たびびとの写真帳

*小さな旅の思い出写真集*

旅先・散歩中の心に残る写真が中心です。
旅の思い出・滝・風景・花の写真など。

落花生の収穫最盛期(千葉県)

2014年09月30日 | 写真





 国内で落花生産地といえば千葉県が筆頭である。とくに千葉市東方に広がる八街市内では見渡す限りの落花生畑が広がっている場所が多く見られる。千葉市内でも東部郊外では落花生栽培農家がかなり多い。この写真は昨日千葉市内で撮影したものである。たまたま車で通りかかったのだが、よく実った落花生の収穫作業が始まったところだったので車を停めて声をかけ撮影させていただいた。

 落花生の収穫はすべて手作業で行われる。写真のような作業をすることが出来る農機具はないということだ。ちょっと立ち話したのだが、腰が相当に傷むということだった。収穫の第一段階は、とても広い畑のすべての株を両手で引き抜き、土を払ってその位置に逆さまに置き相当期間天日干しにする。第二段階ではよく乾燥した頃を見計らって「ぼっち」と呼ばれる人の背丈ほどの円柱形に積み重ね、雨よけに上には菅笠のような形に藁を置く(最近ではビニールシートをかぶせる農家が多くなっている)。約一ヶ月自然乾燥させてから、畑での採り入れ作業で最後になる「脱穀」が行われる。脱穀用の機具は農家に備わっている。

 ふと気がついたのだが、一枚目、二枚目の写真の右側の赤い作業着の農夫さんは、長野県の宿場町「中仙道奈良井宿」のお土産の菅笠をかぶっていてついにっこり。


ヒガンバナ(彼岸花)9/24

2014年09月24日 | 日記




        








2014/9/24(水):台風が接近中で西日本から天気は下り坂になっています。千葉市でも天気予報どおりに午後から雨模様となりました。明日は東日本一帯で雨が強くなりそうです。土砂崩れや農作物への被害がないように祈るばかりです。
 朝は涼しく毎週2回くらいの早朝カメラ散歩に出かけました。今朝は「ヒガンバナ」を撮影するのが目的でした。自宅近くの植物園や小川のほとりの散歩道を歩きながら、まだきれいに咲いているヒガンバナを見つけると携帯している一脚にカメラをセットして撮影練習です。一般的にデジタル一眼レフカメラは真っ赤な花などの撮影が苦手といわれています。赤色が「色つぶれ」してしまう特性があるようです。慎重に撮影データの設定をして今年も真っ赤なヒガンバナの撮影練習をしてみました。


「浅間大滝」(群馬県北軽井沢)

2014年09月22日 | 写真
          



 「浅間大滝(あさまおおたき)」:軽井沢の「白糸の滝」、「千ヶ滝」はよくわかっていたが、その二つの滝の撮影を済ませてその日のうちに信州へ向かって車を走らせるのがいつものコースであった。地番は長野県ではなく群馬県長野原町となる北軽井沢の奥深くこの滝があることを知ったのはごく最近で、今回がはじめての訪問となった。駐車場からのアプローチも楽で滝の姿も予想をはるかに超える水量の豊かな美しい滝であった。この滝を「発見」してとてもラッキーだったと思う。これからは軽井沢でゆっくり一日撮影して一泊し、それから信州へ向かう(あるいはその逆コース)ことになりそうだ。

 深夜に千葉を発ち、まだ薄暗い人の姿の見えない早朝に駐車場に着いたので、いろいろなアングルでゆっくり撮影することができた。とりわけ深い山林の木々の合間から朝日が差し込んで光芒が現れ、滝の一部にも光が差した感動の一瞬が忘れられない。これまでたくさんの滝を撮り歩いたが、初めての訪問でこんな幸運を経験したことはほとんどない。ひとりで楽しんでいる「滝写真集」の一ページにとても大切な記録を加えることができた。





