城郭探訪

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大林城 近江国(湖南・守山)

2014年03月20日 | 平山城

住所 :守山市大林町

現在の状態 :八幡神社・集落・藪地

形式 :平城

目標点:大林 覚明寺・八幡神社

遺構 :堀跡・土塁

築城者 :宇野久実

築城期:応永年間

城 主:大林伊予守

訪城日:2014.3.18

歴史

周防国より移り住み、その後六角氏に被官した宇野氏が、応永年間(1394-1427)の戦功により三宅・欲賀・大林を領し、大林城を築城、宇野姓を改めて大林と称したとされる。

元亀元年(1570)6月、六角氏と織田方柴田勝家・佐久間信盛により、野洲河原の戦いが勃発し、大林氏は六角方で多くの首級を得たが、六角勢は大敗する。さらに8月には佐久間信盛によって大林城も攻められ落城した。


天正11年(1583)城主大林伊予守は出家し、旧城内に覚明寺を建立した。

集落の四方をめぐる水路

大林城は、大林集落全体と南側に集落に付随するように茂る藪地一帯に築かれていた。
集落と藪地は、現在でも四方を堀跡と思われる水路がめぐるが、南辺の水路は宅地造成のため流路は改変された。
集落南奥に鎮座する八幡神社付近は、集落から見ると一段高い地形になっており主郭に比定できる。
またその奥藪地には館跡の遺構が存在するという。

 
 

旧城内に覚明寺。

参考資料;淡海の城、滋賀県中世城郭分布調査、近江の城郭、

本日も訪問、ありがとうございました。



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