「北の山・じろう」日記

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クルスク侵攻作戦、序盤はウクライナ軍が大成功で進撃中<2024/08/09

2024-08-09 19:05:55 | 中立の視点で見るウクライナ紛争

2024.08.9
ウクライナ軍のクルスク侵攻、30km以上も前進して40以上の拠点を占領
https://grandfleet.info/war-situation-in-ukraine/ukrainian-troops-advance-more-than-30km-in-kursk-seizing-more-than-40-bases/

この攻撃は6日に開始されたようなので3日で30km進撃すれば奇襲作戦が大成功したと言えます。
今のところウクライナ軍が何を目的としているのかは、不明です。
クルスク州を広範囲に占領して、クルスク人民共和国を作るつもりなのか❓
あるいは、クルスク原発の制圧を目的としているのか❓

ロシア軍側は、相変わらずのボンクラぶりで1万人を超えていると思われるウクライナ軍の集結を、防衛のためと思い込んで対応処置を取っていなかったようです。
この辺りは、ワグネルの武装蜂起の経緯とよく似ています。
ワグネルの武装蜂起の時もロシア軍は、事前の対応は全くありませんでしたし、その後ワグネル部隊はフリーパス状態でモスクワへの進撃を開始しました。
ほぼ同じ流れです。
違いはワグネルは交渉の余地がありましたが、ウクライナ軍は問答無用です。
『ウクライナ地上軍がロシアに初の大規模侵攻、ロシア軍はなぜ来ない?』
2024年8月8日(木)18時57分
https://www.newsweekjapan.jp/stories/world/2024/08/post-105364.php

クルスク州はウクライナと隣接した州であるのに、ほぼガラ空き状態で放置していたロシア軍も不思議と言えば不思議です。
国境防衛の兵力を配備せず、ウクライナ戦線に多くの兵力を投入していたことになります。

クルスク方面は、ロシア軍は各地から兵力を動員するしか方法は、ないようです。

一方でウクライナ側にも問題は、大ありです。
現在、苦境に陥っているドネツク州中部戦線を放置してクルスク侵攻作戦に、(おそらく)動員できる予備兵力を全部動員していると思われますから、ドネツク州には一切増援部隊を送らないことになります。

事実上、ドネツク州を放置(放棄)してのクルスク侵攻作戦です。
ロシアと停戦交渉するなら4州割譲が条件ですからドネツク州は、事実上放棄したように見えます。
ドネツクを捨てる代わりにクルスクを占領して停戦交渉を有利に進める考えがあるのかもしれません。

ロシアにとっては、ウクライナ軍を嘗め切っていたために飛んでもない反撃作戦を許すことになりました。

ロシア国内ではロシア国防省やロシア軍に対する糾弾の嵐になると思います。ロシア軍が負けそうになるとロシア国内は凄いことになります。
まだ国防省内に権力基盤のない新国防相の首が飛ぶかもしれません。
今、ロシア国防省では前任のセルゲイ氏人脈を追放している最中です。セルゲイ氏人脈が新国防相に対して権力闘争を挑めば、大混乱が予想されます。

クルスク侵攻作戦に関しては、ロシア国内でどのような動きがあるかの方が興味深い点です。

ウクライナの方は、これが失敗したら降伏か軍内部でクーデターが起きるでしょうね❓
政権派が座して追放を待つより、死中に活を求めた感があります。
その意味でウクライナ国内の権力闘争が大きな原因とも言えます。
段々、筋書きのないドラマのような展開になってきました。


※関連記事目次
「中立の視点で見るウクライナ紛争」の目次⑤
https://blog.goo.ne.jp/kitanoyamajirou/e/e2c67e9b59ec09731a1b86a632f91b27



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