 8時を過ぎる頃からカメラマンや観光客の姿も増えはじめた。撮影場所を譲るためにもここで撮影を切り上げて次の滝へ向かうことにした。駐車場へ戻る途中、ふと路傍の草陰に石仏があるのに気がついた。いつものことだが滝へ向かうときにはひたすら一直線で気がつかなかった。穏やかな顔つきの心和む姿だった。傍らに白い野菊が咲いていた。以前調べたことがあるのだが、野菊の種類はとても多くて似通ってもいるしすぐにその名を決めるのは難しい。帰宅してから「ヤマシロギク」であることを確認した。

 石仏にピントをあわせた写真と野菊にピントをあわせた写真を二種類丁寧に撮影してから車に戻った。             (2014/9/16 撮影)

姥捨ての棚田と姨捨駅(長野県千曲市)

2014年09月21日 | 写真















 「姥捨て(おばすて)」といえばあの「姨捨山」伝説を、日本棚田百選「姨捨の棚田」といえば「名月の里」、「田毎の月」という言葉をすぐに思い浮かべますね。「善光寺平」と呼ばれる長野盆地を流れる千曲川をはるか下方に見下ろす高度感のある山の上からの眺めはまさに絶景といえます。稲刈りの最中かなと思って訪ねましたが、一枚目の写真のようにまだ刈り入れの済んでいる田んぼはほんの少しでした。刈りとった稲束をしばらく天日で干すための「はざかけ(稲架かけ)」はところによっては少し違う形のものもあるのですが、ここでは千葉県と同じ形でした。

畦道にはコスモスの花が咲いて秋の彩りを添えていました。一枚目の写真左上方に千曲川を見ることができます。なんとも雄大なすばらしい眺めでした。この眺めだけでも釘付けになりしばらく立ち尽くして眺めていたほどです。この斜面の上に「JR篠ノ井線 姨捨駅」があります。とてもきれいに整備された「無人駅」でした。鉄道ファンにとってはたまらないほど魅力がある場所で、急斜面を上がるためにこの駅は全国でも数少ない「スイッチバック」の駅になっているのです。しかもそのホームからの絶景は上述のとおり息を呑むほどすばらしいものでした。

あまりのすばらしい景色で広い棚田斜面の中をずいぶん歩き回りました。いつのまにか時間もどんどん過ぎていて夕闇も迫ってきていました。ちょうど長野行き列車がホームに入ってくるところも運よく撮影することができました。私は特に鉄道ファンというわけでも、「撮り鉄」でもないのですが思わず撮り鉄の人たちに混じって夢中でシャッターを切っていました。またいつか田植えの頃にでも訪ねたいと思っています。

最後の写真は前掲「唐沢の滝」の撮影を終えて上田市内へ向かう途中に立ち寄った「上田市」を見下ろす斜面に広がる「稲倉の棚田」の刈り入れ間直前の風景です。 
                                        (2014/9/16 撮影)

 

「魚止めの滝」(北軽井沢)

2014年09月20日 | 写真



「魚止めの滝」という名の滝は全国いたるところにあるような気がする。渓流でかなりの落差があって魚たちもここを乗り越えるのはたいへんだろうと思われるようなとき、よくこの名がつけられている。「滝」というほどではないなと思うものもかなり見かけたことがある。

 中軽井沢の交差点から北へ向かい、北軽井沢のゴルフ場を過ぎてまもなく信号を右折すると案内看板がありゆったりとした駐車場に到着する。この滝もまた前の記事の「唐沢の滝」と同じく、ありがたいことに滝へのアプローチはとても楽である。ほんの数分で滝下へ着く。駐車場でかなり激しい沢の流れの音を聞いて、これは水量が多くて楽しみだと期待して滝下へ向かった。着いてみると・・・なんと驚くほどの沢幅と落差、それに水量でうれしくなった。「魚止めの滝」という名の滝でこれほど堂々とした滝はこれまで見たことがなかった。栃木県奥日光の「竜頭の滝」の中段の一部の激しい流れととてもよく似ているとも思った。

