たびびとの写真帳

*小さな旅の思い出写真集*

旅先・散歩中の心に残る写真が中心です。
旅の思い出・滝・風景・花の写真など。

盛夏に咲く白い花

2014年06月25日 | 写真









*一枚目「ギンバイカ(銀梅花)」(別名「マートル」):樹高3-5mの常緑低木。地中海沿岸から南西ヨーロッパ原産。花・葉ともにフルーティーな芳香があり料理の香づけに利用される。秋には濃紫色の実をつける。丸い花つぼみや実を乾燥させて砕きスパイスとしても利用される。
 古代エジプトでは「愛と歓喜、繁栄の象徴」として、ギリシャ神話では「愛と美の女神アフロディーテに捧げる花」とされた。またキリスト教では、アダムの楽園追放の際、小麦、ナツメヤシと一緒に香りの良いギンバイカの枝を持っていたという伝説がある。更に古代イギリスでは、花嫁のブーケにギンバイカの枝を入れ、嫁ぎ先で挿し木をして幸福を願う慣習があったという。


*二枚目「ノリウツギ」:ユキノシタ科アジサイ属の落葉低木で樹高は2-5m。国内では北海道から四国、九州に分布する。アジサイの仲間で花はたしかに似ているが樹高が高く、葉の形も異なる。開花期はアジサイより遅く7月~8月盛夏に涼しげに咲く。花の少ない盛夏にはありがたい花となっている。       (2014/6/25: 千葉市都市緑化植物園にて)
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クリンソウ(九輪草)(奥日光千手ヶ浜)

2014年06月24日 | 写真












「クリンソウ(九輪草)」:サクラソウ属の多年草。山間地の湿潤な地に群生する。花期は6月~8月ごろ。山野草として人気がある。関東では栃木県奥日光の中禅寺湖西端に広がる「千手ヶ浜」の群生地がよく知られている。シーズンになると赤沼車庫バスターミナルから出る小田代原経由千手ヶ浜行きの低公害シャトルバスはどれも満車となって大混雑になるほどの人気だ。カメラマンも多い。

 6月18日に初めてここを訪れた。噂に違わず色とりどりのクリンソウが湖畔の湿地帯に咲き乱れていた。とりわけせせらぎに映り込み揺れるクリンソウの姿が美しく、時間をかけて撮影を続けた。
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戦場ヶ原のワタスゲ (栃木県)

2014年06月21日 | 写真












2014/6/17(火)深夜に千葉を発ち、翌日18日早朝5時ごろ栃木県奥日光戦場ヶ原近くの赤沼駐車場に到着した。広い駐車場には乗用車が数台駐車していた。赤沼車庫から小田代原・千手ヶ浜行きのバスは平日は始発が8時10分なので、まずは戦場ヶ原へ向かい夜明けのワタスゲ群生風景を撮影することにした。

一枚目の写真:事前の情報収集によると、今年は戦場ヶ原のワタスゲは「当たり年」で見ごたえがあるということだったので楽しみにしていた。このところ毎日のように午後には雷雨があり悪路を心配していたが木道までの道はそれほどぬかってはいなかった。昨年度きれいに整備された木道をしばらく歩いていくと、木々の合間から見渡す限りの白いワタスゲの大群生の様子が見受けられた。木道の途中何ヶ所か湿原にせりだすように幅広い迂回路(立派な展望場所)が新しく設置されていた。そのおかげですぐ目の前にワタスゲの群生を見渡しながらまだ新しい木道の上で横になって低いアングルで撮影することができた。

昨夜来の雨が止んで間もないらしく、超望遠レンズでのぞくと湿原の植物は雨に濡れたままのしっとりとした姿で滴がいっぱいについていた。こんな様子を撮影できるのはめったにないチャンスだった。風が吹いていれば滴はすべて落ちてしまうのだが、全くの無風でこの上ない幸運だったと思う。加えて昨年同じ時期に訪れて撮影していてわかっていたのだが、この湿原内ではワタスゲの大群生のあちこちにレンゲツツジが咲いていてきれいな彩りをそえてくれるのがありがたい。この場所で早朝の静けさの中でゆっくりと撮影を楽しんだ。

