たびびとの写真帳

*小さな旅の思い出写真集*

旅先・散歩中の心に残る写真が中心です。
旅の思い出・滝・風景・花の写真など。

滝撮影の思い出 - VI 「小野川不動滝」(福島県)

2021年08月31日 | 写真



「ダブルレインボー」2013. 7. 9  撮影


 福島県裏磐梯の「小野川不動滝」撮影にでかけた。
千葉市から裏磐梯まで車で行くのはかなりの距離で
 いつも二泊三日の予定で余裕をもって行動する。

真夏の一日、滝前でのんびり撮影を楽しんだ。
この滝は「滝つぼ」がなくて岩が集まっている。
滝水は激しく岩にぶつかり水飛沫が舞い上がる。

一瞬滝に日差しが入り滝下に虹色が広がった!
珍しい「二重虹(ふたえにじ)」がかかった!

   ハワイではダブルレインボーが普通に見られるという。
ダブルレインボーは「幸せを呼ぶ虹」といわれる。

滝撮影でこんな虹を見るのは初めてでびっくり仰天!
  カメラを持つ手が震えたのを今でも覚えている。


*≪ダブルレインボーの特徴≫*

下段の虹が「主虹」(普通の虹)で色は赤が上、青が下
    上段の虹「副虹」は逆に青が上、赤が下になっている。
*「虹」は「主虹」よりも色が淡い。)

そしてまもなく日差しが絶え虹は消えてしまった。






「小野川不動滝ブルーアイス」(2018.2.27  撮影


二枚目の写真は二度目の小野川不動滝撮影記録で
  真冬の雪景の中の滝を撮影することができた。

滝入り口駐車場には二台の車があり、幸いなことに
滝への道に踏み跡がしっかりとついていた。
「スノーシュー」を装着して慎重に上り始めた。
滝までは雪道なら30~40分はかかる。

滝前では高校の運動部員グループが記念撮影中で
 引率の先生がカメラを構えているところだった。

ひょっとして滝は完全氷結かと想像していたが
 幸い滝水は凍りつかず勢いよく流れ落ちていた。
  落差は約40メートルの直瀑で迫力がある。

   滝つぼ周囲の透き通った青い氷塊がとても美しい。
これが厳冬の小野川不動滝の「ブルーアイス」!!

【参考】裏磐梯 雪祭り」イベントの一環として
この滝への「ブルーアイススノーシューツアー」が
ガイド付きで企画され「五色沼コース」などと並び
  人気コースになっている。 (コロナ禍で昨冬は中止)

 あちこち動き回ってしばらくは夢中で撮影を続けた。
途中一瞬日差しが入り滝下にうっすら虹がかかった。
なんという幸運だろう!
「ブルーアイス+虹」の滝を撮影することができた!

これまで小野川不動滝撮影にでかけたのは二度だけで
 二回とも虹を撮影できた感動の一瞬の記録となった。


滝撮影の思い出 - V 「華厳の滝」(栃木県)

2021年08月27日 | 写真


  「華厳渓谷俯瞰撮影」(201717 撮影)  


日光市から奥日光へ通じる「いろは坂」上部の駐車場から
ロープウェイに乗り、華厳渓谷・華厳の滝・中禅寺湖を
 見渡すデッキに立った。彼方には奥日光連山も展望できる
  すばらしい大展望で、周囲から大きな歓声が上がった。

これまではいつもここを素通りして奥日光へ向かったため
 初めて見る雄大な雪景に見とれ何度もシャッターを切った。






「華厳の滝」柱状節理の大岩壁(2013 . 113 撮影


「那智の滝」「袋田の滝」と並ぶ日本三名瀑の一つで
駐車場からは直近の展望台から撮影した一枚。
(*ブログ開設の約半年前に撮影した写真です。)

幅約100mの「柱状節理」の大岩壁を強調し広角で撮影。
左上に紺碧の青空を入れ、そのちょうど真ん中に
  白い雲が入るのをじっと待ってシャッターを切った。

何年経ってもあの日没頭した撮影の楽しさは忘れらない。


滝撮影の思い出 - IV 「吐竜の滝」(山梨県)

2021年08月22日 | 写真


「吐竜(どりゅう)の滝」 2014.11.2  撮影


山梨県北杜市清里高原川俣川渓谷の断崖にかかる滝で
八ヶ岳からの豊かな伏流水が崖のいたるところから湧き出し
絹糸のように流れ落ちる美しく見飽きることのない滝風景。

滝の撮影を始めてからほぼ毎年二度三度と車ででかけた。
この写真は晩秋の深夜に千葉を発ち早朝滝前に到着し
濃い朝霧がすこし上がってから撮影した一枚で
たくさん溜まっている滝写真の中でもとても懐かしい。

滝の分類では「湧水瀑」、「潜流瀑」の仲間で
同じ仲間の富士山麓「白糸の滝」と並び
国内各地からも撮影などに訪れる人が多い。

数年前、滝近くの駐車場で夜明けを待ち林道を歩いて
滝前に着くと、すでに三脚をセットしている人がいた。
話し込むと、その方は福岡から車でやってきたという。
退職以後車で全国の滝を巡っているということだった。
こちらは千葉からで比較的近くて幸いだと思った。





