南町の独り言

様々な旅人たちが、日ごと行きかふ南町。
月日は百代の過客、今日もまた旅人が…。

紀子様、おめでとう。

2006-09-06 21:50:38 | Weblog

天皇家が天皇家たらしめてきた血筋の問題がひと段落。
神話の時代から2600年以上続く世界最古の歴史を持つ皇室制度。
日本を占領統治したGHQでさえも手をつけなかった皇室制度。
女系天皇」の容認と「長子優先」を柱とした皇室典範改正論議は、国民的大議論を経ずして成立するような法律であってはならないと思っていた。
これで充分に議論する時間ができた。

いったいどういう議論だったのか?
できるだけ分かり易く解説してみる。
過去125代天皇家の歴史の中で「女性天皇」は8人存在。
8人とも女性天皇ではあるが「男系女子」である。
このあたりから混乱するが、愛子様も「男系女子」。
過去も天皇家は、男子後継者に恵まれず悩んだことも度々あった。
しかし「男系天皇」にこだわり続け「男系女子」の女性天皇も誕生したが、結果として2600年の長き間、その伝統は守られてきた。

架空の話をしよう。

「女系天皇」「長子優先」が皇室典範改正により実現したとする。
愛子様が成人し、仮に山田さんという男性と結婚。
一人目のお子様が誕生、その子が男子であろうが女子であろうが愛子様の次に天皇となる子どもだ。
その子どもが「女系天皇」第1号となる。
この時点で天皇家は半分、山田天皇になる。
二人の間にできた一人目の子どもが生まれ、成人し、次には海野さんという人と結婚したとしよう。
すると天皇家は今度は山田家に海野家が混じったかたちになる。
こうしたことが2代3代と続けば一般国民との相違はなくなっていく。
もちろんそれで良しとする考え方もある。
しかし幾百世代も先人たちが是としてきた価値観を、現在の価値観だけで簡単に覆すことには、私自身もいくばくかの抵抗感を持つものである。

そういった状況下での、なんというドラマであったか。
紀子様がご懐妊、そして今朝、男子を出産。
まさに脈々たる日本の歴史からの壮大なるメッセージである。

晩酌の後かたづけをしながら、吉岡天皇は幸せを噛み締めた。
本当の天皇であったならば皿洗いも経験できないだろう、我が家の神(カミ)様に感謝・感謝・・・・