木祖村 Gリポート

木曽路や木祖村の話題を報告します。木曽川源流の里の議員日記。

木祖村平成20年12月定例議会/一般質問1

2008年12月21日 | 木祖村議会と議員
12月12日 平成20年12月定例会 一般質問
 各議員による一般質問が行なわれました(7議員13件)。
 星梓の一般質問および村の答弁の要旨は以下のとおりです。

1.「水と森林のふるさと図書館」(仮称)
 村の特色を活かした図書館の設置をめざして


Q(星):10月の行政視察で奈良県川上村の図書館を見たが、小さな村の図書館行政について村長はどのように感じたか。
 次に、第四次総合計画では様々な社会教育施策が挙げられたが、図書館が社会教育の拠点として重要であるのはいうまでもない。5千人以下の村でも平成以降設置された館は5館もある。下条村では、子育て支援若者誘致策として図書館が設置され、利用率が年一人17冊と長野県第2位となっている。村でも若い父兄から児童書が欲しいという声はある。野中資料館から以前村に寄贈されたかなりの蔵書はどこに保管されているのか。村の記録や書籍をきちんと保管活用するためにも図書館は必要である。

 ついては村でも速やかに村立図書館の設置を提案します。木曽川源流の里にふさわしく、水、川、山、森林、自然、農村をキーワードに特色ある蔵書を。これらを「水と森林のふるさと図書館」として、中・下流域や、村外居住者とのつながりを軸に寄贈を募れば、蔵書の拡充もむずかしくないと思う。
 むらづくりに人材育成は重要です。子育て支援策日本一と評価された今こそ、社会教育の充実に努め、若者の定住環境を整えるためにも特色ある図書館設置を進めるべきと考えるが、村長の見解をお伺いしたい。

A(村長):川上村の図書館は、小中学生が合わせて70名という中で2万冊以上の蔵書やDVDがあり、司書を配置して運営されていた。利用者も年々増え19年度で5千600人。村民以外も会員となって利用され、奈良県内の他市町村とのネットワークもある。小さな子供からお年寄りまでもが利用され、社会教育面で先進的な取り組みをしていると感心した。
 私自身もかねてから図書館についてはやっていきたいと思ってきた。図書館は読書活動の普及、生涯学習の原点で、木祖村の特色を生かしたものを考えていくべきと思う。りっぱな施設は作れないが、内容や中身を充実させる方法で図書館の拡充を図ってゆきたい。
 今の課題として、村民センターは蔵書が古いままであり、建物についても耐震強度の面から現在の場所におくのは良くない。学校図書は文学的蔵書が中心で、調べ学習等に対応できないとの課題もある。今後は公共図書と学校図書の連携を図ることも大事。麻績村などの先進事例をみながら木祖村ならではの図書館を目指したい。

A:(教育長):寄贈本については、内部調査をしたが現在の職員では事情がわからない。過去の担当者も含め調査を続けたい。

意見(星):家族が本を読まないと子供も読まないとの報告もあり、図書館がないのは過疎地の住民にとって大きなハンデになる。本を読む習慣のない村民を育てては、将来漢字が読めない人間が増えるかもしれない。そうならないことを願いつつ、是非とも取り組んでいただきたい。