 
2018.7.20  撮影


この写真は約3年前の真夏、滝の一部を縦構図で
超スローシャッターで撮影練習したときの一枚。

最近この滝風景を背景にしたCMがテレビで流れた。
片岡鶴太郎さん出演の製薬会社CMでとても楽しく
毎日のようにテレビで流れるのを見たことがある。







2013.5.30 撮影


川俣川渓谷は霧の名所とも言われていて朝霧が美しい。
この日は期待通りに濃い朝霧がたちこめた。
この滝はいろいろなアングルで撮影を楽しめる。





2013.7.30  撮影


上の写真の二ヵ月後、上流からのアングルで撮影した一枚。

コロナ禍蔓延で県境を越えての撮影旅はまったくできない。
これまで撮影したデータを大事に保存しておきたいと思う。


滝撮影の思い出 - III「スッカン沢の滝」(栃木県)

2021年08月12日 | 写真



「素簾の滝」①  2018. 6. 27  撮影


「スッカン沢」: 栃木県矢板市から那須塩原温泉郷へと通じる
県道56号「塩原矢板線」沿いの山深い秘境を流れる渓流で
水源「高原山」の鉱物・炭酸等の火山性成分が含まれることで
青い美しい水が流れている。矢板から向かうと約9㎞の位置に
スッカン沢入口「雄飛駐車場」がある。2km手前に「山の駅
たかはら」がある。スッカン沢の名は水が辛くて飲めないこと
から昔は「酢辛い沢」と呼ばれていたがなまっていつのまにか
今のように変化して呼ばれるようになったと伝えられている。


「素簾(それん)の滝」は断崖から湧水がまるですだれ(簾)のように
繊細な姿で流れ落ちる滝のことをいう。スッカン沢沿いに続く断崖
のいたるところから湧水が豊かに流れ落ちていて、木々の合間から
見える流れや直接沢に流れ落ちる滝など変化に富む美しい景色に
見とれて、何度も三脚をセットして撮影を楽しむことができる。

スッカン沢の無数の「素簾の滝」はそれぞれに滝の名はない。
一般的な滝の分類で表すとすれば「湧水瀑」の仲間に入る。







「素簾の滝」② 2018. 7. 9  撮影 


断崖上の湧水の落ち口を撮影していた時、木漏れ日が差した。
その美しさに感激して何度もシャッターを切り続けた。

「光芒」という画題をつけて写真展にも出展した思い出の一枚。






「素簾の滝」③ 2018. 9. 28  撮影


撮影日を見るとスッカン沢の撮影には何度もでかけたことが
懐かしく思い出される。
HDには他にも青い沢の流れの写真も数多く残っている。






「素簾の滝」④ 2018. 7. 9  撮影


急な斜面になんとか三脚をセットして撮影した一枚。







「素簾の滝」 2019. 9.14  撮影


紅葉が始まる前の深い緑に包まれた崖のいたるところから
湧水が流れ落ちるとても美しい光景で足が止まった。

この場所でどのくらいの時間撮影を続けたことだろう






「雄飛の滝」① 2018. 5.14  撮影


スッカン沢には「素簾の滝」(湧水瀑)ばかりではなく
渓流がそのまま断崖を流れおちる「直瀑」などの
滝もある。この「雄飛の滝」がその代表になっている。

約3年前のこの時間は滝前からはちょうど逆光で
鮮やかな光芒滝風景を記録することができた。

【注】左上方からの光芒が美しい流れは「素簾の滝」で
    右側の激流がスッカン沢の直瀑「雄飛の滝」です。

この滝まで行くには入り口から沢沿いの歩道をかなり歩く。
撮影地点の滝前までの沢に下る道は特に注意を要する。

*加えてスッカン沢沿いだけではなく県道沿いでも
携帯電波は届かないので十分な安全確保が欠かせない。







「雄飛の滝」② 2018. 10. 29  撮影


錦秋の滝風景写真の中では貴重な思い出の一枚。
洪水による流木が滝つぼに突き刺さっていた。

季節感を出すことができた写真奥の紅葉に包まれた
断崖から流れ落ちる素簾の滝もアクセントになった。


【参考】:スッカン沢は2019年の台風19号の被害によって
 長期間「全面通行止め」となっていましたが
   昨年11月14日「通行止め解除」になっています。
  

滝撮影の思い出 - II 「龍門の滝」(栃木県)

2021年08月03日 | 写真


(2017. 8. 23 撮影)


「龍門の滝」:栃木県那須烏山市を流れる「江川」にかかる滝。


JR「宇都宮駅」⇒(東北本線)⇒「宝積寺駅」下車⇒
⇒(JR烏山線に乗り換え)⇒「滝駅」下車⇒徒歩5分

これまで何度となく通い続けた滝。「滝駅」にナビセットして
 渋滞を避けるためいつも深夜に車で出かけることに決めている。

千葉市の自宅からは約4時間で滝入り口駐車場に着く。

*一枚目はこれまでで最も水量が豊かだった時の滝風景。

滝幅は約65m、落差は約30mと圧倒的な迫力!!
何度通っても見飽きることがない。

*日本三名瀑の一つ「袋田の滝」(茨城県北部)は
 ここから遠くない位置にあり立ち寄ることが多い。







( 2016.11.23  撮影)

 
*この写真はこれまでで水量が最も少なかった時の一枚。
この日は右側半分はほとんど水が流れていなかった。

岩盤がとても複雑で変化に富んでいるのが魅力的!

水量が少なくても構図を工夫して撮影を楽しめる。






(2017.  6. 15 撮影  * モノクロ写真)


三枚目は水量がやや少なめだが一応全体に水が流れている。

スローシャッターで複雑な岩盤と水流を表現してみた。

急に濃い霧が立ちこめて早朝の滝風景の雰囲気が生まれた。







(2018.10.3 撮影)


四枚目は滝左端の一部をアップして撮影練習をした。

日差しを背にしていたので願ってもない虹に恵まれた!

四枚とも大事にHDにデータを保存している。