南町の独り言

様々な旅人たちが、日ごと行きかふ南町。
月日は百代の過客、今日もまた旅人が…。

少年期から青年期へ、そして成人期へ

2011-03-08 17:38:32 | Weblog
第4回の生涯学習審議会が開かれました。
今期のテーマは「特別な支援を必要とする人の視点に立って」です。
特別な支援を必要とする「人」の定義は以下の3区分に置いています。
1、身体障害や知的障害のある人
2、LD・ADHD・高機能自閉症等の発達障害のある人
3、1、2の障害(疑いのある場合も含む)により、社会生活に不適応を起こしている人、引きこもっている人、虐待を受けた人等特別な支援を必要とする人
の3区分です。

本日の審議会では、少年期(中学校)から青年期(高等学校、特別支援学校高等部、各種学校等)への支援体制のあり方と、青年期から成人期にかけての支援体制のあり方について議論しました。
いつも思うことですが、この審議会は他の審議会や委員会と違って、かなり活発な意見が飛び交います。
それもそのはず、教育現場の第1線で活動されている委員が多いからです。

今日もたくさんの勉強をさせていただきました。
身体障害や重度の知的障害を持っている人への支援体制も不十分ではありますが、それなりに前進している状況も見て取れました。
一方では近年問題となっている知的障害のない“発達障害”などへの対応はまだまだ未整備の状況です。

私からは次のような意見を述べました。
「この審議会に参加して気づいたことがたくさんあります。
私たちの仲間にも、子どもにも、特別な支援を必要としている人がたくさんいました。
県教組の計らいで「特別支援学級」を視察させていただき、先生方の苦労をあらためて感じました。
毎日かかってくる労働相談においても、心を病む人たちが増えていることに驚いています。
こうして苦しんでいる人たちに対して、丁寧に対応してもらえる総合相談窓口を検討願いたいと思います。
そしてその窓口は県だけではなく、国や市町も協働したワンストップ型でなければならないと考えます」

審議会終了後、知り合いの私立学校を訪ねてみました。
以前、“発達障害”の子どもを抱える親からの相談を受けて、そうした子どもたちのための高等学校をつくれないかと投げかけてある理事長です。
チャレンジしているものの、なかなか認可が難しいとのことでした。
教育とは言えども、綺麗ごとだけの世界ではなさそうです。
しかし一歩を踏み出さなければ何事も叶いません。
またひとつ、宿題が増えました。