南町の独り言

様々な旅人たちが、日ごと行きかふ南町。
月日は百代の過客、今日もまた旅人が…。

ここにもあった格差問題

2006-08-24 21:15:58 | Weblog

中小企業の役員さんと無駄話。
『大手企業に納品したり設置するピークは、いつも夏休みや正月休み。
従業員に申し訳なくて、でもお客さんの仕事は断れない。
経団連でせめて年に2日や3日は、どこの企業も休みの日をつくってもらいたいものだ。
お客さんは、工場に来て隅から隅まで根こそぎ見て回り、コストテーブルまでこっそりつくっている。
挙句の果ては新技術や工法まで、しつこく聞いて持っていかれる。
だからといって見せないことには仕事がもらえない。』

新聞で経団連前会長の奥田氏の格差問題発言を読んだ。
『格差は社会の活性化につながる限り、むしろ望ましい。』
その上で『倫理や道徳に背く金儲けは許されない。』と述べたとあった。
許されないことが起きているから格差が生まれることをご存知のはずだが、元とはいえども日本企業トップリーダーの奥田氏の発言とは・・・あまりに現実と乖離した発言に驚く。

労働契約法や労働時間法制のあり方についてもダッチロールが始まった。
中小企業経営者には、俗に言う「ホワイトカラーイグゼンプション制度」導入について「自立的労働者とは年収1千万円以上」なんていう情報が入り始めると、「俺でもそんなにはもらっていない」となり、審議もストップ状態だという。

労働者だけではなく企業経営者の格差問題も深刻である。