「月待(つきまち)の滝」(2016.4.21撮影)
茨城県北部「久慈川」の支流「大生瀬川」にかかる滝。
高さ17m、幅12mで規模はこじんまりとしているが
姿が独特で、滝の岩盤も趣がある。
周囲にはイロハモミジが多く新緑・紅葉が美しい。
普段は二筋の流れで「夫婦滝」とも呼ばれ
水量が多いと「子滝」が現れて「親子滝」になる。
この珍しい姿により、古来安産・子育て開運を祈り
二十三夜の月の出を待つ婦女子が集う
「二十三夜講」が開かれる神聖な場となり
この滝に「月待の滝」の名がつけられたという。
またこの滝の特徴は、滝の岩盤下部がえぐれて
滝の流れを裏側に入り込んで眺めることができる。
いわゆる「裏見の滝」の姿になっている。
幸いなことにこの日は滝の水量が豊かで
この角度から見ると上記のように流れが三筋になり
「親子滝」の姿になっているのがわかる。
秋にはモミジが色づき美しい滝景色になるだろう。
この土地は茨城県久慈郡大子(だいご)町の一角で
近くには「日本三名瀑」の一つ「袋田の滝」もあり
見応えのある二つの滝を一日で楽しむことができる。
【参考】久慈郡大子町の「道の駅 奥久慈だいご」に
カーナビをセットして出かけるとよいでしょう。
☎ 0295(72)6111