国内で落花生産地といえば千葉県が筆頭である。とくに千葉市東方に広がる八街市内では見渡す限りの落花生畑が広がっている場所が多く見られる。千葉市内でも東部郊外では落花生栽培農家がかなり多い。この写真は昨日千葉市内で撮影したものである。たまたま車で通りかかったのだが、よく実った落花生の収穫作業が始まったところだったので車を停めて声をかけ撮影させていただいた。
落花生の収穫はすべて手作業で行われる。写真のような作業をすることが出来る農機具はないということだ。ちょっと立ち話したのだが、腰が相当に傷むということだった。収穫の第一段階は、とても広い畑のすべての株を両手で引き抜き、土を払ってその位置に逆さまに置き相当期間天日干しにする。第二段階ではよく乾燥した頃を見計らって「ぼっち」と呼ばれる人の背丈ほどの円柱形に積み重ね、雨よけに上には菅笠のような形に藁を置く(最近ではビニールシートをかぶせる農家が多くなっている)。約一ヶ月自然乾燥させてから、畑での採り入れ作業で最後になる「脱穀」が行われる。脱穀用の機具は農家に備わっている。
ふと気がついたのだが、一枚目、二枚目の写真の右側の赤い作業着の農夫さんは、長野県の宿場町「中仙道奈良井宿」のお土産の菅笠をかぶっていてついにっこり。