恒例の同窓会。馴染みの顔ぶれにも、1年もたてば多少の変化はあります。世代を超えて話をしてみると、その「多少の変化」が、社会情勢と密接不可分であることもよくわかります。
ある“事情通”と、安倍政権の国家戦略特区について対話する機会ももてました。新聞報道によれば、安倍首相は特区法案から解雇規制の撤廃に関わる事項を抜く心づもりだが、その要因が厚生労働省の反対だと言うのです。厚生労働省って、そんなに政府内で力のある省庁でしたっけ?そこらあたりのところを“事情通”の意見を聞いてみました。一言で言うと、「連合」問題だというのです。安倍政権にとっては、現在進めている政労使協議の枠組みづくりに連合を引き込むことが最優先で、そのための取引材料として解雇規制撤廃を先送りしたと。安倍政権のこの思惑は、当然ながら資本の要請との間には大きな乖離があります。しかしそれでもなお安倍政権は、連合でさえ掌中に置かなければ「安心」できない。それほどまでに、労働者階級の存在自体に恐怖しているということですね。
同期生の実家がつくっている清酒「五橋」。