南町の独り言

様々な旅人たちが、日ごと行きかふ南町。
月日は百代の過客、今日もまた旅人が…。

みなさん産保センターってご存知ですか?

2011-03-09 22:16:34 | ユニオン
産保センターの正式名称は「産業保健推進センター」です。
みなさんは知ってましたか?
私は知りませんでした…運営委員に任命されるまでは…。
この団体は「独立行政法人労働者健康福祉機構」の下部組織であり、例の事業仕訳の対象になっています。
その役割は、産業保健関係者に対する支援活動にありますから、あまり一般人には知られていません。

今日、今年度2回目の運営協議会がありました。
その中で報告された活動実績に気になる点がありました。
それは「個別相談事業」の内訳をみると「メンタルヘルスに関して」の相談件数が異常に増えている点です。
これは特別に「メンタルヘルス対策事業」を実施した結果でもありますが、時期を得た活動です。
産業医が県内に1800人あまりいるそうですが、近年「産保センター」が新たに指導してきたことは、メタボ対策や禁煙対策などです。
しかし現実的には、メタボや禁煙などの対策よりも、心の対策が待った無しの状況にあります。

もし、この問題に産保センターが着手してくれれば、存在意義は大きく増すはずです。
果たして今現在、県内労働者の何人の方が、心の病で休業しているのかも不明です。
復職時に際して、主治医と産業医の見解が異なり、いくつかのトラブルも発生しています。
病が高じて自殺に至る深刻なケースも出てきました。

事務局からは、来年度のテーマとする旨の回答をいただきましたが、実現することを期待いたします。
労働局でもこの問題を重く見て、4月から従来の「安全衛生課」を「健康安全課」に名称変更するそうです。
従来からの取り組みから一歩進めた“心の病”に踏み込む決意を見た思いです。