城郭探訪

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近江佐々木の【観音寺城】の「石垣見える化」

2015年11月30日 | 戦国山城
  • 観音寺城のぼりを立てた城跡の大石垣周辺で、雑木などを片付けるボランティア作業の人たち=近江八幡市
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 近江八幡市の観音寺城の大石垣を新幹線から見えるようにしよう、と活動している地元の人たちの集まり「豊かな杜(もり)づくり隊」が29日、城郭跡に続く山道の階段づくりや、石垣を崩す雑木の伐採などの活動を本格的に始めた。

 観音寺城は、近江の守護大名・六角氏の居城で、繖(きぬがさ)山(433メートル)西斜面にあり、今は石垣群が残る。この日集まったのは地元の森林組合や企業など約170人。雰囲気を盛り上げるために用意したホラ貝の音を合図に、3班に分かれて作業を始めた。山道に木を組んで階段をつけたり、石垣の間に根をはる雑木をチェーンソーで切ったりした。また、枯れた倒木を運び出すなどで約3時間。参加者のひとりは「ここまで登ってくるのがひと苦労。そのうえ斜面で足場が悪い」と額の汗を拭いていた。

 毎月1回こうした活動を続け、来春には城郭跡を見て回れるように遊歩道や案内板を整備していく。杜づくり隊隊長の木野和也さん(69)は「こんなに多くの人が参加してくれるとは思ってもいなかった。いろんな人から、いい汗をかいた、楽しかった、などと声をかけてもらい、感無量です」と話した。

朝日新聞 2015.11.30より

新幹線から観音寺城石垣見て 滋賀で住民らが手入れ

 

観音寺城跡の石垣周辺を手入れし、のぼりを立てる参加者ら(近江八幡市安土町石寺)

 滋賀県近江八幡市安土町石寺に残る中世の山城、観音寺城跡の石垣を、近くを走る東海道新幹線の車窓から見えるようにしようと、29日に住民や地元企業の従業員ら約170人が草刈りなどの作業を行った。

 観音寺城は、標高432メートルの繖(きぬがさ)山南西側一帯に築かれた、近江守護・六角氏の居城。安土城以前の城としては例外的に石垣が多用されていて、城跡は国史跡に指定されいている。

 繖山周辺で森林や古道の整備を行う住民グループ「豊かな杜(もり)づくり隊」が、観音寺城を地域の宝として広く知ってもらおうと、城の遺構を巡る登山道や石垣の手入れを呼び掛けた。

 参加者は三つのグループに分かれ、ほら貝の音に合わせて作業を開始。登山道約400メートルでは下草を刈って階段を造った。築城当初の大手門とされる中腹の石垣では、うっそうと茂る雑草や雑木を取り除くと、眼下に新幹線や国道8号が見渡せるようになり、遠くから分かるようのぼりを立てていた。

 同隊代表の木野和也さん(69)は「石垣も道もとても良くなり感無量。皆が熱心に作業してくれて感激した」と話していた。

京都新聞 2015.11.30より


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