たびびとの写真帳

*小さな旅の思い出写真集*

旅先・散歩中の心に残る写真が中心です。
旅の思い出・滝・風景・花の写真など。

「華厳の滝」 (栃木県)

2015年01月30日 | 写真



         2015/1/25 朝の「華厳の滝」(1枚目)と「中禅寺湖畔風景」(2枚目)






 2015/1/25(日):一月下旬にしてはきわめて珍しくほとんど雪のない「いろは坂」を上がり奥日光へと向かった。毎年数回はここを訪れるが、そのたびにまず真っ先に日本三名瀑の一つ「華厳の滝」の滝見台に立つ。駐車場からほんの数分でなんの苦労もせずに吸い込まれるような大迫力の滝をすぐ目の前に見ることができるのは本当にありがたいことだと思う。いうならば、奥日光へ入る際は「あいさつに立ち寄る」という感じである。

 すぐ上の中禅寺湖畔は早朝ということもあって日曜日でも人影は少なく静寂そのものであった。写真のようにやはり雪はとても少ない。この記事を書いている今日1月30日は、栃木県など北関東山沿いでは久しぶりにかなりの雪が降ったにちがいない。南岸低気圧の接近・通過で南関東平野部でも天気予報では雪マークとなっていた。さかんにテレビニュースで流れていたが東京都内や横浜ではこの冬初めての積雪となった。

 千葉市でもまちがいなく初雪になるだろうと予想して昨夜から雪かきの準備までしていた。まるで子どものような気分で夜中に何度も窓を開けて外の様子を見たものだが・・・いつまでたってもみぞれにも雪にもならず、結局「初雪」はお預けとなった。週間天気予報では明日から来週にかけてはまた冬型の気圧配置が強まり雪の予報はない。このぶんでは千葉では一月はまったく雪は降らず、二月もしばらくは初雪になりそうもない。

 たしかに雪の少ない南関東では大雪ともなれば様々な支障が出て被害もかなり大きくなる。昨年の関東の大雪があちこちに大被害をもたらしたことは記憶に新しい。そんなにたくさん降ってほしいわけではないが、子どもたちが校庭や公園で雪遊びを楽しみ、大人も昔なつかしい雪景色を楽しめる程度の雪がせめて一月に一度くらい、二月にも一度か二度くらいは降ってほしいものだと都合のよいことを考えたりしている。

「霧氷」と「樹氷」

2015年01月28日 | 写真









       *「霧氷」と「樹氷」の違いは一言でいえば「樹氷は霧氷の一種」*

 「霧氷」は寒冷地で気温が氷点下の時、空気中の水蒸気や過冷却状態の霧が寒風に吹かれて樹木などに付着し白く氷結したもので、写真のように樹木の枝の形もそのままで白くなりまるで「雪の花」が咲いたようだと言われる。

 「樹氷」は「スノーモンスター」(別名 アイスモンスター)と呼ばれ、国内でよく知られているのは山形県蔵王スキー場のまるで「モンスター」のような姿の樹氷などで、スキー客以外の観光客も多く訪れるほどである。樹氷の最初の段階は「霧氷」と同じように見えるはずだが、その境目は微妙である。樹氷の場合は気温が氷点下4℃以下の時、空気中の水蒸気や霧が樹木に吹きつけられて固く凍りつき次第に大きくなって木の葉や枝の形がわからないほどの「モンスター」になるというわけである。





 3枚目の写真では、標高が高いためこの辺りだけが「霧氷」できれいな景色となっている。遠景の山々も左端の高峰を除いてほとんどが「積雪」というよりも「霧氷」で覆われていて、うっすらと白く見える。この日は朝から快晴で山々の下の部分になると気温もそれほど低くはないため積雪も霧氷もまったく見られない。
   (写真は3枚とも栃木県「ハンターマウンテン塩原スキー場」の最高地点で撮影) 





日光連山遠望(栃木県)

2015年01月27日 | 写真




 2015/1/24(土):栃木県ハンターマウンテン塩原スキー場の最高地点(およそ1500m)から西南西の方角を見渡すと日光連山が展望できる。直線距離の違いがあるので標高どおりには見えないが、スキー場最高地点の案内看板には山々の名がわかりやすく記されている。日光連山の最高峰は白根山(通称「日光白根」)で標高は2578m。2000m級の山はたくさんあるが、特に白根山周辺には2300mを超える高峰が集まっている。

 朝の光をあびて輝く霧氷を前景にして主な山々が見えるアングルで何度もシャッターを切った。ほぼ中央奥に白く見える峰が最高峰の「白根山」。そのすぐ左手に見える峰は「太郎山(2368m)」。左にすこし離れて、距離が近いのでいちばん高く見える尖った峰が「女峰山(2483m)」。すぐ左の白い突起が「大真名子山(2376m)」。そして画面の左端奥に丸っこく見える冠雪の少ない峰が奥日光のシンボル「男体山(2486m)」である。

