南町の独り言

様々な旅人たちが、日ごと行きかふ南町。
月日は百代の過客、今日もまた旅人が…。

企業残って国滅ぶ

2009-05-05 15:02:02 | 経済

我が家では、コジマやヤマダなどの大手家電量販店から、地域で細々とではあるが親切丁寧に売り歩く小売店に切り替えてから何年か経ちます。
連休中もリモコンの調子が悪くなったため電話をしたらすぐに来てくれて、修理しながらいろいろな話をしてくれました。
「もうちょっとすると日本製のテレビは無くなってしまいますが淋しいですね」
「偏見ではありませんがやはり“安かろう”の外国製品は故障が多いですよ」
「日本から“ものづくり”が失われたら何が残るでしょうね」

おっしゃるとおり、日本の家電メーカーは“安売り競争”に勝つために、こぞって海外生産に拍車をかけています。
それを見越したかのように中国政府は、ITのソースコードの強制開示を求める動きを強めています。
これは中国国内で生産・販売するようなデジタル家電や情報機器について、それを制御するコンピュータープログラムのソースコード(設計図のようなもの)を強制的に開示させようというものです。
これに応じなければ中国国内での生産・販売は認められません。
これが実行されれば、中国政府がソフトのノウハウを全て手中に収めることができますから、もう天下を獲ったも同然です。

一方、アメリカでは雇用や利益の海外流出を防止するために、海外への投資を優遇している現行税制を見直しして、「国内雇用の創出」を重視した税制を目指すとしています。
我が日本では赤字国債をまだまだ発行する一方で、企業の海外生産にはなんの歯止めも講じないというちぐはぐな政策から一歩も抜け出せないままです。
このままでは企業は生き残れても、日本という国が滅んでしまいます。
はやくなんとかしないといけませんよ・・・。