「北の山・じろう」日記

内容は主に時事問題。時々株式投資関係の記事も交じります。

(ロシア)モスクワ郊外コンサート会場テロ事件その後<2024.3.27

2024-03-27 20:24:20 | ロシアと周辺国

まずは、参考記事
「ISホラサン州」パキスタン過激派らで構成 イスラム抑圧に加担とロシア敵視か
2024/3/23 21:48
https://www.sankei.com/article/20240323-QOMHK34MTJN3PPUYVWMGE4LGVI/
(米国の安全保障当局者が関与を疑うイスラム教スンニ派過激組織「イスラム国」(IS)系勢力
「ISホラサン州」)

(米国務省によると、ISホラサン州はパキスタンの過激派やタリバンの元メンバーらで構成され
15年にISに忠誠を誓った。)

モスクワ銃乱射テロの容疑者「82万円の報酬約束された」 露メディアが尋問動画を公開
2024/3/23 20:43
https://www.sankei.com/article/20240323-FNSVMAFT3VKTDKWQPSAGDEWDMI/
(テロの容疑者
約1カ月前に交流サイト(SNS)を通じ
氏名などが不明な人物から接触を受けた
「50万ルーブル(約82万円)の報酬を約束されて銃撃事件を起こした」
事件で使った銃に関しては「彼らから渡された。彼らが何者かは知らない」)

ロシア当局、4容疑者を起訴 タジク国籍、動機捜査 銃乱射テロ死者137人に
2024/3/25 10:50
https://www.sankei.com/article/20240325-MEU7KRIDBJJRTAKZPADT3W5ZTY/
(ウクライナ国境の西部ブリャンスク州で拘束した容疑者4人
4人はいずれも中央アジアのタジキスタン国籍)

テロ計画の情報、米から事前の伝達なかったと駐米ロシア大使
2024.03.25 Mon posted at 12:19 JST
https://www.cnn.co.jp/world/35216885.html

モスクワ銃乱射、プーチン氏が米の事前警告を「挑発」と軽視
2024.03.24 Sun posted at 14:53 JST
https://www.cnn.co.jp/world/35216863.html

IS、モスクワ郊外銃撃の動画投稿 実行犯が撮影か
2024年3月24日 15:49 発信地:パリ/フランス [ フランス ヨーロッパ ロシア ロシア・CIS ]
https://www.afpbb.com/articles/-/3511323?cx_part=related_yahoo

※主なニュースを拾ってみました。
まず、テロの内容です。
かなり広いコンサート会場を効果的に爆発物で破壊して火災を起こし、それに乗じて複数の実行犯が銃を乱射して殺傷しています。
犠牲者の数の多さと建物の破壊のひどさをみるなら、このテロは事前にコンサート会場を調べて綿密に実行手順が練り上げられています。
潜伏場所を複数準備し、武器と爆弾や爆薬をかなりの量入手し隠匿していました。移動に使う車も必要な台数準備して実行犯に供与しています。当然ながらこれらのことを準備し実行するには、かなりの組織力と資金と裏方で支援する相当数のメンバーが必要です。
これは単なるテロではなく、事前に綿密に計画され準備された軍事攻撃です。
普通なら特殊部隊が実行するような内容です。

IS系の組織が犯行声明を出しました。
「ISホラサン州」はアフガン国内に潜伏するさほど大規模でも広範囲なテロを計画して実行する能力はないと思います。精々出来る範囲は、アフガン国内、パキスタン、タジキスタン、イランこの程度が行動範囲の限界だと思います。

実行犯の複数は、タジク人でした。だから実行犯はアフガンかタジキスタンで募集されたと思います。
実行犯は、ISのテロリストではなく正体不明の誰かに金で雇われた殺し屋です。
約1か月前に正体不明の人間に話を持ち掛けられ報酬の半額を前金で受け取り、ロシアに行ったと思います。
ロシア国内で潜伏場所を指定され潜伏していたと思われます。
そしてやはり正体不明の人物から武器を受け取り、実行手順を指示されて車でコンサート会場まで移動したと思われます。
どこから潜入してどの場所で何をするか事前にトレーニングしているでしょう。

そして犯行後は、自動車でロシア西部に逃走してウクライナに逃げ込むつもりだったようです。逮捕された州がロシア西部のブリャンスク州でウクライナに隣接した州です。当然、逃走先も指示されていたと思います。

逮捕された実行犯の他にも実行犯がいます。むしろこちらの方が遥かに重要です。建物の要所に爆発物を仕掛けて爆発させ大規模火災を発生させ建物を破壊しています。死傷者は、銃撃よりもこちらの方が圧倒的に多いと思います。
動画を撮影したものもいますね❓

その他潜伏場所を準備したもの、武器と爆弾などを準備したもの、移動と逃走用の車を準備したものなどかなりの人数が関与しています。

これは、事前に計画され綿密に準備された軍事攻撃とほぼ同じです。

アフガンの山奥の末端のIS組織に出来ることではありません。こちらも報酬を受け取って犯行声明を出したのだろうと思います。
テロの首謀者を作り出すためです。

アメリカは、事前にこのテロ(攻撃)計画をかなり詳細に把握しています。3月7日にロシア在住のアメリカ人に「コンサート会場など人が沢山集まる場所」を避けるように警告を出しています。
もろテロの実行場所を言っています。
即座にニュースにもなりました。

この時点では、アメリカはテロの実行を阻止するために計画を一部リークした可能性があります。

だから一旦はテロ計画はストップしたと思います。予定日は最初は、8日か9日だと思います。

ところが、その後ロシアの情報組織と治安当局はテロへの警戒レベルを上げませんでした。大統領選挙に向けたアメリカの攪乱情報だと誤解したのだろうと思います。

そこで再度、テロの実行日が設定され実行されたと思います。

もしロシアがアメリカが情報をリークした段階で国内のテロ警戒レベルを最大まで引き上げれば、おそらくテロは中止されたと思います。

では、なぜアメリカが事前にテロ計画を探知したのかが問題です。そんな情報をアメリカに通知するであろう国はごく限られています。

そして、これほどの攻撃計画を立てて準備して実行できるのはテロ組織でなく国家レベルの組織です。

アメリカは、事件発生後ISの犯行であることを盛んに宣伝しています。
それは、本当の攻撃計画の実行者を隠ぺいするためではないのか❓と強く疑われます。

以上を考え合わせると、この大規模テロ事件を計画して実行した国家レベルの組織は、範囲が絞られます。
末端のISを犯行主体にして、責任逃れが出来るわけではありません。

この大規模テロ事件は、裏の汚い仕事です。
ロシアは犯行の背景を調査していると思います。
最初からある疑いを持っていると思います。
疑いが確信に変われば❓
裏の小汚い方法で、報復がなされると思います。

裏の話ですから証拠だの裁判だのには、なりません。
裏の小汚い方法で報復がなされるだけです。
こんな犠牲者の多い大規模テロを実行して、無事で済むと思ったら大間違いです。
報復は、あとになって忘れたころにあるかもしれません。
復讐は遅い方が、楽しいのだそうです❓


※関連記事目次
項目「ロシアと周辺国」の目次②
https://blog.goo.ne.jp/kitanoyamajirou/c/a23a051cf8ecfe4e9a324034dc37f999



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