二枚目・三枚目の写真:早朝の撮影後、まだ始発のバスまでは相当時間があるので小田代原までの約2.5kmを歩くことにした。途中誰ひとり出会うこともなく道端の高山植物を楽しみながら歩き続けた。小田代原での撮影後にそこのバス停で始発の千手ヶ浜行きのバスに乗ってそこでクリンソウの大群生の撮影を済ませてからまた赤沼車庫まで戻った。二枚目・三枚目の写真はもう一度戦場ヶ原の木道を歩いて早朝の撮影場所まで行き撮影したものである。この時には小学校の校外学習の団体と次々と木道で出会いとてもにぎやかになっていた。もうすでに雨の滴は完全に落ちて夏の日差しの下でその白さが際立つワタスゲ群生の様子を撮影した。
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雨の日の動物公園 6/13

2014年06月16日 | 日記
















2014/6/13(金):梅雨入りから10日目の雨の一日。雨に濡れた動物たちと花の撮影練習で千葉市動物公園へでかけた。

一枚目「キンシバイ(金糸梅)」:落葉低木。花は小さめのものからやや大きなものまでいくつか異なる品種がある。この品種は「セイヨウキンシバイ」で雄しべが長いのが特徴。開花期は6月。花の色は黄色一色で花の形が特に小さな花は梅の花に似ていることからこの名がついた。

二枚目「ハシビロコウ」:哲人のような風格でいつ見に行っても長い時間ピクリとも動かないことで人気がある。めずらしく目線をもらうことができた。

三枚目「ガクアジサイ」:雨に濡れたガクアジサイ。まだ真ん中の花はすべてつぼみ。周りの花びらのように見えるのは「装飾花」と呼ばれ、これを内側のたくさんの花を引き立てる「額縁」にみたてて「ガクアジサイ(額紫陽花)」と名づけられた。

四枚目「カピバラ」:ちょうどタイミングよくランチの時間で、新鮮なキャベツとニンジンを親子そろっておいしそうに食べているところを一枚。

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「シモツケ」の花

2014年06月09日 | 日記





「シモツケ(下野)」:バラ科シモツケ属の落葉低木。国内各地に自生するが「下野の国」(現栃木県)で発見されたことからこの名がつけられた。高さは100cmほどで庭木にもよく用いられる。5月から8月にかけて濃淡ピンク色の小さな花を集合花状に咲かせる。白花もあり、ごくまれにこの写真のように白花とピンク色の花の咲き分けの株もあるという。

 同じバラ科の「シモツケソウ(下野草)」と一見したところよく似ているので混同されることがあるが、「シモツケ」は「落葉低木」、「シモツケソウ」はその名のとおり「草本」で多年草である。一目で見分けるには葉の形を見るとよい。「シモツケ」の葉は小さな「細長い葉」で、「シモツケソウ」の葉は「掌状」で手のひらを広げた形になっている。花を見ただけではどちらかわからないほどよく似ている。

 滋賀県と岐阜県の県境にある「日本百名山・花の百名山」と呼ばれる「伊吹山」は見渡す限りのお花畑で知られるが、頂上付近に大群生して咲き誇っているピンク色の花は「シモツケソウ」である。  ( 2014/6/9 記 )

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野鳥園観察記録

2014年06月08日 | 写真
     

           ① 6/4 撮影: 梅雨入り前日のシラサギの子育ての様子




    ② 6/6 撮影:梅雨入りした5日から大雨が降り続き同じ場所の巣の様子は一変




                     ③ 6/4 撮影 




                  ④ 6/6 撮影の同じ場所の様子



 毎年この時期に楽しみにしていた野鳥園の撮影ですが、今年は悲しい思いをしました。①-②、③-④ の二組のほぼ同じ場所を撮影した写真をよく見比べてください。
 梅雨入り前日の6/4に撮影した① の写真は、二つの巣でシラサギの親鳥とひな鳥が揃った瞬間を撮影した一枚です。②はその二日後、大雨の降っている中で撮影しました。元気そうだったひな鳥たちの頭部は見えず、親鳥がいても立ち上がって餌を求める姿も見えません。少しアップにしてありますが、よく見ると・・・ひな鳥が完全に横たわったり、仰向けになったりしている姿が写っています。かわいそうに激しい風雨に持ちこたえられなかったのでしょう。

③ の写真は6/4撮影、④ の写真はほぼ同じ構図で6/6に撮影したものです。よく見比べてみると、③の写真の左下にゴイサギの巣があり、一羽は巣の中に、もう一羽は巣の外の細い枝に止まっています。④の写真では、大雨により水位が上がってその巣は完全に水面下に沈んでいます。ゴイサギの親鳥が左下で巣のあったところ辺りをじっとみつめているように見受けられます。まだ飛ぶことはできないひな鳥たちはひょっとすると・・・。ゴイサギの雛は大柄で、とても親鳥が小さなくちばしでくわえて飛び上がって助けることはできないのではないかと思われます。

