北島邦彦の「すぎなみ未来BOX」

元杉並区議会議員(2007-2011)北島邦彦の活動日誌 e-mail kjmirai@jcom.home.ne.jp

橋下徹=「維新の会」の本質的脆弱性

2012年03月01日 | 日記
橋下徹・大阪市長は「維新塾」なるものを設置し、膨大な入塾希望者の中から次期総選挙に向けた候補者擁立を明確に打ち出しましたが、「30議席はとるだろう」などという政治評論家もあり、その“勢い”はとどまるところを知らないかのように見えます。この過程のなかでハッキリしてきたことは、橋下徹という人物にとって「大阪」なるものは結局どうでもよかったということ、国政の場で一定の勢力をちょろまかしていきたいということでしかなかったのです。“変化”を期待して投票行動に誘引された大阪の人たちは、ほんとうにコケにされた、ダシにされてしまいました。そもそも、そうした意図をいだいていたのなら、なんで首都・東京でやらないんだってことであって、そこに真正面から挑戦する気概もないペテン性や脆弱性がありありです。
その本質的脆弱性が端的に表われたのが市職員へのアンケート問題でした。不当労働行為・憲法違反の疑いが濃厚などと言って、アンケートの責任者である特別顧問(弁護士)が開始わずか1週間で「凍結」措置を取ったとされています。しかし事の本質は、現場ではたらく市職員の怒りがあまりに大きく、それが橋下市政に屈服することで延命しようとしている市労連幹部の思惑をも超えて激しくなる予兆が明らかだったということです。市労連幹部=体制内労働組合が屈伏している限りにおいて、橋下徹・大阪市長は傲慢で横暴な姿勢を維持できているだけで、それが崩れかけたとたんに(残念ながらまだ崩れてもいない!)威嚇と密告のアンケート攻撃は吹っ飛んでしまったのです。そして現場の自治体労働者の怒りと団結の強さは、こんなものじゃないってこと!
維新の会版「船中八策」についても、石原慎太郎・東京都知事が「自分が20年前から言い続けてきたこと」と評価しているように、反動としての目新しさがあるわけではまったくありません。資本主義の最末期の危機の時代に、民営化・外注化・非正規化と大増税ですべての犠牲を労働者人民におっかぶせ、大資本救済と改憲・戦争で資本主義の延命を図るという、そういう意味では相も変わらぬ新自由主義攻撃の羅列でしかないのです。労働者が団結して行動に立ち上がれば、橋下=「維新の会」など絶対に叩きつぶすことができる!彼らはしょせん階級闘争のしぶきなど浴びたことのない連中なのであり、ここに彼らの本質的脆弱性の根源があるのではないでしょうか?大阪の自治体労働者・教育労働者とともに闘いましょう!

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