南町の独り言

様々な旅人たちが、日ごと行きかふ南町。
月日は百代の過客、今日もまた旅人が…。

ドリアン的な国“タイ”

2009-04-13 17:20:01 | 政治

ずい分前のことです。
タイで食べたドリアンに閉口した想い出があります。
食べた方には覚えがあるでしょうが、大変独特な臭いがします。
決してホテルには持ち込まないようにとの注意を受けましたが、体内に納められたドリアンまでは関知できません。
部屋のトイレからドリアン臭が消えませんでした。
一緒に行った友人などは病みつきになって飛行機に乗る前も食べておりましたから大変です。
飛行機という密室が・・・・・。

麻生総理も出席した東南アジア諸国連合(ASEAN)会議会場であるタイのホテルに、元首相であるタクシン派のデモ隊が乱入して会議が中止になるという異常事態が発生しました。
前代未聞の出来事ですが、タイの国家風土から見れば大したことはないのかもしれません。
仏教国のタイでは国王の威厳がびっくりするほど強く“君主制”かと思うことがあります。
軍の力も強く政治的介入もたびたび行なわれますから“独裁国家”にも見えます。
はたまた民主的憲法も制定されていますので“民主政治”国家でもあります。

その時々の世情にあわせて、“君主制”“独裁国家”“民主政治”がそれぞれ顔を出してタイ国民を引っ張っていきます。
まさにドリアン的な個性あふれる国家かもしれませんね。

首都バンコクでは非常事態宣言が出されましたが、昨年9月から数えると4度目の非常事態宣言です。
選挙の洗礼を受けないままに次々と総理の顔が変わる日本、タイ人と比べると日本人の淡白さがなにやら淋しくも思えてきました。