内的自己対話-川の畔のささめごと

日々考えていることをフランスから発信しています。自分の研究生活に関わる話題が多いですが、時に日常生活雑記も含まれます。

この夏の聖オディール山巡礼計画

2021-06-28 04:46:46 | 雑感

 昨日日曜日のウォーキング・ジョギングは普段の二倍ほどの運動量だった。およそ二時間半で総走歩行距離二十キロ。それを最初から目指したわけではない。いつものように森までの三キロほどのコースをジョギングしているうちに、今日は調子が良いなあ、これまでの個人記録を全部塗り替えてみようかという欲が湧き、森の中を縦横に走り回ってみようという気になった。網の目状に張り巡らされている森の遊歩道マップはほぼ頭に入っている。その時の気分と体調でコースを選べばいいと軽い気持ちで走り続けた。ちょっとしんどくなるとウォーキングに切り替える。体力の限界を試すことが目的ではないから。
 朝出るのが五時半と普段より遅かった。森に着いたのは六時少し前。この時間だと、ジョガーやサイクリストにときどき出会う。すれ違うとき、お互いちょっと目を合わせ、「ボンジュール」と挨拶を交わす。前方からサイクリストが猛スピードで迫ってきて、こっちがちょっと慄いていると、すれ違いざま、ピースサイン。一瞬のうちに遠ざかって行く。「ムッシュー、ごめんなさい、脇を失礼。良い一日を」と、ソプラノの美声で歌うようにこちらの背後から挨拶して追い抜いていくマダムがいた。「いいえ、あなたも良い一日を」と返事をしつつ彼女の出で立ちを見れば、上下真白のスーツに薔薇色のシャツ、サイクリスト用の白のヘルメットを被っている。えっ、なんで日曜日のこの時間に森の中でその出で立ちなの、と驚いているこちらを尻目に、その姿は颯爽と遠ざかっていった。それを追いかけながら、なぜかよくわからないが、クスクスと笑ってしまった。
 走りながら考えた。ここまで走れるとすれば、一日に歩ける距離に換算したらどこまでなら無理なく行いけるだろう、と。すべて平坦路だとして、片道四十キロは行けるだろう。調べてみると、ストラスブールから聖オディール山頂までほぼ四十キロだとわかった。最後の数キロは山道だとしても、これは無茶な目標ではない。これから八月初旬まで鍛錬して、聖母被昇天の日、八月十五日までにこの目標を達成しようと、今、ちょっと興奮している。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


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