Issue（イシュー）

どこかの新聞で、誰かの「選挙に勝つがためのワン・イシューは許されるのだろうか」という発言が目に留まりました。
古くは“郵政解散”もそうですし、最近の“減税日本”もそうであるとしています。
イシュー（Issue）という単語の意味を調べてみますと、論点・課題とされています。

若かりし頃に生産管理部にいた私は上司から「なぜを５回繰り返せ」と繰り返し繰り返し指導されました。
なぜこの不良品が発生したのか？
なぜこの手配ミスが起こったのか？
なぜ中期予測が狂ったのか？
宿題を出されてその答えを持っていくのですが、何回も何回も「なぜという突っ込みが足りない」と突き返されました。
今思えば、ほんとうにいい勉強をさせられたものです。

真剣に「なぜを５回繰り返す」と、問題の本質が見えてきます。
会議をしていると“あれだこれだ”と難しい議論ばかりで前へ進まないことがよくあります。
ますます話が混み合ってきて、結局何を議論しているのかさえ分からなくなることさえ出てきます。
そんな時には原点に戻って、今日の議題は何で、今日の会議ではどこまでの結論を得たいのかを明確にすることが必要です。

今夜は連合静岡中部ブロック主催の「政治セミナー」がありました。
最初は川勝県知事からの講演、次は鈴木康友浜松市長の講演でした。
川勝県知事は“ふじのくに”建国宣言を声高らかに謳い、康友市長は“特別自治市”実現に向けた熱い思いを訴えました。
地方分権・地方主権を突き詰めていくと、なるほどこういう話になるんだなと納得しました。
こういった政策テーマを戦わせるそんな選挙戦がしてみたいものですね。