北島邦彦の「すぎなみ未来BOX」

元杉並区議会議員(2007-2011)北島邦彦の活動日誌 e-mail kjmirai@jcom.home.ne.jp

新生杉並区議会の許しがたい状況

2011年06月15日 | 日記
昨日の区議会一般質問において、先の区議会議員選挙で8000票余を獲得してトップ当選した自民党の区議が、4/10反原発高円寺デモに関連した質問をしています。彼は「原発への賛否を云々するものではない」と繰り返していましたが、質問のねらいは「こうした行動に区の施設・公園を貸し出すな」にあることは明白です。この区議は石原伸晃自民党幹事長(「原発ヒステリー」発言をしていましたね)の元秘書で、みずからの質問が憲法の人権保障の要である表現の自由を侵すものであることを十分に自覚しているがゆえに、「賛成派と反対派がじっくりと腰をすえて議論することには価値がある」「政治離れが顕著な若者世代がエネルギーをもって行動したことは、閉塞した社会状況に一石を投じた」「正当な権利ではあるが、他人に迷惑をかけるのであれば本末転倒」などの“釈明”をしています。それほどひどい内容だということです。しかもこの区議の無責任さは、「みずからの行動を管理できない団体や危険な行為を起こすおそれのある団体には、区有施設の貸し出しを十分に配慮するように求める動きが、地元の商店会長・自治会長や住民によって起こされている」と、それが住民の意見であるという形態をとっていることです。これはまた二重に許しがたい!この質問への危機管理室長答弁は、「周辺住民に多大な迷惑をかけた、今後迷惑行為がないように指導する、警察への警備強化を要請する」というもの。どのような基準で「迷惑」を判断するのか、そもそも行政がそうした判断をすること自体が問題ではないのか、しかも表現行為への警察の取り締まりを要請するなど、杉並区の人権感覚には決定的な陥穽があります。

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