図書館で借りた『スペイン内戦1936-1939』を読んでいます。著者はイギリスの歴史学者アントニー・ビーヴァーで、みすず書房から今年初旬に出版された2段組上下2巻の大著です。まだ上巻の半分程度までしか読み進んでいない段階ですが、歴史の叙述というのは気の遠くなるような作業なんだなあと実感できます。事実だろうと思える(!)データの収集と、その後にデータの歴史的評価という問題が待っています。とりわけ内戦の歴史叙述においておや!反革命ファシストの行動における徹底性と権力の座に就いた社会民主主義者の優柔不断、そしていよいよ登場するか共産党スターリン主義の裏切り…。内戦とか社会情勢の転換期とか、3・11情勢もそれに該当するのでしょうが、そうした時にこそ政治党派の本性が炙り出されてくるということでしょうね。スペイン内戦と対比するのもどうかと思いますが、杉並区議会の現状も惨憺たるものです。民主党・田中区政を評価したり、行政の実状を「確認」したりする政治党派はあっても、真っ向から反対する政治党派・議員は皆無になってしまいました。杉並はどうなっていくのだろうか?
この大著、次に予約が入っていて貸出延長ができません。早く読まなければ…。
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