私は梁石日(ヤン・ソギル)という作家が嫌いだ。
「血と骨」という作品を読んだとき、そのあまりの生々しさに驚いた。
しかし昨日、書店で手に取った1冊はなぜか梁石日の「闇の子供たち」だった。
タイを舞台にした幼児売買を題材にした小説だ。
子供を売る親にその非を説くが、親はこう答える。
「わしらみたいな人間に、どんな将来があるんだ。
みんな下の下の下の生活をしている。
野良犬の方がよっぽどましだ。
食う物がなくて飢えに耐えられないときは泥に這ってる蟹を取って食べる。
わしらの糞やゴミを食べてる蟹だ。」
アジアの最底辺で起こっている“幼児売春”や“臓器売買”の事実と真実をこれでもか、これでもかと暴き出していく。
そしてそれを半ばは知りながら見ようともしない欧米や日本を描き出していく。
衝撃的なクライマックスまで一気に読み終えて、さらに梁石日が嫌いになった。
心の中にズシンとした何かが残ってしまい、悶々とした一夜を過ごしてしまった。
「血と骨」という作品を読んだとき、そのあまりの生々しさに驚いた。
しかし昨日、書店で手に取った1冊はなぜか梁石日の「闇の子供たち」だった。
タイを舞台にした幼児売買を題材にした小説だ。
子供を売る親にその非を説くが、親はこう答える。
「わしらみたいな人間に、どんな将来があるんだ。
みんな下の下の下の生活をしている。
野良犬の方がよっぽどましだ。
食う物がなくて飢えに耐えられないときは泥に這ってる蟹を取って食べる。
わしらの糞やゴミを食べてる蟹だ。」
アジアの最底辺で起こっている“幼児売春”や“臓器売買”の事実と真実をこれでもか、これでもかと暴き出していく。
そしてそれを半ばは知りながら見ようともしない欧米や日本を描き出していく。
衝撃的なクライマックスまで一気に読み終えて、さらに梁石日が嫌いになった。
心の中にズシンとした何かが残ってしまい、悶々とした一夜を過ごしてしまった。
闇の子供たち (幻冬舎文庫)梁 石日幻冬舎このアイテムの詳細を見る |