南町の独り言

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首都機能の移転もありうる

2011-03-24 12:42:39 | Weblog
東日本大震災にともなう原発事故で東電管内の電力不足が心配です。
新聞記事によると今年夏までに確実に見込める電力供給量は4500万キロワットといいます。
それに対して今年夏の電力需要は5500万~6000万キロワットに膨らむ可能性があるとのことです。
このままでいけば今年夏にかけて首都圏では最大1500万キロワットの電力が不足する恐れが出てきました。

1500万キロワットと簡単にいいますが、その大きさを、まずは認識する必要があります。
全国に10の電力会社がありますが、10電力の最大出力合計は2億キロワットです。
10電力のうち周波数が50ヘルツの電力会社は、「北海道電力」「東北電力」「東京電力」の3社です。
それぞれの最大出力(震災前)は、高い順から「東京電力:6448万キロワット」「東北電力:1654万キロワット」「北海道電力:741万キロワット」です。
60ヘルツの電力会社は残り7社、高い順から「関西電力:3432万キロワット」「中部電力:3263万キロワット」「九州電力:2002万キロワット」「中国電力:1198万キロワット」「北陸電力:796万キロワット」「四国電力:666万キロワット」「沖縄電力:192万キロワット」です。
これをみると首都圏で不足するとみられる1500万キロワットのあまりの大きさに愕然とします。

周波数の違う東電管内へ送電するためには変換することが必要ですが、変換能力にも限度があります。
県内の佐久間水力発電所(35万キロ)や秋葉第2水力発電所(3万キロ)は、60ヘルツから50ヘルツ運転に切り替えを急きょ決定しました。
さまざまな緊急対策がこれからも講じられると思いますが、大胆な国土計画変更なしには乗り切れないかもしれません。
以前このブログでも集団疎開の必要性を述べましたが、1500万キロワット分の首都機能移転とそれにともなう人の移動なども検討を要します。
中電管内と関電管内への移転計画が現実味を帯びてくるかもしれません。