膵癌は、ダイナミックCTもしくはダイナミックMRIという検査を用いてのみ正確に診断できます。
造影剤という血管が白く染まる薬を静脈から勢いよく1秒間に3cc以上の速度で注入して、動脈が映るタイミング、静脈が映るタイミング、それより後のタイミングで、膵臓のあたりをCTあるいはMRIで撮像する検査です。
それにより、膵癌は染まりにくい腫瘤として認識され、周囲を走行する動脈、静脈の浸潤も同時にわかります。
このダイナミックという検査が確立するまでは、膵癌の精密検査は血管造影というもので、それは動脈に細い管を入れて、造影剤を注入して、膵癌周囲の動脈、静脈を写し出して、その浸潤の有無、程度により膵癌の範囲を診断するものでした。
この、小冊子は、平成6年に僕が京都第二赤十字病院に副部長として在籍していた時に、京都府立医大放射線科の血管造影検査グループで作成したものです。この検査自体は、この時期すでに確率されたもので、これ以上の新しい知見、テクニックはないと言っても過言でありません。
loop catheter for 、a loop catheter
どちらかの検索単語でグーグルで検索すると、僕がアメリカの二大放射線科雑誌の1つのAJRに載せてもらったOHNO カテーテルの論文にヒットして検索できます。
http://www.ajronline.org/doi/abs/10.2214/ajr.153.2.296