南町の独り言

様々な旅人たちが、日ごと行きかふ南町。
月日は百代の過客、今日もまた旅人が…。

勤労者短観

2006-11-27 16:53:00 | ユニオン

朝刊の囲み記事に「仕事に追われる男性会社員」の大見出し。
興味深く読んでいったら連合のシンクタンク「連合総研」の調査によるものだという。
事務所で探してみたらあった、あった。
毎年2回出されている「勤労者短観」からの抜粋記事である。
あまりにも情報が多いので、新聞にでも載らないと積読書(つんどくしょ)になってしまう。

調査結果のポイントを紹介しよう。
まずは生活時間について。
①男性30代、40代の「仕事の時間」は、1日「12時間以上」が3割を超えている。
②仕事の時間が長いほど睡眠時間が短い。
③仕事の時間が1日「12時間以上」の男性の約8割は、「仕事の時間」を「減らしたい」と回答しており、また、睡眠、休息・くつろぎ、家族・恋人と過ごす時間についてより不足を感じている。

続いて賃金不払い残業について。
①賃金不払い残業のある雇用者の比率は、依然として約4割を占める。この比率は、実労働時間が長くなるにつれて高まり、週実労働時間が50時間以上の層では約5割を占める。
②賃金不払い残業のある理由の第1位は、「上司の対応等の雰囲気により残業手当を申請しにくいから」で約4割を占める。1年前と比べて割合が大きく上昇した。

仕事に偏った生活時間の歪みが広範に観察される。
ワーク・ライフ・バランスの言葉が空虚に聞こえる。