内的自己対話-川の畔のささめごと

日々考えていることをフランスから発信しています。自分の研究生活に関わる話題が多いですが、時に日常生活雑記も含まれます。

冬の日の憂鬱

2019-01-21 23:59:59 | 雑感

 ここ数日寒い日が続いています。昨日はこの冬何度めかの降雪もありました。それでも朝はいつものように屋外プールに泳ぎには行きました。でも、なんというか、とくにこれといった理由はないのですが、ちょっと気持ちが沈みがちです。なにも積極的にする気になれず、今日が成績提出締切日だった答案の採点も昨日中には終えられず、午前二時に起き出して、やっとのことで間に合わせ、その後引き続き今日の授業の準備もして、そのまま一睡もせずに大学に自転車で出勤しました。
 昨日の雪がまだところどころ自転車専用道路にも残っていて、スリップしないように気をつけながら、ゆっくりと自転車を走らせました。防寒用の手袋と帽子をもちろん着用していましたが、大学までの十数分の道のりで指先はすっかりかじかんでしまいました。
 今日は、後期のみ担当する学部二年生七十人弱を対象とした階段教室での日本語の授業一時間だけだったのですが、日本語理解力の向上を目的として今年度から新たに導入されたこの科目は、前期を担当された新任の先生もなかば手探りで授業を構成されており、私もマニュエルのようなものを使わずに毎回全部自前で授業を組み立てているので、二回目の今日もまだしっくりきておらず、学生たちの反応もいまひとつです。前半の文法的説明はまあまあ無難にこなしましたが、後半に取り上げた読解テキストは学生たちには明らかにレベルが高すぎて、大半はちょっとついていけないという顔をしていました。これは私の方の選択ミスです。
 今日の午後は、ただただぼんやりと過ごしてしまいました。あそこまで行けばまた明るい外に出られるというような希望をまったく持てずに、どこまでも続く薄暗いトンネルの中を、立ち止まることも許されずに、とぼとぼと歩いているような心境です。












最新の画像もっと見る

コメントを投稿