南町の独り言

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日経50年移動平均株価

2009-04-08 16:29:17 | 経済

昨日、静岡日経懇話会のセミナーに参加してきました。
日経平均株価は世情の森羅万象を映す鏡であるという講師の話を興味深く聞きました。

1950年から東京証券取引所が現在の平均株価を算出する方式でスタートし、1970年から日経新聞社がそれを引き継ぎました。
その時々の日経平均株価を見て投資家ばかりでなく企業や政府までもが一喜一憂します。
このところ株価は8000円台後半をキープしていますが、3月10日には7021円という安値を記録しました。
1989年12月29日には3万8915円という史上最高値をつけておりますので、まるで天国と地獄です。

仮に私が○○年前から平均株価で買い続けていればどうだったでしょうか。
それを表すのが、「○○年移動平均株価」です。
平均株価の算出をスタートしたのが1950年ですから、最長は50年移動平均株価です。
昨年の12月末から日経平均株価が、この50年移動平均株価を大きく下回っています。
まさに“100年に一度の危機”といわれる由縁です。
(50年分しかデーターがないので100年に一度ともいえます)
もしも50年買い続けていれば、私は現時点では大損しているということですね。

およそ20年ほど前に下がることの無いといわれた「土地神話」が崩れました。
日本の金融危機(バブル崩壊)の時でした。
その時は20年移動平均株価を下回ったそうです。
今回の世界金融危機がどれほど凄まじいかがよくわかります。
セミナーの講師は戦後の経験則が通じない時代に突入したといいます。

誰も予測できない未来でありますが、“こんな日本にしたい”“こんな社会をつくりたい”と願い、指し示すことはできます。
こんな時代だからこそ、明確な目標と勇気と、そしてともに行動する仲間を大切にしていかねばならないと思います。