台風10号がまた東日本、北日本に向かって進んでいる。大きな被害がないように祈る毎日である。
「スイフヨウ(酔芙蓉)」:咲き始めは純白の花が時間が経つにつれて徐々にピンク色を帯びてきて終いには濃いピンク色になってしぼむ一日花。つぼみはとても多く次々に咲き続ける。酒に酔って顔が赤らむのにたとえてこの名がつけられた。
「パンパスグラス」:南米アルゼンチン原産のイネ科の多年草。草丈は3mを超えるものもある。大きな銀白色の穂は生け花やドライフラワーとしても用いられる。別名「シロガネヨシ(銀葦)」 「セイヨウススキ」
「ヤブラン(藪蘭)」:キジカクシ科の多年草で東アジアに分布する。草丈は40cm前後。開花期は夏から秋でこの庭園内でもあちこちで紫色の穂状の花がきれいに目に映る。濃い緑色の細長い葉は常緑で、一年中庭園に緑が絶えず夏にも涼しさを感じさせてくれる。園芸種では白い斑入りの葉の品種もある。
「ヤブラン」の花の穂先に赤とんぼがとまっていた。赤とんぼにもいろいろな種類があるが・・・図鑑でいろいろ調べた結果、この赤とんぼは「ナツアカネ」だと思う。
「ヤマボウシ」の実:初夏の頃から長い期間楽しませてくれた涼しげな純白の花が終わると緑色の実がつき秋になると次第に赤く変色してくる。
8月3日に訪れた時にはスイレンもヒツジグサも完全に咲き終わっていたが(8月5日の更新記事に記載)、昨日は二番花だろうかまぶしいほどの純白のヒツジグサが一輪とてもきれいに目に映った。すぐそばにはつぼみが二つ見えた。まだこれからも楽しめそうだ。
スイレンの仲間「コウホネ」(右下の黄色の花)と、ヒツジグサの仲間「アサザ」(中央奥)も同様に再び咲き始めていた。「ヒツジグサ」と同じく8月3日にはもう咲き終わってまったく見当たらなかったがありがたいことにまた寂しかったスイレン池に花がよみがえった。同じ池の端にはピンクの「スイレン」も一輪だけ咲いていた。
「大賀ハス」池の写真も8月5日更新記事に載せたが、あの時も咲き遅れのつぼみが一輪だけ目立っていた。驚いたことに今回も一輪だけ同様に咲き遅れの膨らんだつぼみがあり目に鮮やかに映った。前回はまだ緑色でピンと直立していた他の花茎はほとんどが枯れて茶色に変色し種子も落ちてしまって、この写真で見えるように垂れ下がっていた。
ハス池の脇の新しい庭園は緑豊かになって木陰も多くなってきている。その小庭園の周囲にはたくさんの「ホトトギス(不如帰)」が咲き始めていた。ホトトギスは日本特産で白花や黄花もあり品種がいろいろある。
まだまだきびしい残暑が続いてはいるが、蝉の声がにぎやかな林に囲まれた庭園を散策しながら、日一日と深まっていく秋の気配を感じることができた。