南町の独り言

様々な旅人たちが、日ごと行きかふ南町。
月日は百代の過客、今日もまた旅人が…。

田舎の旧盆

2008-08-13 22:38:48 | Weblog

つい最近までは田舎の風習がたまらなく嫌だった。
しかし歳をとってきたせいか、アナログ的付き合いの良さが何気なくわかり始めた気がする。

旧盆の今日は午後から忙しくなる。
町内の初盆の家にお線香を上げに回る。
子供たちの数は年々減り続けるが、初盆の家は年々増えていく。
今年は8軒だ。

村中の人が自転車に乗って走り回るので、この日ばかりは狭い町内が大賑わい。
普段は行き来もしない家などが多いから、こんな時がないと場所も知らないで過ぎてしまうかもしれない。
初盆の家には親戚が集まっているから、懐かしい同級生にも会うことがある。
昔話や近況報告をしたりして旧交を温めたりもした。

汗だくで回り終わってから、家族揃って墓参りに。
ご先祖さまを迎えに行くのだ。
お袋から嫁さんに、そして娘へと受け継がれていく旧盆の風習。
さりげなく花の挿し方や供え物の上げかたを教えたりしている。
盆の風習は、亡くなった人たちを介して、生きている私たちに、アナログ的付き合いの大切さを教えてくれている。