滝の姿は、最上部の橋の上と約200mものよく整備された側道から眺めることができます。この水は「中禅寺湖」に流れ込んで日本三名瀑の一つ「華厳の滝」となり、やがては利根川に合流して太平洋へと注いでいます。