南町の独り言

様々な旅人たちが、日ごと行きかふ南町。
月日は百代の過客、今日もまた旅人が…。

NY同時テロから5年

2006-09-11 22:52:31 | Weblog

あの光景は生涯忘れないだろう。
テレビで映し出されたツインタワーへの旅客機突入の瞬間、ビル崩壊の瞬間。
なにが起こったのかわからないまま悶々として朝を迎えた。
あれから5年、世界はますます混沌としてきた。

結局あの事件を引き起こしたものはなんだったんだろう。
テロも戦争も、日常起きる様々なトラブルも、突き詰めれば信頼関係の欠如と絶望から生まれる。

人は好んで他人を傷つけたり騙したりはしない。
それでは、なぜトラブルが起きるのか。
それも人のなせる業、欲望という名のエゴ。
お金が欲しい、名誉が欲しい、○○が欲しい。
そのために人を傷つけ人を騙すことを覚えていく。
そして信頼関係が崩れていく。
寂しいことだ、悲しいことだ。

それでも未来に夢がもてれば救われる。
がんばれば貧困から抜け出せるという望みがあれば救われる。
しかし現実は貧困の再生産、それも国家単位で民族単位で家族単位で。
いつしか絶望の海にどっぷりと漬かる。
行き着く先は革命という名の暴力。

労働の世界も秩序が失われている。
偶然かもしれないが「週間東洋経済」と「日経ビジネス」最新号で同様の特集が組まれた。
「週間東洋経済」9月16日号のタイトルは、
「日本版ワーキングプア」・・・若年請負と外国人が支えるニッポンの最前線。
「日経ビジネス」9月11日号のタイトルは、
「こんな国では働けない」・・・外国人労働者「使い捨て」の果て。
2冊を読むと驚愕の事実に驚く。
他の地方連合の仲間から聞いた話とも一致するからガセネタではなさそうだ。

このまま放置すれば日本国内でも、もっともっと貧富の差は広がり、いずれテロさえ起こりかねない。
私たちも自分たちのこととして、真剣にこの問題に取り組む必要がある。