木祖村 Gリポート

木曽路や木祖村の話題を報告します。木曽川源流の里の議員日記。

12月26日 研究成果寄贈式

2008年12月26日 | 活動日誌その他
12月26日 13:30~トヨタ財団研究助成事業の寄贈式(於 村民相談室)

 トヨタ財団研究助成特定課題(近代化とくらしの再発見)研究の成果および、助成金で取得した書籍・備品等が、2003~05まで助成を受けた「お六櫛研究会」メンバー(6名)により木祖村教育委員会に寄贈されることになった。

 内容は、櫛に関する書籍6冊、「とかし櫛の製作工程DVD」などのデジタルアーカイブや郷土館収蔵資料のデータ画像・画像データベース、そして10月23日まで公開されていた「木曽のお六櫛」ウェブサイト。その他にノートPC2台・HDD3台・プリンター等の備品がある。

 これらは本来、企画書の「木祖村郷土館において公開・活用する」という記載を踏まえて助成決定がおりたものだった。このたびの寄贈で、3年の死蔵期間を経て、ようやく公的に活用できる方法、誰でもがアクセスできる環境が整った。
 同じ時期に助成を受けた他の団体では、助成のルールに沿ってほとんどが公的機関に寄付するという手続きをとっている。現役の職人さんが減ってしまったり、機材が使えない時期になってから寄贈したのでは意味がない。
 これで助成元からの要望も果たすことができ、実際にデータ製作に関わってきた私自身もようやく一段落ついた気分である。口頭であっても約束は守られるべきだ。

 図書やDVDなどは、手始めは、お六櫛の体験・総合学習が行われている中学校図書館などに置いて、子供たち誰もが閲覧・学習できるようになれば理想的だ。ノートPCなども木祖村郷土館に設置し、画像データベースやDVDを閲覧できるようにできればと思う。なお、トヨタ財団助成で製作されたウェブサイト「木曽のお六櫛」は将来的に木祖村ホームページ上に掲載するという方向性で、助成元と教育委員会とも折込済みである。

 来年は、村の文化財を積極的に活用してゆける良い年になると期待している。