たびびとの写真帳

*小さな旅の思い出写真集*

旅先・散歩中の心に残る写真が中心です。
旅の思い出・滝・風景・花の写真など。

「伊豆半島ジオパークへ」ーIX「西伊豆雲見海岸」風景

2023年04月20日 | 静岡県

 

 

前の記事「千貫門」は、海辺へ下りる断崖の道の足元の険しさや

崖の上下からの撮影にもかなり時間がかかりそうなために

まずはすぐ北隣りの「雲見海岸」へ立ち寄ることにしました。

 

目の前が波止場のバス停から海辺に下りて行くと

「千貫門」の海辺から見た北隣りの「烏帽子山」の絶壁の裏側が

 雲見海岸の波止場のすぐ左手(南隣り)にそびえていました。

 

ここの海岸は北方の彼方に富士山が望める絶景ポイントです。

この日はよい天気で幸い富士山は雲に隠れていなかったので

 立つ位置をあちこちと変えて何度もシャッターを切り続けました。

ここでもまたよい思い出になる写真を残すことができました。

 

 

 

 

波止場の出入り口に向き合っているかのような二つの岩があり

小さなボートなら間を通りぬけることもできそうです。

運よく富士山がはっきりと見えているので

一枚目の写真の撮影位置からすこし右側へ移動して

二つの岩の間にはるか彼方の富士山の姿を入れて

数枚撮影しておくことにしました。

なんと、撮影中好運にも左側の大きな岩に急に日が差して

「ジオサイト」らしい岩肌も鮮明に撮ることができました!!

 

帰宅して調べてみると、この二つの岩には名前がついていました。

地元では「牛着岩」と呼ばれているということで

実は地元でなければわからない言い伝えもありました。

 

「昔々豪雨による洪水のため多くのものが海に流されてしまい

大事な家畜までも小屋から海へ流されてしまったが

幸いにも牛が沖合いの岩にたどり着いて救われた。」

ということから、二つの岩には「牛着岩」という名がつけられ

左手の大きい岩は「大牛岩」、右の小岩は「小牛岩」

と呼ばれるようになった、ということがわかりました。

 

また一枚目の写真左端の岩の姿もずっと気になっていました!

 この岩には 「スフィンクス」 という名がつけられていたのです!

 じっと見つめていると 「なるほどそっくり !!」 という感じです。

ここでもまたとても楽しいひとときを過ごすことができました。

 


「伊豆半島ジオパークへ」ーVIII 「千貫門」

2023年04月18日 | 静岡県

 

「千貫門 (せんがんもん)」・・・ 地表に姿を現した「火山の根」

 

海辺に下りて「千貫門」を真正面の海岸線から撮影した一枚

 

太古の昔マグマからこの姿になるまでの激しい地殻変動により

 全面に見られる「柱状節理」 も滝などでよく見られる姿とは異なり

荒々しく、著しく変形した姿になっています。

 

 

 

*「千貫門」の近くに立てられているジオサイト案内板の説明文

 

 西伊豆や南伊豆をはじめとする伊豆半島南部の広い地域は

伊豆が本州に衝突する前に噴火した海底火山や

火山島によってつくられています。

遊歩道先の千貫門や千貫門の右手に見える「烏帽子山」は

かつて海底火山の地下にあった「マグマの通り道」が地上に

姿を現した「火山の根」(火山岩頚)の一部です。

千貫門には岩の中央部分に波で削られできたトンネルがあり

巨大な門に見えるその姿は烏帽子山山頂にある雲見浅間神社

の門に見立てられて「浅間門」と呼ばれていましたが

「見る価値が千貫にも値する」という意味で

「千貫門」と呼ばれるようになりました。

 

 

 

 

千貫門の前からはなかなか去り難く、一枚目の写真に写しこんだ

岸辺に横たわる巨大な流木に腰掛けて

かつては「海底火山の根」であった巨大な岩礁を見つめながら

かなりの時間を過ごしていました。

その間にシャッターを切ったこの一枚は

一枚目の写真には写っていない千貫門の右端の部分に目がとまり

背後に隠れていた小さい岩礁も入れて撮影した一枚です。

 

じっと見つめていると・・・「地表に現れた海底火山の根」の

激しいマグマの動きが眼前に蘇るような気がしてきます。

荒々しく乱れた「柱状節理」がそれを物語っているかのようです。

 

 

 

 

一枚目の写真は海辺でジオサイト「千貫門」を正面から見た姿ですが

 この写真は崖上で「千貫門」を北側から見下ろして撮影した一枚です。

 

 

 

「千貫門」北側海岸から見た断崖と伊豆半島最西端の「烏帽子山」

 

「烏帽子山(えぼし山)」伊豆半島南西部(静岡県賀茂郡松崎町雲見)

標高 162m で 「伊豆半島の最西端」 となる海岸に立つ岩山。

最西端で富士山がよく見える山頂には「浅間神社」があります。

中腹には「拝殿」「中の宮」もあり

山頂まではかなりきつい428段の急な石段があります。

 

この岩山も周辺の断崖や岩礁もすべて千貫門と同じく

「地表に現れた海底火山の根」です。

この海岸線一帯が貴重な「ジオサイト」となっています。

 


「伊豆半島ジオパークへ」ーVII「西伊豆町 堂ヶ島海岸」

2023年04月12日 | 静岡県

 

西伊豆 堂ヶ島海岸 「亀島」(手前)と 「蛇島」(奥)

左手が港で右が駿河湾、その間を遊覧船が次々と出入りします。

 

初めて伊豆半島西海岸「西伊豆町」へ向かいました。

三島駅まで新幹線で、伊豆箱根鉄道に乗り換えて修善寺駅へ

そしてバスに乗り換えて西伊豆町へ。

 

 

三島市・・・伊豆半島西岸・・・下田市まで続く国道136号線

 

 

 

堂ヶ島バス停で降りて観光案内所で資料をいただだいた後

海辺のカメラ散策を始めました。

 

 

 

 

いちばん眼についたのは「天窓洞」というポイントでしたが

「洞窟の中の天井に穴が開いて空が見える」

という意味の名称だとわかりました。

遊覧船のお客さんはこの船から洞窟の中で青空を

見上げているのだろうと想像していました。

 

 

 

その直後に鳩が飛んできて洞穴の中に入っていきました。

 

 

 

 

海辺のコースには同じような岩肌の太古の巨岩が連なっています。

最も高いこの巨岩の頭の付近に昼の月が白く光り

左奥の山あいには満開の山桜が輝いていました。

なんとも魅力的な景色でカメラを構えて一枚撮影しました。

 

伊豆の春、山々にはどこも山桜が咲き乱れていました。

 

 

 

 

その後もコース沿いには同じような巨岩が連なり

 狭い歩道が押しつぶされそうな恐怖を感じるほどでした。

「ジオサイト」の巨岩に手を触れて、その感触を確かめながら

やっとカメラ散策を終えることができました。