 とても気持ちのよい眺めで、撮影が終わった後もしばらくはこの場に立ち尽くして眺めていた。千葉ではこの冬まだ一度も雪が降らないので、新年初めての雪景色の美しさは格別であった。

「ハンターマウンテン塩原スキー場」 (栃木県)

2015年01月26日 | 写真


           スキー場最上部からの3000mのダウンヒルコース




     1枚目のゴンドラをはさんで右サイドからのもう一本のダウンヒルコース
     



    滑り降りる前にひと休みしたり記念撮影する若者たちが集まる絶景ポイント




   ダウンヒルコース中間点からの中級コースへ向かうスキースクールの子どもたち




 はるか下方のスキーハウスまで続く初級コースは土曜日で大にぎわいになっていた。



 ここ数年来首都圏最大級の規模と雪質を誇る栃木県のハンターマウンテン塩原スキー場でまずは初滑りすることに決めている。千葉から車で4時間もあればゲレンデに立つことができる。雪質はさらさらの粉雪で一日中天気もよく一年ぶりの滑りを楽しむことができた。この冬は関東一円は降雪が乏しく、スキー場に着くまでははたして雪はあるのだろうかと少し不安な気持ちがあった。

 一月下旬にしてはきわめて珍しいことではないかと思うのだが、東北自動車道「那須塩原IC」で下りるまで道路にも周辺の野山にも雪は見られなかった。那須一帯も雪景色はなく前方にそびえる那須連山の上半分くらいにやっと雪が見られるくらいだったから走りながらだんだんと心配になってきた。塩原温泉へ向かう山道にも行けども行けども雪がない。走るのは安全で楽だがこんなことはいままで経験したことがなかった。塩原温泉街の道路にもまったく雪がなかった。

 やっとなんとか雪景色が見られるようになってきたのは、塩原温泉を抜けて「日塩もみじライン」に入り急な山道にさしかかってからだった。それでもスキー場の入り口にかなり近づくまでは道路の雪はとても少なかった。スキー場の駐車場にも雪はない!ところがゲレンデを見ると、たくさんあるコースはどこもきれいな雪で覆われていた。雪質もすばらしい。リフト脇の木々は雪をかぶってはいなかったが、最上部上級コースのあたりを見上げると標高が高いせいかうっすらと木々が白く目に映った。下のほうで足慣らしをしてしばらく後で最上部へ上がってびっくりしたのだが、周辺の木々は「雪の花」のようなとてもきれいな「霧氷」で覆われていた。なんともいえない美しい景色でしばらくは滑り降りるのもやめて夢中で写真を撮り続けた。
                                      (2015/1/24 撮影)

千葉港残照

2015年01月16日 | 写真





 この写真は去る1月13日午後5時16分に、千葉港の千葉ポートタワーの展望室(高さ約115m)のガラス越しに撮影したものです。ちょうど東京湾対岸の三浦半島の海辺の灯りがともり始めた時間帯です。天気のよい日にここに立ち寄ることはよくありますが、何度見ても心が休まる風景です。この日の日没時刻は30分前の午後4時46分でした。太陽が沈んだ位置は画面左端からほんのわずか左でした。一日中雲一つない快晴で、はるかかなたの富士山の姿も茜色の夕空を背景にくっきりと浮かび上がっていました。一月の月末ごろになると夕日が画面で中央あたりに沈むようになり更に楽しくなってきます。

 毎年この時期からしばらくの間、空気が澄んでいて富士山がきれいに見えるためここの展望室にはカメラを持った人が多く集まります。2月の中旬頃になると夕日は富士に接近し、2月25日には夕日が富士の頂上にかかり、千葉港からの「ダイヤモンド富士」が見られる予定となっています。

 **2月~3月の千葉市から近い主な地点のダイヤモンド富士予定日(これを参考にしてそこから近い地点の日時も予測できます。)

 *2月2日 東京都庁展望室  *2月8日 印旛沼   *2月9日 東京タワー  *2月16日 船橋三番瀬  *2月21日 幕張海浜公園  *3月7日 アクアライン海ほたる  *3月11日 横浜マリンタワー  *3月20日 木更津中の島公園 など。(*ネット検索で「ダイヤモンド富士千葉県」などキーワードを入力して詳しく調べることができます。) 

千葉の初雪はいつ?

