国鉄1047名解雇撤回闘争をめぐって、国鉄労働組合などによる闘争の投げ捨て=裏切りが最終の展開に入り、4月26日に国労臨時大会が設定されています。政府と4党による合意の内容は認めがたいが、当事者がそれで納得するのなら仕方がない…といったコメントをよく聞きます。それは国鉄闘争支援者として、きわめて良心的な発想からされている場合がほとんどなのですが、「当事者がそれでいいと言っているんだから文句言うな!」といった恫喝チックな言説として突きつけられることもあります。もとよりここで言う“当事者”とは、被解雇者1047人のことを指しています。しかし、これは真理なのでしょうか?私も85年以来長らく国鉄闘争の支援を続けてきており、そのために私の人生も大きな変化を受けてきました。それは解雇された国鉄労働者がかわいそうだから救いたいといった気持ちからではなく、国鉄分割・民営化攻撃が労働者階級全体への許しがたい攻撃であり、国鉄分割・民営化攻撃を許してしまったら労働組合の存在そのものが否定され、労働運動が成り立たなくなるような攻撃だと考えたからです。この悪を最先頭で糾弾し続ける存在が1047名の被解雇者たちだったからこそ、支援をし続けてきたのです。その意味で“当事者”は労働者階級全体であったし、1047名の労働者も「自分たちだけの闘いではない」と言って支援を要請してきたのではなかったでしょうか。まさに「当事者は私だ!」ということです…ちょっと言い過ぎ?
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