 予想をはるかに超える立派な滝新発見ということで、わくわくしながら撮影準備とりかかった。かなりの時間をかけて撮影を続けた。右岸の林から赤い実のついた落葉樹が伸びていてちょうどいい具合にそれを前景にするアングルでも何枚か撮影することができた。

 この赤い実のつく落葉樹は「ガマズミ」で、いつも自宅近くの植物園で見かけていたのですぐに思い出した。秋が深まると葉も赤みがかったきれいな紅葉になる。
                                         (2014/9/16 撮影)

「唐沢の滝」(長野県上田市)

2014年09月19日 | 写真




           



 「唐沢の滝」:長野県上田市菅平高原へ向かう山道の途中に菅平ダムがある。そこからしばらく上がって行くと右側に滝の案内板が見える。四月末に訪れた時はまだ木々の芽吹き前(前掲)で寂しい姿だったが、今回はまだ紅葉はまったく始まっていない深い緑の林に囲まれていてその端正な姿がひときわ美しく目に映った。

 滝の手前の渓流沿いと林道脇には純白の高山植物「ミヤマシシウド」の花がたくさん咲き乱れていた。一枚目の写真のように滝のすぐ手前の草花は滝つぼから舞い上がる水煙で雨の日のようにしっとりと濡れていた。心洗われる景色の中でゆっくりと撮影を続けた。初夏からはずっと異常気象が続いていたが、やっと山あいの天候も安定して実に久しぶりに滝の撮影にでかけることができた。              (2014/9/16 撮影)


「ネコノヒゲ(猫の髭)」

2014年09月07日 | 写真







「ネコノヒゲ(猫の髭)」別名:キャッツウイスカー(英名)・クミスクチン(マレー語)  シソ科の多年草だが寒さに弱く10℃以下になると枯れてしまう。草丈は30~100cmで原産地はインドから東南アジア一帯。茎先に純白(まれに淡い紫)の総状花を下から上に向かって次々に咲かせる。花期は長く6月から10月ごろまで咲き続ける。

 雄しべと雌しべが写真のように長くきれいでよく目立っていて、それを猫の髭に見立てた英名”cat's whiskers”からこの日本語名がつけられた。別にマレー語で「クミスクチン」としても知られている。          (2014.9.5 佐倉市DIC川村記念美術館庭園にて)

「大山千枚田」の稲刈り(千葉県)

2014年09月01日 | 写真








   作業全般について、地元の農家の人たちによるていねいな説明・指導が行われる。




     毎年行われている「案山子コンテスト」参加作品がたくさん並んでいて楽しい。






 千葉県南部の鴨川市の山あいに広がる「大山千枚田(おおやませんまいだ)」の稲刈りが8月末から始まった。5月の連休に田植え風景の撮影にでかけてからちょうど4ヶ月で早くも収穫の時期を迎えた。昨日8月31日(日)の午前中、今年もまた棚田の稲刈り風景の撮影を楽しむことができた。

「大山千枚田」は房総半島の最高峰である「愛宕山(あたごやま)」(標高408m)の北西約2kmの標高90-150mの斜面に広がっている。案内版には総面積は46,077㎡で、現在耕作されている田んぼは375枚と記されている。江戸時代以前にさかのぼるといわれる古い歴史を持ち、水はすべて天然水ということだ。

 平成11年には「日本棚田百選」に選定された。現在では「オーナー制度」が導入され、田植えの時期と稲刈り・収穫の時期、イベントの折には多くの人々が集まってくる。また5月と9月にはその他に棚田の一部が学校の体験学習にも利用されている。8月30日、31日の二日間でオーナーの作業が集中的に行われる。上の5枚の写真は、昔ながらのすべて手作業による稲刈り作業の様子を切り取ったものである。