2015年01月14日 | 写真





 今日は2015年1月14日。写真は昨年2014年2月9日の「大雪」の日で、積雪は千葉市ではきわめて珍しく30cmに達したところもありました。いつも散歩コースになっている千葉市都市緑化植物園で撮影したものです。昨年ははっきりした積雪が一月に一度、二月に二度あったと記憶しています。どこの公園でも子どもたちが大喜びで雪遊びを楽しんでいました。

 毎年雪景色の撮影に県外にもでかけていますが、今年は今日から関係の写真展が始まりしばらくは旅に出ることはできず千葉の初雪を待っているところです。


冬ぼたん(上野・東照宮ぼたん苑)

2015年01月11日 | 写真























     冬ぼたんの花陰にクリスマスローズの白い花が咲いているのを見つけた。








              出口の暖簾とポスターを記念に一枚撮影



 上野・東照宮ぼたん苑で見頃になっている冬ぼたんを見にでかけた。「2015年新春リニューアルオープン」で回遊式庭園の苑内はとてもきれいに整備されている。公開は元旦から2月22日まで、時間は午前9時から午後5時までとなっている。また例年春にも(4月中旬から5月中旬頃まで)ぼたんまつりが開催される。

 雲ひとつない快晴の一日だったが、冷たい北風が吹き続けていた。この時期はどこの公園・植物園でも花が少なく散歩にでかけても寂しい雰囲気だが、このぼたん苑は今が花盛りで色とりどりのたくさんの冬ぼたんを楽しむことができる。上野公園の一角でJR、京成、東京メトロの上野駅から10分程度と交通の便もよく連日にぎわっている。

「潜流瀑」

2015年01月06日 | 写真




 5年前に初めてこの滝を訪れて以来、その魅力にとりつかれて毎年季節が変わるたびに通い続けている。滝の名は「吐竜(どりゅう)の滝」で、山梨県清里高原山中の川俣川東沢渓谷の断崖のいたるところから八ヶ岳からの伏流水が湧き出して流れ落ちている。

 この種類の滝は「直瀑」「滑滝」「渓流瀑」などの滝の種類の中では「潜流瀑」に分類されていて全国的にみても比較的数が少ない。川(沢)の水がそそり立つ崖の上から、あるいは滑らかな岩盤の上を流れ落ちるのではなく、はるか上方の高山からの伏流水(潜流)が下方の崖で湧き出し流れ落ちているものである。何十年という長い潜流期間を経て崖から湧き出して滝になっているものもある。

 国内でおそらくもっともよく知られているのは世界遺産に指定された富士山西麓の見事な潜流瀑「白糸の滝」であろう。他にも関東近辺では長野県軽井沢山中の同名の「白糸の滝」などがあるが前述のように数は多くない。「潜流瀑」でネット検索すれば国内でそれ以外のよく知られた滝も探し出すことができる。

 「吐竜の滝」は崖の斜面が変化に富んでいて、伏流水が崖のいたるところから湧き出しさまざまな姿で美しく流れ落ちている。滝の愛好家にとってはたまらないほどの魅力を感じる姿である。滝の高さは20m以上、幅はおよそ50mの範囲でさまざまなアングルで撮影を楽しむことができる。

 これまでに撮影してきたたくさんの写真を大事に保存しているが、掲載写真は最新の記録で、昨年11月中旬に、雨の日の翌朝早く訪れて撮影したものである。あたり一面に朝霧がたちこめていた。前景に雨に濡れた立ち木、岩、落ち葉を配していつもとは違うアングルで撮影した一枚である。

 今年もまた関東甲信越や東北地方を中心に、できればもうすこし範囲を広げて(まだ見ぬ滝も含めて)滝の撮影を続けたいと思いながら旅の計画を楽しんでいる。  (1月6日)


正月三日の千葉神社(千葉市)

2015年01月03日 | 写真

     
           


                 本年もどうぞよろしくお願いいたします

 千葉市街中心部の「妙見本宮 千葉神社」は通称「妙見様」と呼ばれ千葉市民に親しまれている。その昔千葉の地を治めた千葉氏の祖 平良文から始まる千葉家代々の守護神として古くから熱い信仰が捧げられてきた。
 
 例年一月三日には、新春行事として千葉市鳶伝統文化保存会による梯子乗り(出初式)奉納が執り行われる。午前9時過ぎから木遣り唄の響きに参拝者の衆目が集まり、境内中央広場には多くの参拝者が集まってきた。新しい青竹で作られた梯子をするすると鮮やかな身のこなしで上がって、雲ひとつない澄み切った青空の中に身を浮かべるような大技が次々ときれいに決まり、参拝者からは大きな拍手が湧きおこった。

 千葉市鳶伝統文化保存会は年間を通して多くのイベントでその見事な技を披露している。正月では、一週間後の10日土曜日にも千葉市消防局出初式において再度その伝統の技を楽しむことができる。