 これまでほとんど記憶にない5月下旬からの真夏日の暑さの連続と6月初旬の突然の入梅による激しい風雨で、被害を受けている生き物は数知れないことでしょう。自然はとてもきびしく、とても美しく、とてもやさしい・・・強い雨音を聞きながら更新記事をまとめ、しみじみと感じ入る時間を過ごしています。



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関東地方入梅 6/5

2014年06月06日 | 写真





















 3日前までのあの夏日・真夏日が信じられないような突然の入梅で、千葉市では昨日から雨が降り続いています。特に今日は午後からは激しい雨で、ふと一昨日撮影にでかけた野鳥観察園のかわいいひな鳥たちはどうしているのだろうかと心配になっています。特にゴイサギの親鳥が無慈悲にも見える激しさで少し大きくなったひな鳥を巣の外に追い出すのも、一日も早く天敵にも大雨にも負けないようにたくましく育ってほしいからだとわかるような気がしてきました。
 千葉市からそう遠くない佐倉市にあるDIC川村記念美術館の特別展示を見た後、いつもきれいに整備されている庭園を歩くのが楽しみになっています。午前中はまだ小雨だったので、初夏の花の咲き具合を見るためにでかけました。昼前頃から風雨が強くなってきたのですが、風に負けないようにできるだけ早いシャッタースピードで庭園内の花を撮影して歩きました。
 雨に濡れた紫陽花、ヒツジグサ、ヤマボウシなど、晴れた日に見るのとはまた違った美しさで目を楽しませてくれました。
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サギの子育て

2014年06月04日 | 写真





          



2014/5/3(火):今年もまた千葉市内の野鳥観察園に向かい、シラサギ、ゴイサギ、アオサギの子育て真っ最中の様子を楽しみながら撮影練習をしてきました。昨年のシラサギの子育ての写真を以前一枚掲載したことがあります。今回は三種類のサギたちの様子がわかるように2枚の写真を掲載しておきます。

*一枚目:中央の巣ではダイサギ(シラサギの中で体が一番大きな種)の親鳥が二羽のひな鳥を育てています。もうかなり大きくなってまもなく羽ばたきの練習を始め、巣から出て周りの木の枝に止まり盛んに羽ばたきしながら飛び立つ「訓練」を始めるようになります。親鳥が仲むつまじい姿で向き合った瞬間にシャッターを切った一枚です。すぐそばには背中が青い色をした「ゴイサギ」の親鳥が、もうかなり成長して巣の外を動き回るひな鳥たち(右の親鳥のすぐ上に一羽茶色のひな鳥がいます)を注意深く見守っています。

ダイサギの巣のすぐ下にもゴイサギの巣があり、親鳥が逆さまになって頭を突っ込んで巣の修復をやっている姿が写っています。千葉市内の郊外ではなく住宅地の真中にあって信じられないような不思議な環境ですが、小学校の裏のこんもりとした通称「おむすび山」と呼ばれる小さな林を調整池が囲んでいます。周りの道路はバスも走るのですが、この池にせりだしたおむすび山の一角は完全に大自然の姿を保っています。そう簡単には見つけられない「サギのコロニー」ということができるとても貴重な「野鳥観察園」です。


*二枚目:中央に大きく「アオサギ」の巣を写しこみました。めったに撮る事ができないとてもめずらしい写真です。しかも体は親鳥に負けないくらい大きく成長した4羽のひな鳥たちが餌をねだって親鳥に迫っているところを写し取った一枚です。

右上にはゴイサギの親鳥とひな鳥、左上にもゴイサギの親鳥、左下にもゴイサギの親鳥がいます。親鳥はそれぞれもう巣を離れて動いているひな鳥をつかず離れず見守っています。ゴイサギのひな鳥は全身濃い茶色でちょっと見えにくいのですが、右下に池のすぐ上の木の根に止まっているのを左下の親鳥が注意深く見守っているところです。

更に真ん中のアオサギの巣のすぐ下に、小さな「コサギ」(シラサギの中ではいちばん小さな種)の巣があり、親鳥が生まれたばかりのひな鳥を抱いて休んでいます。まさに「サギのコロニー」といえるところで、種類の異なるサギたちがすぐ近くでたくさんの巣をかけて「平和共存」している姿を観察しながら楽しむことができます。

 

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