南町の独り言

様々な旅人たちが、日ごと行きかふ南町。
月日は百代の過客、今日もまた旅人が…。

「民のかまど」

2011-03-27 11:06:57 | Weblog
今日の産経新聞コラムを読んで涙しました。
こんな記事でした。

『第16代仁徳天皇は宮殿から外を見ると、かまどを炊く煙が見えないので、民の生活を思い3年間の課税を免除した。
みずからもぜいたくを絶ち、宮殿も荒れるにまかせた。
3年後荒れ果てた宮殿から外を見ると、今度は多くの煙が見えた。
天皇は「これで私も豊かになった」と満足した。
荒れ果てた宮殿なのに「なぜ?」という皇后の問いに、天皇はこう答えた。
「民が豊かになるのが私が豊かになることだ」と。
この「民のかまど」の精神は歴代の天皇に脈々と受け継がれている。

昭和天皇は戦後間もなく全国を巡幸された。
着ている洋服があまりにみすぼらしいので周囲が新着を勧めたが、天皇は「みなが不自由しているから」と断られた。
学校の板の間にゴザを敷き、黒いカーテンをかけて休まれたともいう。

今の天皇も、大震災の後に「自主停電」されているという。
計画停電の時間に合わせ、実際に停電しない日も、予定通り続けているそうだ。
77歳のご高齢で、しかも前立腺がんの手術も受けられている。
それなのに「寒いのは服を着れば大丈夫」と、その間は暖房も使われない。…』

昨夜遅くに岩手県へ1週間のボランティアに出てくれたY局長に電話してみました。
浄水場の部屋で布団1枚を敷いて、寝袋で寝ている様子でした。
寒くて寒くて一睡もできない人もいるそうです。
苦労を掛けていますが、おそらく天皇のそんな姿を知れば、大きな励みになると思います。
私たち日本人は、すばらしい日本国の象徴を戴いていることに、感謝したいと思います。