内的自己対話-川の畔のささめごと

日々考えていることをフランスから発信しています。自分の研究生活に関わる話題が多いですが、時に日常生活雑記も含まれます。

食べ物の好き嫌いについての他愛もない話

2019-04-22 23:59:59 | 雑感

 小さい頃から食事についてはかなり厳しく躾けられた。おかげでいわゆる好き嫌いはない。というか、大抵のものは美味しく、少なくともなんでも嫌がらずに食べる。積極的にゲテモノ料理を好むわけではない。そういう趣味はない。
 自分に出されたものはまず残さない。かなり量が多くても、とにかく全部食べる。苦しくても食べる。若い頃は、一緒に食べている人が残すのも我慢がならず、それまで食べていた。今はそこまではしないが、人が食べ残すのを見ると、もったいないような申し訳ないような気にはなる。
 食べ物の好みは年齢によって変わることがある。私の場合、子供の頃は、野菜は全般にそれほど好きではなかった。でも、毎食出るから、食べないわけにはいかなかった。それがいつ頃からだろうか、二十歳を過ぎてからだったと思うが、何も調理していないただの生野菜が美味しいと感じられるようになった。以後、今日まで野菜は全般に好きである。それ以外の食材についても、普段から偏らないように注意している。
 ところが、ここ二三年、なぜかヨーグルトがあまり食べたくなくなってしまった。嫌いになったわけではない。フランスの乳製品は全般に美味しいし、アルザス地方産の乳製品は特に美味しく感じられる。今でも食べれば美味しいと思うのだが、以前のように毎日欠かさずという気になれなくなってしまった。
 自分では理由がよくわからない。どんな感じかというと、食べる前から食感を想像してしまい、なんとなくあの腹に少し貯まる感じが鬱陶しく、「まっ、今日はいいか」と、各社製品がずらりと並んだヨーグルト売り場の前を素通りしてしまうことが多くなった。たまに買っても、何日も冷蔵庫に残ったまま。かつては24個セットを規則的に買っていたが、今そんなことをしたら一月以上、半分は残ったままになってしまうだろう。体にいいということはわかっているが、無理して食べることもないかと自分で自分に言い訳している。
 そのかわりというか、牛乳はよく飲むようになった。一日 400~800cc 飲む。そのまま飲むこともあるが、ココアを混ぜて飲むことが圧倒的に多い。ここ数ヶ月、牛乳タップリのホットココアを就寝前に飲んでいるのだが、これがなんかとてもいい感じなのである。
 もともと寝付きの良さは尋常ではないほどで、布団に入ると五分と目を開けていられない。不眠に悩まされたことはもちろんない。目覚めもよい。それが、ミルクホットココアを飲むようになってから、目覚めがさらによくなった。もともと快調な腸もさらに快調である。
 考え出すと暗くなるばかりの話題に公私ともに事欠かない日々だが、こうして恵まれた健康が精神の最低限の安定性の基礎になっていると思う。