数日前、CATVで映画「セプテンバー11」を観ました。この映画、<9・11>を素材にして世界11人の映画監督が11分間の短篇を撮るという企画で、封切り当時はそれなりに話題になった作品です。それぞれにうなずかせる出来ばえなのですが、やっぱりイギリスのケン・ローチはとりわけすばらしい!ロンドン在住のチリ人が、9・11被害者遺族に手紙を書くという設定です。「私たちの9月11日は29年前、同じ水曜日でした…」と、選挙に勝利したアジェンデ左翼政権が米帝=CIAの全面支援を受けたピノチェトによるクーデタによって転覆される状況が、当時のニュース映像をインサートしながら語られます。クーデタで政権を奪取したピノチェトを訪問するキッシンジャー国務長官の映像などもあり、声高な非難の言葉があるわけではありませんが、アメリカ帝国主義のきわめて独善的な中南米政策を弾劾します。「映画の力」を感じさせられました。日本からは今村昌平。傷痍軍人を素材にして、最後に「聖戦ナンカナイ!」のメッセージではねえ…。
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