今日の午前中の「近代日本の歴史と社会」の授業が前期最後の授業であったばかりでなく、私にとっては今年度最後の授業だった。授業内容は予定通りで特別な感慨もないが、これで来年九月の新学年度開始まで授業をしなくていいのかと思うと、やはり自ずと心身が軽くなるのを覚える。これだけ長い期間授業をしなかったことは、一九九八年にストラスブール大学日本学科で語学講師として教え始めて以来、過去二十五年間に一度もなかった。博士論文を書いているときも、非常勤の掛け持ちをしていたから、授業をもっとも長く休めるのは夏期休暇のときで、せいぜい四ヶ月間であった。
正式な研究休暇開始日は来年二月一日だが、一月中旬に行われる担当授業の学期末試験の監督と採点を除けば、授業関連の業務からは今日解放されたと言える。休暇中もその他の責任は引き続き負わなくてはならないが、そのために割かなくてはならない時間は、平均すればせいぜい週に二、三時間であろうから、ほとんどの時間は自由に使える。
参加予定のシンポジウムおよび研究集会は、一月に一つ、三月に二つ、五月に一つ。ちょうどよいリズムだ。少し気が重いのは、フランスで出版予定の日本哲学辞典の項目執筆だ。十ほどの項目を担当することになっており、特に総括的な解説を担当する大項目は小論文程度の長さを書かなくてはならないし、それだけに準備にも時間がかかる。
それらはそれらとして、この最初で最後の研究休暇の一日一日を大切に過ごしたいと思う。
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